電動夏子安置システム第46回本公演【オスカーの教室】が、10月12日（木）から10月15日（日）の期間、駅前劇場（下北沢駅 徒歩3分）にて公演。社会問題に必ず演劇性を絡めて、今考えなければならない事を提示する「～の教室」。教室シリーズ3部作の第3作目となる本作、今回は「政策提言」を極上のコメディで提示する。今回、通し稽古の写真とキャストコメントを紹介。
今回の出演者は10人。
ドラマやCMなどでも多数出演している新野アコヤや道井良樹、現在SNSで物議を醸している総再生数3000万回超えの『痴漢冤罪』（制作：こねこフィルム）のショートフィルム内で「冤罪をかける女性役」として注目を集めている、吉岡優希といった劇団員の5名に、大劇場でも活躍している久下恭平、元宝塚の澄華あまね、自治体の教育委員としての顔も持つ下平久美子など、多彩な客演陣5名を迎え臨む。
■ 電動夏子安置システム第46回本公演【オスカーの教室】
▼本公演の企画の趣旨
社会問題に必ず演劇性を絡めて、今考えなければならない事を提示する「～の教室」
第３作。
行政に対し、地域の問題を民間の発想で解決策を提案する政策提言。
限られた時間の中、いかに人を惹きつける提言ができるか。演劇的との親和性が高いと言えます。
格差や差別などの社会矛盾から目を逸らし、壮大な夢だけを無責任に語る大人たちと、これから厳しい現実の将来を担っていく若者は、互いに世の中の問題をどう見つめているか。
メーテルリンクの「青い鳥」やオスカー・ワイルド「幸福な王子」をモチーフに取り込みながら、架空の町の課題解決を滑稽にシミュレートします。
▼あらすじ
商工評議所は地域産業発展のために集まった企業の団体である。
経営支援や街の活性化のほか、地域の問題を解決するため、行政に政策提言活動をしている。
青梅浦(おめら)商工評議会の青年部は有観客の「政策提言プレゼンテーション」を企画した。
1600人収容の大舞台で市の抱える問題とその解決案を発表する事となる。
市長をはじめとした大勢の観客の前で、いかにエッジの効いたプレゼンができるのか。
その答えは「演劇」×「政策提言」。
今、夢見る大人たちのプレゼンショーの幕が上がる。
▼教室シリーズ3部作
1作目は、電動夏子安置システム第44回公演【ベンジャミンの教室】
「税金」を扱い、池袋演劇祭大賞受賞。
2作目は、電動夏子安置システム第45回本公演【クリキンディの教室】
「SDGｓ」を扱う。
3作目は、電動夏子安置システム第46回本公演【オスカーの教室】
本作では「政策提言」を提示する。
『演劇』×『政策提言』
3作目の今作は、政策提言を取り扱う。
一見、堅苦しいテーマではあるが、そこは2000年旗揚げのコメディ劇団、堅苦しさを感じる前に大笑いする演目となっている。
「笑って、笑って、気が付けば考えている。」
そんな展開を、多くの方に体感して頂きたい。
■ 作・演出 竹田 哲士 氏への質問と回答、キャストコメント
－今回、題材を“政策提言”にした理由と、公演名の命名の経緯などを教えてください。
作・演出 竹田 哲士
政策提言という行為自体は本来、書面なりを通して行政に提出して終わりなのでしょうが、私自身、その政策提言を大勢の市民の前でプレゼンするという場面に遭遇し、非常に演劇的な経験だと感じ、今回の作品を着想しました。その提言を立案する過程で、威勢がよく派手な政策提言ほど、見えてない人たちの存在を、見えないままにしている、本当に寄り添わなければならない人に寄り添えていない、しかし、団体としてはそれも仕方がない。そういうジレンマがあるように感じたことからテーマに据えました。
題名に関しては題材となっている「オスカー・ワイルド」からきておりますが、田舎で生まれ育ち、演劇文化などに全く触れてこなかった私の身の回りのオジサン達の感覚には、「演技がお上手な人」=「アカデミー賞もの」という本気とも揶揄ともつかない短絡的思考が一定数存在するもので、そういった文化的な共通言語を持たない集団が、「演劇」というものに必死に取り組まなければならない滑稽さを、チラシのオスカー像っぽいものに託してみました。
▼キャストコメント と 通し稽古の様子（写真）
久下恭平 ［駅前の再開発を手掛ける、通称「地上げ王子」。正時 義刻（しょうじ よしとき）役］
初参加の電動夏子安置システムさん。もう楽しみで。意気込んで今作の台本を読み進め、喰らわされました。考えさせられる、考えたくなる物語だなと。そこに迫り来るスピード感。立ち止まって考えたい、でもうかうかしてると置いて行かれそうな。ずっと、なんか、とんでもないです。好きです。
澄華あまね ［チームに強引に引きずり込まれる、元・演劇部員。尾道 瑠依（おのみち るい）役］
私にとって初めてのタイプのお芝居であるこの『オスカーの教室』。
情報量と笑いの多さに圧倒されつつも、その中で役を演じられる楽しさを身に染みて感じる毎日です。
人生には笑いが必要！！
沢山の人に笑ってもらえますように！！
熊坂貢児 ［会社の舵取りに悩まされている、チームリーダー。火宮 劫士（ひのみや ごうし）役］
教室シリーズ3作目！
分かりやすく、楽しみながら作っています。
人の面白さ。
それが伝われば最高です。
下平 久美子 ［評議所で強めの発言力をもつ元・高校教員。 雲野 璃々（うんの りり）役］
電夏さんには５回目の客演。
以前からファンだった電夏さんの舞台に立たせて頂き、本当に幸せです。
今回も雲野璃々という個性的で情熱的な役に、苦闘しつつも楽しく向き合ってます。
笑いいっぱい温かい座組です。
チームワークと感情の発露で皆様の悲喜交々の人生に潤いと笑いや力を与えたい！
お楽しみください。
岡崎 桃子 ［とあるアニメにはまっている、元・演劇部員。牛込 来海（うしごめ くるみ）役］
脚本のスタートから様々なピースが散りばめられていて、その繋がりが分かるとスッキリするとても面白い作品です。どの瞬間も楽しんでいただけると思います！個人的には初めてのストレートプレイ、コメディ作品、下北沢の舞台、そして電動夏子安置システムさんの作品。今回出演させていただけること、とても幸せです！！
小原 雄平 ［鍛えればすべてが解決すると信じる、健康狂信者。兼光 耀佑（かねみつ ようすけ）役］
他人を思いやる余裕を持つなど世の中的にもなかなか難しいですが。
まずは自分のひとつ外側ー自分の大切な人とか家族、身近な友人の事を想って行動していけば世の中は良い方向に回っていくと思ってます。
教室シリーズの中で一貫したテーマとしてある、「社会の中で自分に今できる事を考え行動する。」を今回も持ち帰って頂けたら幸いです。
道井 良樹 ［スポーツの普及を目指している、がめつい守銭奴。粗目 甘爾（ざらめ かんじ）役］
今回は全員殆ど舞台上です。みんなよく喋ってます。喋り倒しています。
どのタイミングでトイレにいくか、その辺りが目下の課題です。
トイレに行けるタイミングでトイレの争奪戦になるのが予想されます。
舞台上のみならず、舞台裏でも必死です。120分必死です。
教室シリーズは税金、SDGs、政策提言、扱っているテーマは堅そうですが、とんでもなくくだらないコメディです。是非多くの方に体感して欲しいと思います！
新野アコヤ ［慈善活動にも取り組む、あがり性の出しゃばり。水嶋 滴香（みずしま しずか）役］
今回は4日間と短い公演ですが、足を運んで頂いたお客様の心に少しでも何が刻めるようパワーを注げたらと思います。
明るい社会の為に、明るい未来の為に…
真面目っぽくなってしまいましたが、コメディです^ – ^
ご来場お待ちしてます。
坂本 ともこ ［隣人の言動に怯えている、チームの良き助言者。夜部 佳宵（やべ かよ）役］
電夏はコロナ禍でも沢山の方のご理解ご協力を頂き、公演を行ってきました。今回は様々な制限が解除されて初めての公演ということで、嬉しさと同時に、改めて気を引き締めねばと感じています。素敵な客演さんとのご縁にも恵まれ「電夏らしさ」という言葉の意味が膨らんでいくことに喜びを感じる作品になりました！
吉岡 優希 ［ブランド野菜の開発に成功する、次世代の農家。粉持 都麦（こなもち つむぎ）役］
私は今劇団員になって４年め。一番の下っ端です。そんな私がこの劇団に入ろうと思ったきっかけは、「泣けるはずのところで、泣かせてくれない」ところです。必死に頑張れば頑張るほど笑える。それってすっごく皮肉なコメディで、おしゃれだなって！
今回の舞台もそんな強みがたくさんです！絶対にみなさんを泣かせません！いいから笑いに来てください！
▼公演情報
公演日時
2023年10月12日（木）～15日（日）
| 10月12日（木） | 19:30 |
| 10月13日（金） | 15:00／19:30 |
| 10月14日（土） | 13:00／18:00 |
| 10月15日（日） | 13:00／17:00 |
劇場
駅前劇場（下北沢駅徒歩3分）
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-11-8TAROビル3F
チケット料金
前売4,500円
当日5,000円
学割2,000円
夏子券 0円
（お名前が「夏子」様無料）
全席指定席
上演時間約120分
開場は開演の30分前
受付は開演の40分前
■作・演出
竹田 哲士
■出演
小原 雄平
道井 良樹
新野 アコヤ
坂本 ともこ
吉岡 優希
（以上 電動夏子安置システム）
岡崎 桃子（株式会社KとS）
熊坂 貢児（smokers）
下平 久美子（テアトルRUIプロダクション）
澄華あまね
久下 恭平
■スタッフ
助演出 中山 隼人
舞台監督 川崎 耕平（ステージハットリザウルス）
舞台美術 袴田 長武（ハカマ団）
照明 山内 祐太
音響 佐久間 修一(POCO)
宣伝美術 高野 菜々子
衣装 新野 アコヤ／坂本 ともこ
小道具 小原 雄平
映像撮影 岡 俊輔（シナト・ビジュアルクリエーション）
写真撮影 佐藤 淳一（シナト・ビジュアルクリエーション）
web 竹田 哲士
制作 電動夏子安置システム
制作協力 西村 なおこ
電動夏子安置システム公式ホームページ
http://www.dna-system.com/
公演特設サイト
http://dna-system.com/next/046/
★登場人物紹介や、応援札の購入リンクあり
予約サイト
https://www.quartet-online.net/ticket/oscaroom
