映画『まっぱだか』主演:柳谷一成、津田晴香インタビュー「映画を作るって幸せなこと」

映画『まっぱだか』主演:柳谷一成、津田晴香インタビュー「映画を作るって幸せなこと」

5月7日(土)から新宿K’s cinemaにて、映画『まっぱだか』が公開される。今回、W主演となる柳谷一成さん、津田晴香さんにお時間をいただき、撮影時のエピソードや撮影を通しての気づきなどについてお話を伺いました。

まっぱだか
津田晴香、柳谷一成

■ 映画『まっぱだか』

こじれても、絡み合っても、求めあう。
今、心をハダカにしてぶつかり合ってみませんか?

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女優を目指しながらも、本当の自分と向き合えないナツコ(津田晴香)。恋人がいなくなり、毎夜酔いつぶれては、絵も描けず、キャンバスにむかう俊(柳谷一成)。笑顔を失っていた俊と笑顔でいることを求められ続けたナツコが坂道で出会う。不器用な男女の、泣いて、怒って、笑って、ぶつかって。とても“めんどくさい”青春。

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ノスタルジックな高架沿いの景観、石垣の公園、ゆったりとした元町商店街。オール神戸元町で撮影をされた本作は、元町映画館が開館10周年を迎えて製作に挑んだ。W主演には柳谷一成、神戸で俳優業をしている津田晴香。津田は本作でおおさかシネマフェスティバル2022新人女優賞を受賞。監督は、『1人のダンス』(2018)『追い風』(2019)の安楽涼と、『轟音』(2020)、『いっちょらい』(2021)の片山享。インディーズ界で俳優としても活躍の二人の初共同監督作としても話題。共にキャストとして出演もしている。

■ 映画『まっぱだか』 W主演:柳谷一成、津田晴香インタビュー

▼初インタビュー恒例の「名前の由来について」の質問

-初めてインタビューする方に、お名前の由来についてうかがっています。
 柳谷さんは「一成(かずなり)」というお名前ですが、どういった由来があるのでしょうか?

柳谷一成
僕は平成元年生まれなので、元年から”一”を取っています。”成”は、何か成功するようにといった願いが込められているときいています。
何をもって成功というかはわかりませんけどね(笑)

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柳谷一成(俊 役)

-津田さんの晴香(はるか)というお名前の由来はなんですか?

津田晴香
晴れやかで明るい子に育ってほしいから、晴香らしいです。

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津田晴香(ナツコ 役)

▼役者を目指したきっかけ

-以前、津田さんにインタビューした時にも同じ質問をしているのですが、柳谷さんが役者を目指したきっかけはどういったことからなのでしょうか?

柳谷一成
父親と映画を観るのが好きだったというのが始まりだったと思います。映画を観るといっても映画館ではなくテレビでした。ジャッキー・チェンに代表されるようなアクション映画をビデオに録画したり、レンタルビデオ店で借りて観るのが好きでした。そこから映画の中に入ってみたいって思うようになったんです。
でも、田舎育ちなんでそんなことはできないだろうなって思っていたんですけれども、20歳ぐらいのときに加瀬亮さんの芝居を見て、役者をやってみたいって思ったんです。それがきっかけですね。

-テレビで映画を観ていた頃はいつ頃でしたか?

柳谷一成
小学生の頃ですね。『ラッシュアワー』(1988)は何回も観ましたね。
※ジャッキー・チェンの出演作。ジャッキー・チェンの出演作そして、米国国内での興行収入が初めて1億ドルを超えた作品

-田舎育ちとのことですが、ご出身は長崎ですよね?長崎という街の芸能活動への取り組みはいかがでしたか?

柳谷一成
長崎では芸能活動的なものは盛んでは無いですね。九州だと福岡まで行くと盛んだと思います。

-実際に演技の勉強をはじめたのはいつごろでしょうか?

柳谷一成
演技・お芝居の勉強を始めたのは、長崎を出て福岡にいた頃になります。21歳ぐらいの時に、役者になるにはどうしたらいいかわからなくて近所にあったモデル事務所に入ったんです。まわりがみんな身長が高い中で、とりあえずウォーキングのレッスンとかを受けました。
※柳谷さんの身長はプロフィールによると173cm

自己紹介のレッスンでは、自己PRの話し方などを習いましたが、よくわからない・面白くないなと思っていました。モデル事務所に入ったものの、何も仕事がないし、やるんだったら東京がいいのかなと思って当時、ちょうどオダギリジョーさんとか加瀬亮さんとかが頻繁に映画に出た時期だったと思うんですけど、22歳の時に、そのお二人が通っていた所と関わりのある養成所に行き始めました。

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-津田さんが今の仕事を目指すようになったきっかけや足取りは柳谷さんとくらべていかがですか?

津田晴香
私は東京に出ようとは思いませんでした。東京に出たとしても多分、何もできないだろうなって思っていたんです。だから、まずは地元で、出来ることを頑張ろうと思っていました。

柳谷一成
自分以外の方の役者を目指した理由や思いを聞くと面白いですね。

-同じ作品に参加しても、そういった話をあまりされないと思うので、こういったインタビューでお互いの話を聞くと面白いですよね。

▼役者として初主演のお仕事から今までに至るまで

-柳谷さんの映画初主演は、2013年の『初恋』という作品ですよね。

柳谷一成
そうです。ロードショー作品というよりは学生映画で、長編で初めて主演をやった作品になります。

-初主演から、今回の主演作『まっぱだか』までの期間を振り返ってみていかがでしょうか?

柳谷一成
プライベートではいろんなことは起きているんですけど、映画・役者の方では特にぱっとしたことがないような気がしています。
ちょっとした役だとしても作品に出られて、友達ができて今に繋がってきている感じはします。

▼柳谷さん&津田さんの片山監督との出会い

-片山享監督に出会ったのはいつですか。

柳谷一成
三、四年前ですかね。
いつだったんだろう?冬だったのを覚えています。

片山享監督
いやもっと前からですね。WebCMじゃないかな。
その時のプロデューサーが僕の作品『轟音』でもプロデューサーの夏井です。

柳谷一成
そうですね、冬でしたね。確か、WebCMの撮影前に衣装合わせと本読みをやって、そこで初めて片山さんと会いました。

片山享監督
目の前にしていうのは恥ずかしいんですけれど、ヤナギー(柳谷さんの愛称)の芝居が良かったんです。
でも、マネージャーといらしていて、誘ってもお茶を飲みに行けないかなぁ…と思っていたら、普通に行けましたね。確か、両国のベローチェでした。

柳谷一成
舞台挨拶の場では何度も話しているんですけれど、その時に僕、帰りの電車賃しか持っていなかったんですよ。
往復分の電車賃しかお金を持っていなくて、コーヒーに誘われたけれど、コーヒー代を出したら歩いて帰るしかなかったんです。
「まあそれでもいいか」と思って誘われて行ったら、コーヒーをおごってくれて、それが片山さんとの繋がりですね。

津田晴香
そうだったんだ(笑)

片山享監督
2時間ぐらい喋ったよね。

-津田さんと片山享監督との出会いはいつですか?

片山享監督
僕から一方的に知った時としては、2019年の金沢映画祭で、映画『みぽりん」を観た時の舞台挨拶だったと思います。
実際に会ったのは、その後の新宿のK’s cinemaです。

津田晴香
安楽涼監督の映画『追い風』がMOOSIC LABで上映された時に観に行ったんです。ちょうど私の主演作の『みぽりん』が池袋シネマ・ロサで上映されているときで東京にいたので、観に行けたんです。
観客のみなさんにサインを書いている最後に片山さんにお会いしました。私は、片山さんの名前をいろんな人が話しているのを聞いてはいたんですけれども、実際にお会いしたことがそれまでありませんでした。

片山享監督
それまできちんと話をしたことがなかったんですよね。

津田晴香
そこで、「この人が片山さんだ!」と思ってめちゃくちゃ緊張しながら喋ったのを覚えています。

片山享監督
それが多分、はじめましての時ですね。

■ キャストに聴く、映画『まっぱだか』のエピソード

▼脚本を読んだとき。完成した作品を観た時。

-脚本を読んでの感想と、完成した作品を見ての感想、この二つをセットで聞かせて下さい。

津田晴香
私が演じたナツコは、私の話を聞いて、そこから片山さんが生み出してくださったキャラクターなので、ほぼ私というか、私そのものなんです。だけど、脚本を読んでも、「これは、何でこういうことをしたんだろう」ってわからないことが結構多くて、いまいちピンと来なかったところがありました。
でも片山さんに「ちょっとわからない部分があるんですけど」って言ったときに、「やってみてわかることもあると思うよ」って言ってくださったので、それを信じてやってみようと思いました。

-『まっぱだか』を観る時に前回の津田さんのインタビューの内容を読み返してみたら、“自分が好きじゃなかった”とか、“他の誰かになれる”といった話があって、「あぁ、これは津田さん本人の話だな」と思いました。

柳谷一成
脚本を読んだときの感想なのですが、その時に僕が置かれていた状況が、いろいろありまして、片山さんと結構話した気がします。何かしっくりこないところがあって、それを話しました。さっき津田ちゃんが言った話じゃないですけど、やってみてわかる部分があると思いました。
脚本はあるんですけれど、そこに縛られずにやってみようと思いました。僕が演じる俊は、脚本上では面倒くさい男だなと思ったんですけれども、実際やってみたら違和感はなくなりました。

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右)安楽涼

-片山監督の脚本って、ご自身の人生だったり、その想いが綴られているイメージがあります。そういった点で片山享監督と会話したことはありますか。

柳谷一成
「片山さんが俊をやった方がいいんじゃないですか?」っていう話はしたんですよね。「なんだか僕じゃない気がするんですけど」みたいな話をしました。
「でも、今回はヤナギーと津田ちゃんだから」といった話をしました。その会話の先に何かがありそうな気がしました。

ーでは、完成した映画を観ての感想はいかがでしょうか。

津田晴香
実際に撮影していた期間中は、先ほどお伝えしたように自分のことだったから、めちゃくちゃしんどかったです。なので、映画を観てもしんどくなっちゃうんだろうなって思っていたんです。でも観終わったらすごくすっきりしました。自分に背中を押してもらえたっていう気持ちがしました。
そんなに明るい映画ではないかもしれないのですが、自分にとっては前向きな映画になってよかったなって思いました。

-柳谷さんは、完成した映画を観ての感想はいかがですか?

柳谷一成
初めて観た時はなんとも言えないという感じでした。「これは結構すごいことをやったぞ」と思ったんですよね。自分で自分の評価をするって嫌ですけど、すごい映画を作ったんじゃないかって思ったんですよね。
撮影してる最中は夢中にやっていたので、完成した作品は出来上がったら、そのまま写ってるのがどういうふうになるのかなっていう思いがありました。

津田晴香
あまりお芝居って感覚はなかったですよね。

▼柳谷さんと、演じる俊との共通点

-柳谷さんの演じる俊とご自身の共通点とか、逆にここは全然違うよと言った部分はありますか?

柳谷一成
離れていく人を追わずみたいな人がいるじゃないですか。僕は人に固執するというか、離れていく人を追うタイプなんですよね。

-「去る者追わず」的な人はいますね。

柳谷一成
僕は離れていく人も追ってしまうんですよね。そういう部分で、俊と似ていると思います。追うというか、ずっと思い続けるっていう点が似ていると思います。それって面倒くさいですよね。

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場面写真

-先ほどのお話にあったように、俊って面倒くさい男だと思ったけれど、実は柳谷さんご自身と同じ点があることに気付いた感じですね。

▼お二人のコメントを掘り下げた質問

-パンフレットに書いてあったコメントからの質問をいくつかピックアップしたいと思います。
 柳谷さんに質問です。元町に親近感を持ったっていうことが書かれていたのですが、そう感じた理由について教えてください。

柳谷一成
長崎に似ていたからだと思います。港町で海があって、アーケードがあるのが、佐世保や長崎市内の浜町のあたりにすごい似ているんです。でも神戸・元町の方が綺麗ですね。佐世保はもうちょっとどよーんとしているんです。それに加えて米軍の人たちがいて、裏道に入るとちょっと怖い雰囲気があります。

-同じ港町でも、長崎は軍港の要素が大きいんでしょうね。

柳谷一成
そうですね。そこが長崎と元町のちょっと違う部分ではあります。

-元町というと関東だと横浜的なイメージで、長崎というと、横須賀というイメージかもしれませんね。

柳谷一成
港町ってちょっと雑多な感じがしないですか。お店や建物が統一していない感じとか、そういうところも似ていると思いました。

-では津田さんに質問です。元町について、“いろんなものを受け入れてくれる町”や“元気がもらえる町”というコメントされていたと思うのですが、元町でもらえた“元気”にはどういったものがありますか?

津田晴香
元町で、去年の夏ぐらいに『まっぱだか』を上映していただいたのですが、地元の方がたくさんいらしてくれたんです。ちょっと自分のお店が映画に出ていたっていうそれだけで観に来てくださった方もいらっしゃいました。
パンフレットを買ってくださる方もいらっしゃるし、パッと観に来てサッと帰られる方もいらっしゃるんですけど、そういった方でもサラっと「頑張ってね」って言って、一声かけて帰ってくださる方とかもいらっしゃいました。
みなさんが知り合いみたいに接してくださるんです。本当に温かいなって思いました。そんなところで映画を撮ること・その映画に携われて、本当によかったなってめっちゃ思っています。

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-柳谷さんに質問です。“仲間と元町の皆さんが作った映画で、かけがえのない瞬間がいくつもあった”とコメントをされていました。“かけがえのない瞬間”にはどういったものがありましたか?

柳谷一成
ごく普通のことなのかもしれませんが、撮影中に機材を運んでくれたりとか、撮影の現場に遊びに来たりとか、それこそ竹崎さん(BAR アンカーのオーナー。ナツコのマネージャー役で出演)や元町映画館の支配人の林さんもそうですけど、撮影中に「やってるね~」とか「頑張ってるね~」といった感じのそういった声がけをくれたことを覚えています。
僕は、片山さんと安楽さんとお芝居をしたことがそんなになかったので、何かで芝居をしてみたいとずっと思っていました。今回、それができたことが僕の中で大きかったですね。
面と向かって何かを伝えることを今回初めてやったんです。その一発目が安楽さんとのビンタから始まりました。
あれがずっと残っているんですよね。この撮影で感じたものはずっと残っていくんだろうなと思ってます。
津田ちゃんとはやっぱりラストシーンが印象に残っています。

津田晴香
あの夜の感じは、めっちゃ覚えてます。

まっぱだか

▼キャスト二人での撮影時のエピソード

-お二人での撮影時のエピソードはありますか?

津田晴香
作品自体は楽しいお話ではありませんが撮影していなかったときには穏やかでしたね。私と俊は。
柳谷さんとは仲良く普通に喋っていました。(片山享監督が演じる)横さんの愚痴を言ってました。

片山享監督
なんで俺なの!?

津田晴香
違いますよ、私がね。柳谷さんに聞いてもらっていたことです(汗)

柳谷一成
それを全部録音の杉本(杉本崇志)さんがマイクで聞いてたっていうね。

津田晴香
そう、聞かせていたんですよね。その会話の内容が片山さんの耳にも入っていたそうなんです。「こんなこと言っていたらしいよ」って言われていたらしいんです。話が筒抜けだった(笑)
役と切り離せなかったんです。全然、横山は片山さんじゃないんだけど、それはわかってはいるんだけど。もうそういう目でしか見えないんですよ。だからもう、撮影終盤になるにつれて、私もどんどん横山への気持ちがね、もうそのまま片山さんにも向かってしまうようになっちゃってます。

片山享監督
いやぁ、やばかったですよ。嫌われてるんだなぁって思いました。

まっぱだか
片山享(横山 役)

柳谷一成
でも撮影自体は終始楽しかったような気がします。

津田晴香
楽しかった。確かにそう思いますね。

-やはり楽しい現場がいいですよね。

▼「映画を作るって幸せ」、「私も映画を作っている一員になっている」

柳谷一成
映画を作るって幸せなことだなって思いますね。

津田晴香
監督お二人ともなんですけど、「ここに脚本はあるけど、思ったことをやってくれたらいいよ」っておっしゃってくださったんです。
私は脚本通りにやらなくちゃいけないと思っていたので、『まっぱだか』は一緒に作らせていただいた感覚がしてすごい嬉しかったですね。
私も映画を作っている一員になっていると思えたんです。

まっぱだか

-津田さんのコメントとしてパンフレットに書かれてたことに、「真っ裸じゃない方が物事がうまく進むと思って過ごしてきた けど、
真っ裸にならないと見えないものがたくさんあった」というのがありましたね。文字通り“脱ぎ捨てたもの”とか、“見えたもの、分かったもの”ってどんなものがありますか?

津田晴香
自分に対して、前向きな感情が持てたということが大きくて、今までは取り繕って自分のいいところばかりを人に見せて過ごしてきていて、そうやっている自分もすごい嫌でした。
自分の本心を見せたとして、それでも一緒にいてくれる人って本当にいるのかなって思っていたので、真っ裸になりたいけど、無理だなって諦めていた部分があったと思います。今回の撮影を通して、自分を真っ裸にしてみて、その先が初めて見えました。
自分の気持ちもすごい楽になったし、もうちょっと自分が思っていたこととか、本当に自分自身を肯定できるように、これからもっとなっていったらいいなってすごい思っています。
それをこの映画の撮影中に見つけられたのが、自分にとって大きな出来事で、この作品に出演できてよかったと思っています。

-監督冥利に尽きるコメントですね。

片山享監督
いやぁ、本当にありがたいです。嫌われた甲斐がありました。

津田晴香
片山さんがあそこまで言ってくださったから(笑)
感謝しているけど、(片山さんが演じる横さんは)もう無理でした。

片山享監督
やばかったですからね。

津田晴香
はい。やばかったです。

片山享監督
僕は僕の役で出演しているから、僕も切り離せないですからね。役についてどんどん好きになるんです。相手のナツコ・津田さんはどんどん離れていくけど、僕は演出をしなきゃいけないし。
その愚痴を俺はヤナギーに言ってましたからね。

津田晴香
え!?うそ!板挟みじゃないですか!そうだったんですね。

まっぱだか

柳谷一成
撮影中はまったく聞いていなかったんですけど、撮影が終わった後に聞きましたね。

津田晴香
当時、むしろ柳谷さんが「片山さんにきつく当たられた」と言ってましたよね。

片山享監督
なにかあったの?

柳谷一成
僕は撮影が空いていたので「サポートしてあげないと」と思って、寒い日だったから撮影の際に現場で上着を預かろうとしたんです。そうしたら片山さんから「いいから…」って拒否されたんです。

片山享監督
俺、そんなことしていたんだ。ひどいな。

柳谷一成
それで、「うわっ、怖っ…」って思いました。

津田晴香
それを見ていたら本当に泣くよね。

-役柄的にリンクしますね。

片山享監督
お茶か何かを「持って行って」と言ったのを覚えてるかな。

柳谷一成
「お茶を持って行って」と言われて優しいと思ったんですけど、その前の時ですね。
上着を預かろうとしたら、「そんなのいいから」って言われたんです。

津田晴香
うわー…

片山享監督
すいません…。確かにひどいこといいました。

-映画の世界と現実が混ざり合っていますね。

■ お客様へのメッセージ

-お客様へのメッセージをお願いします。

津田晴香
ナツコとしてこの作品に出て、自分に対してネガティブだったものが、そうじゃないことに気づけました。自分と向き合うって本当にしんどかったけど、その経験ができてよかったなとめっちゃ思っています。
この作品を観てくださった方が、自分と向き合うきっかけになったりしたら、それはすごい嬉しいなってめっちゃ思います。

柳谷一成
何かの理由で立ち止まってしまっているというか、前に進めない時がよくあると思います。
そういう時でも、友達は近くにいてくれますし、周りにいる大人の人たちは見守ってくれてるんじゃないかって思います。
そういった環境が何より幸せなんだっていうことをもう一度感じられる作品だと思います。

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■ 映画『まっぱだか』

出演:柳谷一成、津田晴香、安楽涼、片山享、 タケザキダイスケ 大須みづほ 他監督:安楽涼、片山享 脚本:片山享、安楽涼 撮影:安楽涼、片山享 録音・整音:杉本崇志 音楽:藤田義雄 主題歌:Little Yard City「Walk With Dream」 
企画・配給:元町映画館2021年/日本/99分/カラー/ステレオ/アメリカンビスタ/DCP ©︎元町映画館

公式サイト: https://mappadakacinema.wixsite.com/mappadaka

公式Twitter: https://twitter.com/mappadaka_film

5月7日(土)より新宿K’s cinema ほか全国公開

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