映画『明ける夜に』第二弾応援コメント到着

映画『明ける夜に』第二弾応援コメント到着

田辺・弁慶映画祭セレクション上映作品として8月18日にテアトル新宿にて劇場公開を迎える、若者たちの夏の終わりを描いた映画『明ける夜に』に、第二弾応援コメントとして、映画監督の沖田修一、清水崇、ピチピチロックギャル・ラブリーサマーちゃん、写真家のtomosakiより応援コメントが到着。

明ける夜に

■ 映画『明ける夜に』

就活に苦戦する主人公・山ノ辺を演じるのは、『走れない人の走り方』ほか話題作への出演が続く五十嵐 諒。山ノ辺が面接会場で出逢うキミ役には、舞台を中心に活躍する花純あやの。キミの親友で野球部のマネージャーだった凛子役には『海を盗んだふたり』のとしお理歩。元野球部の秀一役には米良まさひろといったフレッシュなキャストが並ぶ。

監督は、『また春が来やがって』で第32回東京学生映画祭観客賞と審査員特別賞(城定秀夫監督)を受賞した新人監督・堀内友貴。堀内監督の長編デビュー作となった本作『明ける夜に』は、新人監督の登竜門とされるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭、TAMA NEW WAVE、東京学生映画祭、なら国際映画祭、田辺・弁慶映画祭に出品されるとグランプリ2つを含む計5冠を獲得。

モラトリアム(大人の領域に踏み込めずにうろうろしている状態)をテーマに映画制作を続ける堀内監督が描く、夏の一夜。大人になれない若者たちのコミカルで爽やかな青春群像劇である本作は、「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」にて、この夏最も注目すべきインディーズ映画として念願の劇場公開を迎える。

▼第二弾応援コメント

<沖田修一(映画監督)コメント>
こんにちは、堀内さん。昔、砂に埋まっている人のシーンを書いたことがあり、直前でやめ
てしまったことがありました。この映画を観て、やはり、やればよかったなあと思いまし
た。だからでしょうか。全体に流れるユーモアのようなものが、少しだけ自分の作品と似て
いる気もしました。

<清水崇(映画監督)コメント>
皆、自分の事ばっかで、人のせい……掛け違ったボタンが夏の終わりに噛み合う。
ニアミスや思わぬ繋がりの描写は、御都合に陥りがちだが、本作は実に自然。
冒頭のタイトルまでだけで観る者を惹きつけ、シリアスにユーモアまで並行してみせ
てしまう堀内監督の手腕!!台詞、アングル、設定、芝居と“間”、海辺の暗さ……
無駄だらけのようで全く無駄の無い濃密な映画。
彼らの一夜と同じ様に―――

<ピチピチロックギャル・ラブリーサマーちゃん コメント>
太陽のファンです。
私がどんな気持ちでいても関係なく、時間になったら勝手にのぼって、勝手に明るくなるか
ら。
人生、良いこと悪いこと、思っても無いことがいっぱい起こって、それは物語みたいに分か
りやすいオチがついてる訳じゃない。気になる結末や真相も教えてもらえない。
オチがついたり、曖昧さが消えるのを待たずに、朝や、新しい季節は無理やり来てくれる。
もやもやしたまま、のらりくらり交わしながら、もしくは、小さい出来事から勝手に分かり
を得て、決着をつけたり、つけなかったり。
そうして、「ま、いっか」「なんなん笑」「帰るか」そんなことを言ってやり過ごす連続が、
きっと生活で、そうやって過ごしていく人々がとても愛おしいです。
自分にとって本当に些細な行いが、名前も知らない誰かにとっての「分かり」の転換点に
なったり、誰かのしょうもないジョークで自分の人生が変わったり。そうやって緩やかに影
響し合う人と人との関わり、その偉大さ。


何を言っているか分からないと思うのですが、観終わった感想です。
ド派手でもなく、親切でもない、フツーの人生のなかに、地味な宝物があると思います。そ
の地味な宝物を、無視せず、地味なまましっかりと映してくれる素晴らしい映画でした。
それと、個人的に、ところどころに汗が滲むような女性たちの情欲の描写がすごく「分か
る!!」といった感じで、この監督はすごい……と思いました。
8月31日に観たい映画ナンバーワンになりました!

<tomosaki(写真家)コメント>
何者でもない、何者にでもなれる彼らは
色々な感情を8月に置き去りにして、それぞれの人生を歩んでいく。
夏は永遠に続いてほしいと思うように、もっともっとみたいと思いました。


■ 作品情報

『明ける夜に』
(2023/95分/ヨーロピアンビスタ/カラー/ステレオ/英題:All Summer Long)

【あらすじ】
8月31日から9月1日にかけて、夏の終わりを目前とした若者たちの群像劇。
予定していた面接が急遽延期になった就活生の山ノ辺とキミ。
野球部のマネージャーだった凛子に電話をかける秀一。
コンビニでバイト中の健斗とキョーコ。
海の近い町で、それぞれの忘れられない一晩が過ぎていく。
誰もがもっているようなそんな夜の話̶̶

【キャスト】
五十嵐諒、花純あやの、としお理歩、米良まさひろ、
佐野日菜汰、志真うた、在原貴生、七瀬てつ、巴山祐樹、松本高士

【スタッフ】
監督・脚本:堀内友貴
撮影:中村元彦 / 照明:木村美夢 / 録音:堀内萌絵子 / 美術:石井晴菜 / 助監督:湯本充 / 演出助手:福島桃音、黒岩陽太 / 撮影助手:村松里香 / 照明助手:フブンクン / 録音助手:木内拓海、三輪優奈 / 美術助手:藤本泰知 /
衛生:佐伯虎志郎 / 車輌:西永恭子 / 照明応援:埋田向日葵 / 制作担当:山田翔平 / 制作主任:山田蓮 / 編集・カラーグレーディング:中村元彦 / 整音:堀内萌絵子 / 音響効果:三輪優奈 / 題字:中村元彦 / スチール:木村響 /
メイキング:七宝治輝、木村響 / 主題歌「eyelids」作詞・作曲 ヤマダカイト 演奏 chie / 宣伝美術:近藤賢太郎
/ 配給・宣伝:工藤憂哉 宮本陽香

Twitter:https://twitter.com/natsuake_movie
Instagram:https://www.instagram.com/allsummerlong_official/
公式HP:https://www.natsuake-movie.com/
予告編:https://youtu.be/Z_e67TGzOIs


【弁セレ2023上映作品】堀内友貴監督WEEK
テアトル新宿:2023.08.18(金)~24(木)、シネ・リーブル梅田:2023.09.03(日),04(月

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