『帰ってきた宮田バスターズ(株)』+外伝『タンクくん誕⽣︕』同時上映。初日舞台挨拶。

『帰ってきた宮田バスターズ(株)』+外伝『タンクくん誕⽣︕』同時上映。初日舞台挨拶。

8⽉20⽇(⼟)より、池袋シネマ・ロサにて、『帰ってきた宮⽥バスターズ(株)』が上映開始。舞台挨拶には、渡部直也、佐田淳、大須みづほ、坂田敦哉監督が登壇した。本作は、“宇宙⽣物駆除”専⾨の中⼩企業・宮⽥バスターズ(株)の奮闘を描く作品。昨年11⽉、池袋シネマ・ロサで公開されると、低予算映画の枠を超えたものづくりへのこだわりと熱い企業ドラマに⼝コミが広がり、2度の延⻑上映を記録。その後注⽬作としてTOHOシネマズ ピックアップ・シネマ第3弾に選出されると、上映は満席に。さらに、今年の沖縄国際映画祭で招待作品に選ばれるなど、勢いが⽌まらない本作。
監督・脚本は、本作の元となった短編作『宮⽥バスターズ(株)』でカナザワ映画祭2019「期待の新⼈監督」に選出された坂⽥敦哉。主演はぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2016グランプリ受賞作『⾷卓』の渡部直也、ヒロインに『春原さんのうた』の⼤須みづほ、共演に東⼤卒YouTuberの⼭本愛⽣、さらに宮崎美⼦が特別出演している。
本作はオフィスや社⽤⾞など、多くのセットをすべてホームセンターで⼿に⼊る材料で⼿作りした“DIY”映画であることも話題を呼んだ。それ故、壁を破り、⾞が突っ込み、巨⼤ロボット⼤暴れ!? 通常のセットでは叶わないような派⼿でリアルな特撮映像も楽しめる。
今回の劇場公開に伴い、宮⽥バスターズ(株)の⼈気マスコット“タンクくん”の誕⽣描く宮⽥バスターズ外伝『タンクくん誕⽣︕』も同時上映される。

宮田バスターズ
左から)佐田淳、坂田敦哉監督、大須みづほ、渡部直也

■ 映画『帰ってきた宮田バスターズ(株)』初日舞台挨拶

▼『宮田バスターズ』のはじまり

舞台挨拶は、佐田さんがMCを担当。冒頭に『宮田バスターズ』の短編版から現在に至るまでを説明した。

佐田淳
宮田バスターズが始まったのが、2019年の20分の短編版。当時、坂田監督は19歳の学生。これが映画祭でいろいろと評価していただきました。その後も坂田監督の熱はおさまらず、「長い映画を撮りたい。長編版を撮りたい。」となりまして、『宮田バスターズ ~大長編~』を2020年から撮り始めました。それを2021年11月にシネマ・ロサで上映させていただきました。
それで終わりかと思いきや、まさかの追撮をするとなりまして、2022年にまた帰ってきました。

宮田バスターズ

▼ 宮田バスターズ外伝『タンクくん誕⽣︕』について

『タンクくん誕生!』について、撮影のきっかけを質問された坂田監督は次のように答えた。

坂田敦哉監督
「タンクくんをやっぱり売り出していきたい」、僕は実はドラえもんが大好きで映画を撮り始めたんですけど、ドラえもんみたいなキャラを目指して、タンクくんをつくろうと思いました。

また、宮田社長を演じる渡部直也さんが「タンクく~ん!」と呼んだセリフは、帰ってきたドラえもんの最後のコマと重なるものだという。

▼本作の魅力。ホームセンターの素材でDIY。

本作で新たに登場した“電柱”をどのようにつくられたものか質問された坂田監督は「ホームセンターに売っている水道管みたいなものを使って、それだと細いので、段ボールを巻いて太くして、セメント的なものを塗りました。」と答えた。

実寸で作られたという“電柱”には花火が仕込まれており、どのように劇中で登場するのかは、作品を観て確認してほしい。

▼池袋シネマ・ロサの2Fの壁にタンクくん

電柱のモノづくりに加えて、本作が上映される池袋シネマ・ロサには、壁に大きなオブジェが展示されている。このオブジェは2021年の11月に同館で上映された時にも展示されており、今回の上映に合わせてた工夫がなされているという。その工夫について坂田監督は「2Fの壁の色に合わせて壁の部分を塗り替えたんです。前回は地下の壁の色に合わせて青だったんですけど、今回は壁が白だったので、白に塗り替えました。」と説明した。

宮田バスターズ

▼追撮につぐ追撮

撮影後に、追撮が続いた状況について、渡部直也さんは次のように語った。

渡部直也
毎回みんな信じてないんですよね。「撮影って、本当に今回で最後ですよね? 次、やりませんよね。」て坂田監督にたずねると、「もうないです」って言われるんですけど、その後にまた「すいません追撮を…」って言われるんです。

続けて渡部さんは、「また上映中に追撮するかもしれない。上映が終わる頃には全然違う映画になっているかもしれない。その可能性も否定できない。」と冗談交じりに考えを述べた。

宮田バスターズ

▼フィギュアを1000個製作!?

物販にて販売されるタンクくんのフィギュアについて質問された坂田監督は「1000個作っているんです」と衝撃の事実を明かした。

宮田バスターズ
宮田バスターズ

▼お客様へのメッセージ

舞台挨拶の締めのメッセージとして、大須みずほさんと坂田監督は次のように語った。

大須みずほ
この作品は、スタッフと監督が、みんな学生で作ったんです。だからちょっと突っ込みどころがあったり、パーフェクトな映画ではないかもしれないんですけど、皆さんに楽しんでいただきたくて、寝る間も惜しんで作った映画です。少しでも楽しんでいただけていたら嬉しいです。

宮田バスターズ

坂田敦哉監督
この映画はエンターテインメントというか、スクリーンの中だけでなくて物販や映画館全体でお祭り感があるようなものにしたいなと思っていろいろ企画したので、そのあたりを楽しんでいただけると嬉しいなと思っております。パ-フェクトじゃないかもしれないですけど、パ-フェクトになろうと全力で追撮し続けたので、エンタメですけど、映画としても観ていただけると嬉しいです。

宮田バスターズ


■ 帰ってきた宮田バスターズ(株) 概要

【ストーリー】
「宮⽥バスターズ(株)にお任せください︕」。宇宙⽣物の⾶来により事故や怪我の被害が多発。そんな世の中を救うのが、電話⼀本で駆けつける“宇宙⽣物駆除”専⾨の中⼩企業・宮⽥バスターズ(株)︕ 社⻑・ミヤタを中⼼とする総勢5⼈の社員たちは⽇々業務に明け暮れていた。 かつて多くの⼈々を救い、ヒーローのように崇められた宮⽥バスターズ(株)だったが、近年は駆除作業に伴う器物破損により苦情が殺到。追い討ちをかけるかのように、素⼈でも簡単に宇宙⽣物を駆除できる「光線銃」が発売され仕事も激減し、会社は廃業の危機に陥る。頭を抱えるミヤタ社⻑のもとへ颯爽と現れたコンサル会社の男が提案する起死回⽣の⼀⼿とは…。
バラバラになってしまった社員たちの⼼はもう⼀度⼀つになれるのか︖それとも時代の波に飲まれてしまうのか。宮⽥バスターズ(株)の社運やいかに̶̶!?


【キャスト】
渡部直也 ⼤須みづほ
佐⽥ 淳 ユミコテラダンス ⼭本愛⽣
⽔野祐樹 吉⾒茉莉奈 瀬良⼤智
佐波太郎 茶⾕優太 栗原 駿 職業怪⼈カメレオール
宮崎美⼦(特別出演)
【監督/脚本/撮影/編集/特殊造形 】 坂⽥敦哉
【製作】 奥⼭和由
【配給】 チームオクヤマ/シネメディア
2020年/⽇本/72分/DCP/カラー/16:9/ステレオ
©映像製作団体友
公式サイト http://miyata5050.com

2022年8月20日(土)より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開

映画カテゴリの最新記事