映画『わたのはらぞこ』、8月23日（土）～ポレポレ東中野（東京都）にて公開。舞台挨拶、トークイベント開催

映画『わたのはらぞこ』が、2025年8月23日（土）から東京・ポレポレ東中野で公開される。上映時の舞台挨拶やトークイベントの詳細、映画に寄せられた新規コメントなどが発表された。　『わたのはらぞこ』は、振付師／俳優の加藤紗希と俳優の豊島晴香からなる創作ユニット「点と」による2作目の長編映画。本作のポレポレ東中野での上映にあわせて、下記の出演者によるトークイベントが開催される。公開日の8月23日（土）には、舞台挨拶として映画に出演したキャスト全員が登壇する。

目次 Outline

1. ▼舞台挨拶、トークイベント（ポレポレ東中野（東京都））
2. ▼コメント
3. ▼大阪、福島、兵庫での上映も決定
4. ▼Podcast番組『ちょっと休憩したくて…』

▼舞台挨拶、トークイベント（ポレポレ東中野（東京都））

8月23日（土）
神田朱未、釜口恵太、湯川紋子、本荘澪、髙羽快（以上、出演）、豊島晴香（脚本・出演）、加藤紗希（監督・出演）

8月24日（日）
桜林直子（雑談の人）、豊島晴香（脚本・出演）、加藤紗希（監督・出演）

8月25日（月）
いとうせいこう（作家・クリエイター）、豊島晴香（脚本・出演）、加藤紗希（監督・出演）

8月26日（火）
沖田修一（映画監督）、豊島晴香（脚本・出演）、神田朱未（主演）

8月27日（水）
山内ケンジ（劇作家・映画監督）、豊島晴香（脚本・出演）、釜口恵太（出演・助監督）

▼コメント

九龍ジョー、小池水音、端田新菜、酒井善三からコメントが新たに届いた

九龍ジョー（編集者）
川底に眠るクジラの化石が、太古の海を街に滲ませる。
疲れ果てた女性が、ゆっくりと呼吸を取り戻していく。
言葉を失くした人たちへ。
この映画で、あなたの言葉が脈打ち始めるかもしれない。

小池水音（小説家）
“音階のドとソは遠いのか”
誰にも答えの出せない曖昧な問いを、それでも自分自身の声で測ろうとする。なにか奏でようと試みる。
そんな人々こそ思いがけず“未踏の地層”に触れうる瞬間があることを、この映画はゆるやかに証明する。
シャガールの描く祝祭のような最後の景色は、観客の記憶にきっと深く残りつづける。

端田新菜（俳優）
すばらしかったです！
上田の街への憧れがますます強くなりました。
鑑賞後に思い浮かぶスクリーンに映された上田の地層や風景の中に、映画では多く語られなかった登場人物一人一人の人生が重ねられているように感じました。
主演の神田朱未さんが素晴らしかったです。
声はもちろん、眼差しも少し猫背気味な佇まいも。
随所に豊島晴香さんの脚本の強さや監督の加藤紗希さんの愛、「点と」チームのリサーチ力と確かな職人技を感じました。季節を彩る三浦康嗣さんの音楽もとてもよかったです。重なるレイヤーもまた、地層ですね。

酒井善三（自主映画監督）
脳内に結びきらぬ像を抱えたままも、それぞれのシーンを笑いながら見ていたら、
クライマックスでは、謎の感動に胸が締め付けられると同時に高鳴り、走り出したい気持ちになった！なんなんだコレは！？

ドラマ的な「線」をなぞって単純化しない、大らかで豊かでカラフルな混沌。
線路も川も、自然も人工物も、今を生きる人も風景も、記憶という過去も……
そこにあるけど見えないものまでが同列に「点と」して映る『ガチャガチャ』した祝祭的傑作！