短編映画『Blind Mind』初⽇舞台挨拶。劇場公開できて、こんな贅沢ない。

短編映画『Blind Mind』初⽇舞台挨拶。劇場公開できて、こんな贅沢ない。

1⽉6⽇(⾦)、シネマート新宿にて短編映画『Blind Mind(ブラインドマインド)』の初⽇舞台挨拶が⾏われ、主演の佐藤寛太、出演の平祐奈、モクタール、脚本・プロデュースの灯敦⽣、⽮野友⾥恵監督が登壇。
⽇本⼤学藝術学部映画学科の同級⽣である脚本の灯敦⽣さんと監督の⽮野友⾥恵さんが在学中から企画を温め、2020年にようやく撮影を開始するも、コロナ禍によって⼆度の中断があったという本作。⼆年越しの完成からようやく劇場公開を迎え、和気藹々とした雰囲気のなか初⽇舞台挨拶が実施された。

Blind Mind
登壇者(左より): 灯敦生(脚本・プロデュース)、平祐奈(出演)、佐藤寛太(主演)、モクタール(出演)、矢野友里恵(監督)

■ 短編映画『Blind Mind』初⽇舞台挨拶

冒頭、主演の佐藤寛太さんは「まだ正⽉休みの気分が抜けていない」としながら「明けましておめでとうございます。年明けからこの映画に⾜を運んでいただき、ありがとうございます。劇場で観てもらってこそ映画だと思うので、皆さんに届けられて嬉しいです。良い⼀年になりそうな気がします」と新年らしい挨拶。
平祐奈さんからは「⼆年前に撮影してようやくの公開で、撮影の中断などもあったが、み
んなと⼀緒に舞台挨拶をできて嬉しい。佐藤さんがフレンドリーでいてくれたので、共演者もスタッフもとても雰囲気よく楽しく撮影ができたと思う」、監督からも「もう無理だ、と思う瞬間もあったが、寛太くんや平さんが忙しい中また集まってくれてた」と初⽇への思いが語られた。


ほぼ満席の客席を前に、さらに佐藤さんから「映画館で観る特別さ、ってあると思う。⼤きなスクリーンや⾳響設備もそうだけれど、友⼈と観に来ても家族と観に来ても⼤事な⼈と観に来ても、観ている時間は⼀⼈の時間なんですよね。⼀⼈でスクリーンを⾒つめる時間。そういう中で、こんなにたくさんの⽅々にこの作品が届いていることが嬉しい。⾃分も今年はたくさん映画館に⾜を運ぼうと思う」と
劇場公開への思いが語られた。


企画の経緯について、⽮野監督から「仲間と何かやりたかった中で、祖⺟が盲⽬だったことなどから着想を得て、物語を膨らませていった。」。灯さんからも「⼤学時代の焦燥感の中で、7年前(2015年)に発起した。視覚障害の知⼈もいたためアドバイスをもらい、作り上げていった。また、佐藤寛太くんとは別作品での共演をきっかけに、当時から主⼈公の理想のキャストと考えて当て書きしていた」とコメント。


平さんのキャスティングに関しては、佐藤さんが別作品での共演時に「(隣にいたときに)出演して欲しい作品がある、撮影は三⽇で済む」と声をかけたのがきっかけだったが、前述の中断もあり撮影が⼤幅に延期に。しかし、同世代のキャスト・スタッフが中⼼となり、佐藤さんから「どんな役職も関係なく作品づくりに関わっていた。スタッフの多くが監督や灯さんの⼤学の仲間で、みんなで⼀つの作品
を作り上げていることを実感できて楽しかった」「監督が当時友⼈とシェアハウスしていた部屋でもロケを⾏ったが、とてもおしゃれだった」と撮影時のエピソードも披露された。


モクタールさんについては、⽮野監督より「Instagramで⾒つけ、声をかけた。周囲からも役に合っているという声が挙がった」との談。


モクタールさんは「早⼝で台詞も多く、苦労もあった」と演技について触れながら、佐藤さんとの共演について「現場に⼊る前から、役作りについて話したり、アドバイスをもらったりしていた」と振り返っていた。主⼈公の同居⼈・ジェリーという役どころについて「⼼の瞳で⾒つめてもらえるような、⾃分らしいキャラクターを演じられた。これからもそうありたい」と語っていた。


平さんは、締めの挨拶に「スクリーンで観て欲しい作品。監督が夜なべして作ったパンフレットがおしゃれで充実している内容なので、絶対に買ってください」とPR。⽮野監督からは「やっとここまで来れたが、お客さんに対してはここからが始まりだと思う。少しでも皆さんのお⼒を借りて、多くの⽅に⾒ていただけたら」、灯さんからは「この作品⾃体が⼀つの繋がりの始まりであったら嬉しい」、佐藤さんからは「仲間と集まって⼀つの作品をつくって、こんな素敵な劇場で公開できて、こんな贅沢はない。この映画を観て素直に感じたことを誰かに伝えることで、また誰かが観るきっかけになる。(現場は)すごい楽しかったし最⾼だったが、作品は観てもらう事で完成する」と客席へ感謝の気持ちを述べていた。

Blind Mind

■『Blind Mind』作品情報

あらすじ
盲⽬の満井祐は、周囲の⼈々と関わりながら⽇常⽣活を送る。 しかし、恋に旺盛な同居⼈・ジェリーと対照的に、⾃分は恋とは無 縁だと⾔い切る祐。 ジェリーの⾔う「美しい」がピンとこない。⼀⽅で、SNSインフルエンサーの仲道フミカもまた、その⾔葉の檻に囚わ れていた̶。

<出演>
佐藤寛太 平祐奈 / モクタール 芦沢ムネト アベラヒデノブ 椿原愛 原あや⾹ 平井珠⽣ 副島和樹 ほか

<スタッフ>
監督:編集︓⽮野友⾥恵  脚本:プロデュース︓灯 敦⽣
撮影:武井俊幸  照明︓⽥上直⼈ 富⾕颯輝  録⾳:柳⽥耕佑  カラリスト︓有賀遼
⾳楽:soma  デザイン︓Rak
配給:イハフィルムズ
(2021/⽇本/カラー/アメリカン・ビスタ/5.1ch/37分)
© 2021Yurie Yano/Atsuki Tomori
作品ホームページ https://www.blindmind-movie.com/

1 月 6 日(金)シネマート新宿ほか順次公開

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