池波正太郎の名作を松本幸四郎主演で新たに映像化した「鬼平犯科帳」シリーズ。その最新作となる第8弾「本所の銕」と第9弾「密告」の劇場上映を記念したファンイベント「第2回 鬼平犯科帳祭」が、5月26日に東京・浅草公会堂で開幕した。DAY 1となるこの日は「本所の銕」が上映され、若き日の長谷川平蔵である銕三郎を演じた主演の市川染五郎をはじめ、中島瑠菜、阿佐辰美、駒木根葵汰ら気鋭の若手キャスト陣がアフタートークに登壇した。撮影の裏話が語られたほか、思わぬサプライズもあり会場は熱気につつまれた。

■若手キャストが語る撮影の裏話と共演の喜び
上映後に行われたアフタートークでは、出演者たちがお気に入りのシーンや撮影の思い出を振り返った。市川染五郎は、足場の悪いロケ地での撮影に言及し、刃を実際に当てないようにしつつ、カメラからの見え方を意識しながら立ち回りに挑んだと語った。

また、岸井左馬之助役の阿佐辰美は、劇場版「血闘」を見た際から染五郎の隣に立ちたいと願っていたと明かし、今回がっつりと立ち回りで共演できた喜びを滲ませた。

横山小平次役の駒木根葵汰については、監督との密なコミュニケーションを通じて独特の役柄を作り上げたエピソードが披露され、若き日のおまさ役を演じた中島瑠菜も、先輩俳優たちとの共演を通じて多くの刺激を受けたと語った。現代劇とは異なる時代劇ならではの言葉遣いについても、現代の言葉ではないからこそ互いに心の部分を丁寧に演じ、助け合いながら撮影に臨んだという。


■松本幸四郎が客席からまさかのサプライズ質問
イベントの中盤、観客からの質問コーナーで会場を大いに沸かせるサプライズがあった。一般の観客に紛れて、翌日のイベントに登壇予定であり、本シリーズの主演を務める松本幸四郎が客席から質問の手を挙げたのである。幸四郎は「今日見ていて銕三郎がすごい悪いやつだと思ったが、なぜあんな風な人になったのか」と役柄の背景に迫る質問を投げかけ、登壇者たちを驚かせた。その後、幸四郎は壇上にも姿を現し「間違って帰ろうと思ったらこんなところに来ちゃった」と冗談交じりに挨拶をして、会場の笑いを誘った。
■豪華抽選会と今後の展開への期待
イベントの後半では、来場者を対象としたお楽しみ抽選会が開催された。出演者のサインが入ったポスターや特製法被、和牛のローストビーフ、さらには純金プレートなど豪華な賞品が用意され、キャスト自らが抽選箱から番号を引いて当選者を発表し、ファンとの温かい交流の時間を楽しんだ。
最後に市川染五郎は、長谷川平蔵の若き日である銕三郎の時代を見ていただくことで、今後続いていく「鬼平犯科帳」シリーズや長谷川平蔵という人物をより深く楽しんでもらえるはずだと語り、作品への自信をのぞかせた。劇場上映への期待を高めつつ、大盛況のうちに初日の幕は閉じた。





第 2 回『鬼平犯科帳祭』
DAY 1 鬼銕、浅草に見参!
5 月 26 日(火)16 時 30 分開場 18 時 30 分開演 20 時 50 分終演予定
登壇者:市川染五郎 中島瑠菜 阿佐辰美 駒木根葵汰 (予定)
DAY 2 鬼騒ぎ!火付盗賊改方の宴
5 月 27 日(水)15 時開場 17 時開演 19 時 20 分終演予定
登壇者:松本幸四郎 本宮泰風 浅利陽介 山田純大 久保田悠来 駒木根葵汰 山田真歩 (予定)
会場:浅草公会堂(東京都台東区浅草 1-38-6) https://asakusa-koukaidou.net/
第 8 弾「鬼平犯科帳 本所の銕」
出演:市川染五郎
中島瑠菜 阿佐辰美 甲本雅裕
駒木根葵汰 北澤響 黒沢あすか 松尾貴史
山田真歩 本宮泰風 山口馬木也
松本幸四郎
<あらすじ>
京に赴いていた長谷川平蔵(松本幸四郎)と旧友・岸井左馬之助(山口馬木也)は青春時代の出来事を思い出していた。 平蔵がまだ銕三郎と名乗り、「本所の銕」と呼ばれ放蕩無頼な青春時代を送っていた頃。博打と酒に沈溺し、道場から足が遠の いていた銕三郎(市川染五郎)に、無頼を従えた御家人・横山小平次(駒木根葵汰)が近づいてくる。銕三郎は小平次を相手に しなかったが、執念深い小平次は銕三郎の後を付け回し、やがて銕三郎の周囲の人間にも近づいていく。
第 9 弾「鬼平犯科帳 密告」
出演:松本幸四郎
仙道敦子 中村ゆり 和田聰宏
本宮泰風 浅利陽介 山田純大 久保田悠来 山口馬木也
駒木根葵汰 山田真歩
<あらすじ>
長谷川平蔵(松本幸四郎)の留守中、火付盗賊改方に賊の押込みを知らせる密告状が届く。真偽のほどは定かでなかったが筆 頭与力・佐嶋忠介(本宮泰風)らが出張ると、密告の通りに盗賊・伏屋の紋蔵(駒木根葵汰)一味が押込みを働いており一網打尽 にする。首領の紋蔵を取り調べると、「自分は平蔵の息子だ」と言う。
京から戻り紋蔵と対面した平蔵は、紋蔵が放蕩無頼の青春時代に温情をかけた町娘・お百(山田真歩)の息子だと気が付く。平蔵 は密告状の主がお百だと推察するが、彼女の身には危機が迫っていた。
原作:池波正太郎『鬼平犯科帳』(文春文庫刊)
監督:山下智彦 脚本:大森寿美男 音楽:吉俣良
製作:宮川朋之(日本映画放送)
プロデューサー:田倉拓紀 槌谷英孝 河野愛弥 足立弘平 アソシエイトプロデューサー:秋永全徳 原作監修:菅谷和紀
撮影:江原祥二(JSC) 照明:杉本崇 美術:倉田智子 録音:松本悟 シニア VFX スーパーバイザー:尾上克郎
制作協力:松竹撮影所 松竹映像センター 制作:松竹 製作・著作:日本映画放送
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