映画『いっちょらい』トークショーゲストに津田寛治登壇「席を立てないくらい感動しました」

映画『いっちょらい』トークショーゲストに津田寛治登壇「席を立てないくらい感動しました」

6月21日(水)、池袋シネマ・ロサにて、公開中の映画『いっちょらい』のトークショーが行われた。ゲストに福井出身の津田寛治さんを迎え、主演の松林慎司さん、片山享監督が登壇した。津田さんは片山享監督と同じく福井県出身。短編版からセルフリメイクされた本作の挑戦を絶賛し、俳優の芝居や演出から生まれる本作の奥行きを鮮明に語り尽くした。

いっちょらい
左から)津田寛治さん、松林慎司さん、片山享監督

■ 映画『いっちょらい』トークショー

 はじめに津田さんは本作の元となった短編版が誕生した「ふくいムービーハッカソン」の経緯について触れながら「この映画には出演してないのですが、この映画の舞台になった福井は僕の故郷でして企画の立ち上げの時から見守ってました。短編の時から評判は聞いてました。その後本作の長編を初号試写で初めて観て、席を立てないくらい感動しましたが、この感動は他県の方の心にも届くというのがわかり、ほんとうに万感の思いです」とコメント。

 片山監督も「津田さんが発案した福井市民と映画をつくるという『ふくいムービーハッカソン』に俳優として参加しました。市民たちの映画づくりへの熱い姿勢を目の当たりにし、僕にもこの血が流れてるんやと感じ、僕も福井で映画を撮りたいと思いました。そして翌年のムービーハッカソンで監督したのが短編版『いっちょらい』です」と話した。

 また短編版から続投となった主演の松林さんは「10年ほど前に津田さんが福井で撮った『カタラズのまちで』という映画に出演したかったのですが、出演者は福井の人と決まっていたので山口県出身で東京在住だった僕は福井に住民票を移しました。そこから僕の福井の歴史は始まりました」と言うと、津田さんは続けて「それがなかったら『いっちょらい』の主演はなかったね」と会場を盛り上げた。

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 その後は短編版から長編版への製作の過程に触れながら、津田さんは「短編版がながおか映画祭で準グランプリに輝くなど評価され、長編版も楽しみにしていました。その長編を観たら物の見事に奥深い映画になっていて、福井のシャッター商店街が舞台の物語が、絶望ではなく、誰の心にも響く、一生懸命でポジティブな希望の物語になっていた。これは福井に限らず全国のどこにでも起こりうる普遍的な内容だ」と絶賛した。

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 片山監督と松林さんも撮影現場での様子を交えながら、松林さんは「監督に言われたのは、気持ちに嘘はつかないでください、ということやシーンの終わりを考えないでくださいと。こちらがちゃんとカットをかけますからセリフが出てこなくてもとにかく気持ちでやってください、という内容でした」と話し、片山監督は「どうしてもうまく芝居をしようとしてしまう。映画のため、脚本のために芝居をされることが苦手なんです。その役の人を生きてほしい。だからこそ松林慎司さんである必要がある。僕が知っている松林さんの素の部分も活かしながら、僕が見たことない松林慎司の”芝居”をスクリーンに残したかったんです」と想いを明かした。

 津田氏を迎え、本作の魅力を存分に語ったイベントは盛り上がりを見せ予定時間を超過。大盛況で幕を閉じた。映画『いっちょらい』は池袋シネマ・ロサにて2023年6月30日まで公開。その後、全国順次公開予定。


■ 作品概要

映画『いっちょらい』
2023年/日本/93分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/DCP


出演
松林慎司
太田美恵 安楽涼 窪瀬環 岸茉莉 柳谷一成
大宮将司 あまつりか 中山卓也(友情出演) 藤井啓文 大平智子 
山田昭二


スタッフ
プロデューサー:宮田耕輔、撮影/照明:深谷祐次、録音:坂元就 スチール:坂本義和 
歌唱・踊り指導:井上満枝 山本純子 
監督/脚本/編集:片山享
主題歌:ナオリュウ「それでも世界は美しい」
挿入歌:ラッキーオールドサン「すずらん通り」「ベースサイドストリート」
後援:福井県 特別協賛:福井市 OOKABE GLASS株式会社
配給・宣伝協力:夢何生
企画/製作:ふくいまちなかムービープロジェクト

公式サイト https://www.fukuiicchorai.com/

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ポスタービジュアル
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