7月26日、シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」にて、映画『思い立っても凶日』の舞台挨拶が行われた。主演・プロデュースを務めた田村魁成、監督の野本梢をはじめ、出演者の吉川流光、小島彩乃、藤公太、三好紗椰が登壇し、作品への思いを語った。
■ 映画『思い立っても凶日』舞台挨拶レポート
7月26日、映画『思い立っても凶日』が新宿K2シネマにて公開初日を迎え、舞台挨拶が行われた。舞台挨拶には、主演を務めるとと にアソシエイトプロデューサーも務めた田村魁成さん、監督の野本梢さん、出演者の吉川流光さん、小島彩乃さん、藤公太さん、三好紗椰さんが登壇した。
▼監督自身の高校時代が作品に投影
野本監督は、作品内の高校時代を描いた回想シーンについて、自身の経験を踏まえて制作したことを明かした。 「サッカー部のキャプテンをやってたんですけれども、その中で何か、本当に私でいいのかなっていう引け目があった。技術的にもっと上手い人はいるし、自分は引っ張っていけてないんじゃないかなって思っているところが多くて」と当時を振り返りつつ、「(数年後に当時の部員たちから)むしろそういう子たちをまとめてくれたその頃の静かな存在の(野本)だったからこそ部活になったから本当にありがとうって感謝する話をされて、お酒の席で皆の前で大泣きしたんですけど…」と、過去の経験が作品に色濃く反映されていることを語った。
さらに「何か過去に嫌な記憶だったものっていうのが、今振り返ってみて、その当事者と話し合ってみると、今が変わったりそのときに、過去が変わることもあるんだなっていう思いとかを、その回想シーンとかで入れさせていた込めさせていただいた」と語った。
▼好きなシーン
吉川さんは田村演じる主人公・誠を見守る役柄であったことから、観客に向けて「皆さん、田村を見守ってくれたら嬉しい」と語った。「性格の悪い誠の成長物語」と語りかけ、田村を見守る気持ちで作品を観てほしいと語った。
小島さんは、作品を通して自身の学生時代に対する見方が変わったと語り「自分の学生時代とかあまり好きではなくて、なんかなんかは消してしまいたいみたいな記憶とかもいっぱいあるんですけど、なんかその、この映画で見え方一つまた考え方も変わって自分の世界も変わって、自分の過去が変わるっていうことは自分も変わるってことじゃないですかっていうのをすごく感じた」と感想を述べた。
藤さんは、小島さんが田村さんを自転車で轢くシーンが「初めて見た瞬間に、“終わったな…”っていうぐらいの衝撃があった。もう本気でめちゃくちゃ轢かれている感じに見えた」、と振り返った。
三好さんは、サプリメントのくだりの卓球のシーンで、一人残った君島の様子が印象的だったと語った。
最後に田村さんは、「SNS に感想を書き込んでくれると嬉しい」と観客に呼びかけ、舞台挨拶は盛況のうちに幕を閉じた。
▼再編集されたパンフレット
シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』では、本作の上映に合わせて、新たに作り直されたパンフレットが販売される。
舞台挨拶では、8月16日から8月20日まで新宿シアタートップスで上演される小島さん出演の舞台の告知も行われた。