舞台「いつかのっとかむ」上演決定。主宰・キャストのコメント、登場人物設定公開。

舞台「いつかのっとかむ」上演決定。主宰・キャストのコメント、登場人物設定公開。

4月7日(木)から4月17日(日)の期間、元映画館(東京都荒川区)にて、舞台「いつかのっとかむ」の上演が決定。本作は、Pandemic Design ( https://www.pademicdesign.com/ )が挑戦する「Museum Project」。本プロジェクトは、芝居が⾏われる劇場空間を⾶び出し⽇常であるはずの空間に演劇を溶解させる、⽇常と演劇の圧倒的境界線の消失を⽬的とする。
上演会場は「元映画館」(もとえいがかん)。30年前まで実際に地元で愛されてきた映画館が、この史上最悪の現在に蘇り、何を思うのか。「元映画館」創⽴初となる劇空間が、まもなくそこに出現する。

いつかのっとかむ

キャストにはインディーズ映画でも活躍している里内伽奈。音楽活動も精力的な小川未祐。元STU48の土路生優里。SNSフォロワー20万人越えの彩雪など、様々なエンターテインメント業界の面々。
コロナの影響を受け続ける映画界や演劇界などエンターテインメント業界へ向けたハートフルな公演を目指して稽古中。

今回、既に公開されている公演情報に加え、新たに登場⼈物設定が解禁。
また、主宰・⽇野祥太と各キャストからコメントが届いた。

■ 「いつかのっとかむ」

いつか。

わたしは

ただのぼかされた背景でしかないと薄々感じていたのだけれど、
今ではわたしの外縁から体の中心にかけて
その世界の何割かを占めている事に振り返った時に気が付いた。
今更、気が付いてしまった。

ここは居心地がいいのですか。

薄く伸ばされた白色世界の時間の中で、
またこことは違う別のどこかから、
私達を覗き見ては、生真面目に様子を伺っているのですね。

では、こうします。

▼登場人物設定

●いつか(25)
映画「アシスタント」の上映会の発起⼈。誰からも信頼をされていて、「突如現れた天才」と称され、⼀躍時の⼈となった。上映会当⽇に、なぜか会場に来ない。

●⿊澤なぎさ(25):演・⾥内伽奈
いつかとは⼀番古くからの付き合いがあり、ずっと仲が良かった。

●今村美和(23):演・⼩川未祐
この上映会の客として来ていた。いつかとは、路上で知り合って、今回誘われて上映会に⾜を運んだ。

●⽊下実花(25):演・⾼尾美有
今回上映する作品に出演している元⼥優。普段は、パン屋で働いて⽣活している。

●溝⼝なおみ(25):演・彩雪
⼤学のサークルで、いつかと知り合い、現在は映画を紹介する配信をしている。崇史と同じサークル。

●⼤島明(30):演・板橋廉平
電気⼯事屋。映画館の⼈に頼まれて電気⼯事をするように⾔われて来た。

●岩井裕和(25):演・櫻井保幸
なぎさと⼩学校の時から仲が良かった。親が経営する映画館を継ぎ、現在2代⽬館⻑を務める。

●市川崇史(25):演・植⽥恭平
⼤学のサークルで、いつかと知り合い、現在は役者。バイトをしながら舞台に出演している。なおみと同じサークル。

●吉⽥ゆき(20):演・⼟路⽣優⾥
いつかを信頼している。なぎさには嫌悪感を持っており、この上映会の是⾮を問う。

▼主宰・キャストコメント

主宰・⽇野祥太
今作は「現代に⽣きる者が現代を描くと、こうなる。」という事を提⽰していきたい。この作品に登場する者達は、⼀⾒、何を隠し、何を企んでいるのか分からない。しかし、それは時代の当事者であり、渦中を⽣きる「普通の⼈」。それは電⾞であなたの横に座っている“あの⼈”であり、カフェであなたに料理を出してくれる“あの⼈”に過ぎない。劇場という空間ではない場所で「圧倒的境界線の消失」を⾏なった時、必ず⾃分の⾝にも降り掛かるであろう、もしくはもう既に降り掛かったであろう今回の《事例》を、その場で必死にもがき、乗り越えようとする者達に、是⾮、協⼒して頂きたい。


⿊澤なぎさ 役・⾥内伽奈
今回『いつかのっとかむ』の企画のお話を頂いた時すぐに出演したいと思いました。劇場では無く「元映画館」という場所で上演される、映画にまつわる演劇。とても⼼が躍りました。作・演出の⽇野さんとご⼀緒するのは今回が初めてなのですが、台本を読んだ時正直難しくて驚きました(笑)さらに、私は主演も初めてなので⾝が引き締まる思いです。個性豊かな共演者の皆さんと必死に考えながら稽古しています。そして何より、この作品はお客様と⼀緒に過ごす事で完成する作品です。ここでしか出来ない体験をお届けしたいと思っています。是⾮多くのお客様にご覧頂きたいです。「元映画館」でお待ちしております!


今村美和 役・⼩川未祐
⼣⽅、稽古が終わり駅へと続く道を歩く途中、いつも決まって⼣暮れチャイムが鳴り響く。
そのとき、私はふと幼き頃へとタイムスリップするような感覚に陥る。それは沢⼭の記憶が混ざり合った、光でも影でもない曖昧な世界。
『いつかのっとかむ』はそんなふうに、それぞれがそれぞれの記憶のなかに潜っていくような時間になるのではと思います。いつかの、だれかの、あなたの、痛みや傷がやわらかとなり、温度をもってこれからを⾒守ってくれるものになればと、そんな想いでこの作品と向き合っております。
どうか共に体験しましょう。


⽊下実花 役・⾼尾美有
⽇野さんからお話を頂いた際、
挑戦的な企画で、どんな作品が出来上がるんだろうとワクワクしました。
今回は元映画館という素敵な場所で、私も⼤好きな「映画」がテーマのお話を上演します。
登場⼈物の名前に秘密があったり、劇中に今回のためのオリジナル映画が流れたりと仕掛けが沢⼭あるので⾊々な⾓度から楽しんで頂けるのではないかなと思います。オリジナル映画もこれから撮るので、そちらも楽しみにしていて下さると嬉しいです。
また今回は、舞台と客席の境界線を失くし、皆様と⼀緒に作っていく作品となっています。
「いつかのっとかむ」を皆様と⼀緒に完成させられたら嬉しいです。


溝⼝なおみ 役・彩雪
はじめて元映画館を訪れたとき、
タイムスリップしたみたいな気持ちになれる、そんな場所だなと思いました。
わたし⾃⾝の⼈⽣も映画なしでは語れないくらい、さまざまな場⾯で映画に救われているので、この場所でリアルにお芝居ができることに⾼揚しました。
わたしが演じるなおみは、ストイックで真っ直ぐで、優しい⼦です。でも、それが仇となってしまうことも多々あって。
⾃分にとっての幸せを、簡単に汲み取ることができればいいのに、なにかあるごとに他⼈に影響されたりしちゃうので、⼈間はとても厄介だなあと思います。
わたしは明⽇朝起きてもわたしだから、満⾜できるように⽣きてあげようって、少し⾃分にも優しくなれるような作品です。
たくさんの⽅の思い出が詰まったこの場所で、わたしもみなさんと⼀緒に素敵な時間を過ごせることを楽しみにしています。


⼤島明 役・板橋廉平
ありきたりな形を⼤きく変えて作られているこの「いつかのっとかむ」は、お客様にとって新しい体験になることと思います。稽古を通して、⽇野さんのやりたいことや描いていることを知るたびにそんな気持ちになります。そして⼀つ⼀つ丁寧に書かれているセリフには沢⼭の想像の余地があって、稽古を重ねる度に新たな発⾒がありとても刺激的です。またそんな台本に挑むキャスト陣それぞれの個性も強く、その強い個性がキャラクターに反映されている⾯⽩さも今作の魅⼒です。まさに唯⼀無⼆の作品。是⾮お楽しみに。


岩井裕和 役・櫻井保幸
演劇なのか映画なのか。舞台なのか映画館なのか。現実なのか夢なのか。過去なのか未来なのかそれとも現在なのか。そんなこと全部ひっくるめて「いつかのっとかむ」なのだと思います。きっとこれは「いつかのっとかむ」というジャンルで、「いつかのっとかむ」という時代の「いつかのっとかむ」なんです。ぜひ様々な⼈に「いつかのっとかむ」を「いつかのっとかむ」で「いつかのっとかむ」して欲しいと思いながら、僕らも「いつかのっとかむ」しています。2022年4⽉、ひとりでも多くの⼈が「いつかのっとかむ」を共有できますように。


市川崇史 役・植⽥恭平
「いつかのっとかむ」は元映画館という元映画館で”映画”を題材にし、映画を愛している⼈たちが登場するお話。舞台と客席の境界線がないため、360°全てが舞台になり、お客さんは、観劇というより、⽬撃する感覚だと思う。⽇常に起こりうる⼀つの物語を、芸術的に、衝撃的に、⽇野祥太演出の元、役者が⽣き抜きます。その時に産まれた時間、空間、感情を体験していってください。
この作品は、悲劇から産まれた喜劇。だと信じてる。僕らの想いの道筋をご覧ください。


吉⽥ゆき 役・⼟路⽣優⾥
今回『いつかのっとかむ』という舞台に出演できとても光栄です。
私⾃⾝初めての舞台なのですが、不安で怖くて楽しくて、⾊んな感情が重なりながら稽古をしています。
初めて脚本を読んだ時はどんな舞台になるのか未知数でしたが、稽古を重ねるごとにそれぞれの役のキャラクターや関係性が⾒えてきてワクワクしています。これからどんな⾵にこの舞台が完成していくのかとても楽しみです!
観客の皆さんとの距離も近く、⼀緒にその場の空気感を体感していただけると思うので是⾮元映画館に⾜を運んで楽しんでもらえたら嬉しいです。

■ 公演情報

現在、4⽉7⽇(⽊)の開演へ向け絶賛稽古真っ最中であるが、今回のプロジェクトでは作品の製作過程を⼀般に公開していくという試みも⾏なっている。
2⽉23⽇(⽔)に⾏われた、初顔合わせ&初読み合わせをオンラインで配信した「読み合わせ⽣配信」。
アーカイブが3⽉23⽇(⽔)まで⾒ることができる。
 ▷ https://pandesign.thebase.in/items/58539735
また、3⽉24⽇(⽊)には、20名限定で実際の稽古を⽣で⾒学できる「稽古場⾒学権」を開催する。
 ▷ https://pandesign.thebase.in/items/59801010

【キャスト】
里内伽奈 / 小川未祐 / 高尾美有 / 彩雪 / 板橋廉平 / 櫻井保幸 / 植田恭平 / 土路生優里

【会場】
元映画館
https://www.moto-eigakan.com/
(〒116-0014 東京都荒川区東⽇暮⾥3丁⽬31−18 旭ビル 2F)
JR常磐線「三河島」駅より徒歩5分
JR⼭⼿線「⽇暮⾥」駅より徒歩15分

【タイムスケジュール】
▼2022年4⽉7⽇(⽊) – 17⽇(⽇) ※全14公演

4⽉7⽇(⽊)14:0019:00
4⽉8⽇(⾦)休演日
4⽉9⽇(⼟)14:0019:00
4⽉10⽇(⽇)13:0017:00
4⽉11⽇(⽉)休演日
4⽉12⽇(⽕)19:00
4⽉13⽇(⽔)19:00
4⽉14⽇(⽊)19:00
4⽉15⽇(⾦) 19:00
4⽉16⽇(⼟)14:0019:00
4⽉17⽇(⽇)13:0017:00
※未就学児童の⼊場はご遠慮いただいております。
※開演時間を過ぎてからのご来場は指定の席にご案内できないことがありますのでご了承ください。
※新型コロナ感染症拡⼤等の影響で公演内容を変更する場合がございます。ご来場直前に公式HPおよびTwitterを必ずご確認ください。

【チケット情報 ※全席指定席】
●前売・当⽇ | 4,000円
▼J-Stage Navi
http://j-stage-i.com
Tel.03-6672-2421(平⽇12:00〜18:00)
▼ローソンチケット(Webのみ)
http://l-tike.com 〈Lコード|33765〉
●Premiumチケット(毎公演限定4枚) | 10,000円
PandemicDesignBASE( https://pandesign.thebase.in/

【スタッフ】
作・演出:⽇野祥太
舞台監督:⾓⽥晃⼀
照明/⾳響:DISCOLOR Company
制作:J-Stage Navi
映像:森脇洋平・富⽥喜助
宣伝美術:三宅宇太郎
宣伝スチール:彩雪
宣伝モデル:あわつまい
企画・製作:PandemicDesign
劇中歌:湯⽊慧(TANEtoNERECORDS)

【協⼒】
株式会社エー・チーム /株式会社スタッフ・ワン/株式会社プライム
劇団ひまわり砂岡事務所/balconia株式会社/合同会社ディスカラーカンパニー
⾖庵/澤井克幸/背後東京
HP ▷ https://www.pademicdesign.com/
Twitter ▷ https://twitter.com/DesignPandemic

いつかのっとかむ

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