『リバー、流れないでよ』観客動員数3万人突破大ヒット御礼舞台挨拶。スピンオフ制作発表?

『リバー、流れないでよ』観客動員数3万人突破大ヒット御礼舞台挨拶。スピンオフ制作発表?

7月12日(水)、TOHOシネマズ日比谷で最大のスクリーン12[座席数489+(2)]にて、映画『リバー、流れないでよ』の大ヒット御礼舞台挨拶が開催された。当日のチケットは完売し、満席で迎えた舞台挨拶には、主演の藤谷理子、鳥越裕貴、近藤芳正、石田剛太、酒井善史、角田貴志、中川晴樹、諏訪雅、永野宗典、上田誠(脚本)、山口淳太(監督)が登壇。各地で満席の状況への感想、キャストの好きなシーン、ループする時間を2分に決めた経緯、映像化の工夫などが語られた。

リバー、流れないでよ

■ 映画『リバー、流れないでよ』大ヒット御礼舞台挨拶

TOHOシネマズ 日比谷で最大の座席数のスクリーン12が完売・満席となった当日。主演の藤谷理子(仲居 ミコト役)をはじめ、鳥越裕貴(料理人見習い タク役)、近藤芳正(作家 オバタ役)、石田剛太(宿泊客 クスミ役)、酒井善史(料理人 エイジ役)、角田貴志(料理長役)、中川晴樹(編集者 スギヤマ役)、諏訪雅(宿泊客 ノミヤ役)、永野宗典(番頭 コハチ役)、上田誠(脚本)、山口淳太(監督)が登壇した。

▼観客動員数の最新情報

6月23日に『リバー、流れないでよ』が公開されて以来、各地で満席が続き、上映館も拡大しているなか、観客動員数が2万人を突破した感想を求められた上田さんは、「今日が一番実感しているかもしれない」と感想を述べた。同じ質問に山口監督は、「最新情報によれば(観客動員数が)3万人を突破して、まだ実感しきれない部分がありますが、本当にすごいことが起こっている。」、「今日、こうやってお集まりいただいたの(を目の前にしたの)で、初めて実感させていただいてるような感覚です。本当にありがとうございます。」と感謝の言葉を観客に伝えた。

▼チームを分けてのトーク ~「ふじや」従業員チーム

登壇者が総勢11名となった舞台挨拶では人数が多いため、映画の舞台となった「ふじや」の従業員チームと、宿泊客チームに分かれ、まず、従業員チームからは好きなシーンを語った。

鳥越さんは永野さんの完璧なコメディアンの入り方のようなシーンが大好きだと語り、藤谷さんはその動きを舞台上で再現してみせた。

▼チームを分けてのトーク ~「ふじや」宿泊客チーム

宿泊客チームからは、撮影中の思い出が語られた。諏訪さんと石田さん、中川さんと近藤さんは4人とも撮影シーンがバラバラで会えていなかったと撮影当時のことを振り返り、中川さんは「4人の思い出は特にない」と言い放ち、観客の笑いを誘った。

ずっと怒られる役だった近藤さんは、「だいたい一人でいたから、“よーい、スタート!”の声が聞こえないときもあった」と撮影時の状況を明かした。

石田さんが「2分を何度も繰り返してキッチリ合わせるのが大変でしたね」と当時を振り返り、あまりに調整できなくなった時には、ミコト役の藤谷さんが階段を上るスピードで調整してもらったエピソードを語った。

リバー、流れないでよ

今回の撮影地を貴船を選んだ決め手を質問された上田さんは、「高低差が僕はすごい好きで、高低差と箱庭感。“あのギュッとした箱庭感がいいですね“と、監督と相談しました。」、「ふじやさんと貴船神社さんを撮影で使わせてもらえることがわかったので、ふじやから貴船神社の時間を計ったら歩いていったら大体1分ぐらいで、それプラスちょっとぐらいの感じで2分にしようというので決めた。」と撮影地と、ループする時間の2分を決めた理由を説明した。

▼映像化にあたって、山口監督が意識したこと

上田さんが考える脚本を映像化するにあたって意識したこと、飽きさせない工夫について質問された山口監督は、「それはひとえに役者の皆さんの力」だと語った。上田さんが書いた台本は、パフォーマンスがどんどんと上がっていくところが見どころで、どんどん密度が濃くなっていく、それをできるだけ余すところなく、カメラワークやいろんなところで、お客様がもう1人の出演者のようにその場にいるような感覚で楽しんでもらえることを一番に注意したポイントだと語った。

リバー、流れないでよ

▼スピンオフ作品制作発表!?

登壇者の代表としての言葉を求められた藤谷さんは、「こんな景色を見てしまうと、(すごろくの)アガリみたいな気持ちにもなる。」、「それと同時にもっともっとといった欲も、人間っていうのは恐ろしいもので出てきてしまう。」と感想を述べた。

また、ふじやの人から最近聞いた話として、ふじやに予約を電話で入れるときに、「そこにいてもループしませんよねとか、雑炊はなくなりますよね」という確認の内容の電話を受けることがあるエピソードを明かした。

リバー、流れないでよ

山口監督は、「まさかこのような光景を今日、目にすることができるとは撮影中の僕らは全然考えてもおりませんでした。ただ、面白い、新しい、誰も見たことがない作品を作ろうと思って、必死に全員1人1人が諦めることなくやってくれたので、今ここに立たせてもらえてるんだなと思います。」と感謝の気持ちを述べた。

リバー、流れないでよ

上田さんは、映画の世界で我々ヨーロッパ企画という劇団が映画を撮るときに、せっかくならその映画の方たちがやらないような方法でちょっと新しいことやってみようっていうのが発端だったことを語った。
「それがこんなたくさんお客さんに見てもらえることになったのはすごい嬉しいですし、この先何かもっと新しい、今までにない映画が作れるんじゃないかなと今後も考えております。」と次回作への意欲を見せた。

続けて上田さんは「まずは料理人チームが時間を動かそうと奮闘する、今回のスピンオフというか、、「リバー、流れてよ」を作りたいと思います。これから先もこの『リバー、流れないでよ』共々我々の挑戦を応援していただければ幸いです。」と締めくくった。

リバー、流れないでよ

舞台挨拶後には、客席をバックにした撮影が行われ、来場者への撮影タイムももうけられた。

リバー、流れないでよ

■ 作品概要

映画『リバー、流れないでよ』

藤谷理子 永野宗典 角田貴志 酒井善史 諏訪雅 石田剛太 中川晴樹 土佐和成
鳥越裕貴 早織 久保史緒里(乃木坂 46)(友情出演) 本上まなみ 近藤芳正
原案・脚本:上田誠
監督・編集:山口淳太
主題歌:くるり「Smile」(Victor Entertainment / SPEEDSTAR RECORDS)
製作:トリウッド ヨーロッパ企画
https://www.europe-kikaku.com/river/

https://twitter.com/river_europe

全国順次公開中

リバー、流れないでよ

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