『HAKUSHI PROJECT Vol.2』キャストインタビュー。渋谷組・森田組に参加して…

『HAKUSHI PROJECT Vol.2』キャストインタビュー。渋谷組・森田組に参加して…

『HAKUSHI PROJECT Vol.2』は、前回好評を博したHAKUSHI PROJECTの第2弾。2023年10月7日(土)〜10月13日(金)、下北沢トリウッドにて上映が決定。渋谷悠監督『お姉ちゃんのダメ出し』 ✖️ 森田博之監督『消える陽』の2作品が同時上映される。
今回、2作品のキャスト(井内友理恵、堀さやか、中村雄貴、吉岡優希)にお時間をいただき、「HAKUSHI PROJECT」参加の経緯から、ワークショップの内容、撮影時のエピソードをうかがいました。

HAKUSHI PROJECT

■ 「HAKUSHI PROJECT」Vol.2 キャストインタビュー

HAKUSHI PROJECT

◆作品紹介 渋谷悠監督 『お姉ちゃんのダメ出し』
〈あらすじ〉
両親を交通事故で失った野々村姉妹。姉の葉月は妹・桃香を母親代わりになって育ててきた。葉月の口癖は「ダメ」。画家を目指す桃香はこのまま専門学校に通うだけでは成長ができないと、姉の反対をよそに家を出る。

野々村葉月 井内友理恵
野々村桃香 木下真愛
修ちゃん 卯ノ原圭吾
ケンタ  かんた
神林響子 田中麻友
吉男   中村雄貴
高山   吉岡優希
野々村陽子 堀さやか
野々村秀人 大塚康貴
医者/日本料理屋の客 園山敬介
ベビーシッター/看護師 江田來花
テレビドラマの女性/看護師 森戸マル子
テレビドラマの男性/患者 澤田和宏
エキストラ 窪田翔
      素人ファイトクラブ
小島(日本料理屋の店員) 小島啓寿(特別出演)

◆作品紹介 森田博之監督 『消える陽』
〈あらすじ〉
90年代末東京の営団地下鉄に神経毒ガスが撒かれた。この物語は実際に起きた無差別テロ事件をもとに舞台を現代に置き換えて描かれたフィクションである。当事者の証言に基づいて構成されている。

信者A(ヒマカリヤーナ)堀さやか
信者B 中村雄貴
信者C 中村更紗
信者D 森戸マル子
信者E 卯ノ原圭吾
信者F 澤田和宏
信者G 大塚康貴
幹部の信者 園山敬介
 
会社員A 吉岡優希
会社員B 宮寺貴也
会社員C(重傷者)井内友理恵
会社員D 宮中麻衣
会社員E 鈴木タカラ
ディレクター 折笠慎也
AD  かんた
女性タレント 小池舞

▼「HAKUSHI PROJECT」参加の経緯

-みなさんが『HAKUSHI PROJECT』に参加した経緯を教えてください。

井内友理恵
ワークデザインスタジオは、元々、定期的にワークショップを開催している団体で、私の知り合いで大学の後輩の卯ノ原圭吾くんが、最初の頃から参加していたんです。彼にたまたま電話をした時に、「ワークショップに行ってるよ」といった話を聞き、私は映画関係のワークショップに参加したことがなかったので、参加してみたい!って伝えたんです。

その電話をした週の日曜日にワークショップに行って、継続して参加するようになり、しばらくして、「HAKUSHI PROJECT」の企画を耳にしました。「作品をつくるなら、ぜひ出演・参加したい」と言う流れでプロジェクトに参加しました。

井内友理恵

堀さやか 
私は専門学校の同期に、Donie Ray Ordiales(ドニー・レイ・オルディアレス)監督という方がいらして、その監督の作品でルビー・モレノさんが出演した作品(『ショートカット』(2017))に娘役で出演したことがあるんです。
その映画に出演していた、ぬの川まなみさんという俳優さんが浅沼監督と知り合いで、私が彼女からお誘いを受けて集まった時に、浅沼監督からワークショップの話を聞いて、ワークデザインスタジオに関わりだしたのがきっかけです。

堀さやか

中村雄貴 
僕はTwitterをみていて、ワークデザインスタジオが毎週ワークショップをしているという活動を知って、ホームページからメールを送りました。メールの返信が届いて、渋谷のカフェに行って、参加する旨を伝えました。
アポなし訪問じゃないですけど、突撃しましたね。そうしたらちょうど『HAKUSHI PROJECT』が始まって参加しました。

中村雄貴

吉岡優希
私の中での初めての映像の仕事が中泉裕矢監督の『カメラを止めるな!』のスピンオフ作品でした。中泉監督に撮影が終わってからも仲良くしていただいています。それからその時共演したメンツで、たまたま飲みに行っていたところに浅沼監督がいて、中泉監督から紹介されたんです。

そこで話をしている際に、私が文学座附属演劇研究所出身の話が出て、ワークデザインスタジオ共同代表の澤田さんが同じ出身だったんです。そこで盛り上がって、あれよあれよと言う間に『HAKUSHI PROJECT』に参加していました。

吉岡優希

■ワークショップの様子(渋谷組、森田組の内容)

▼ワークショップの内容・雰囲気

-ワークショップの内容、雰囲気はどのような感じなのでしょうか?

堀さやか
森田組からお話をすると、監督によって手法が違うのですが、共通なのは与えられた期間が約2カ月、8回のワークショップで、毎週日曜日に行われるのですが、8回目は3日間ほど使って撮影になる内容です。

中村雄貴
監督が決まって、その監督が2カ月を受け持つイメージで、僕らも2か月間のスケジュールを押さえることになります。そこで参加の可否を確認して、15~18名くらいが参加してスタートになります。

監督によってやり方は違いますが、基本的には最初の一か月間は監督もみんなもそれぞれの感じをみて、それぞれのことを知って、その中で監督は物語を作っていくことになります。

2カ月目の初旬から中旬には、オーディションのような感覚で役が決まっていく流れです。

堀さやか
参加者は2か月間のワークショップに3万円を出資して、それを映画館に充てる感じです。

中村雄貴
出資と言う形で出資者になって、映画の売り上げから何パーセントか返ってくるようなシステムになっています。

堀さやか
1回が13時から17時くらいの4時間くらいで、監督とも知り合えるお得なワークショップから『HAKUSHI PROJECT』に繋がっていったんだよね。

中村雄貴 
お金が出ていくばかりではなくて、きちんとお金が戻ってくるシステムをつくりたいという実験的な活動なんですよね。

▼森田組の内容

吉岡優希
森田組のワークショップで印象に残っているのが、とにかく森田さんが私たちに話をさせたっていうことです。

ワークショップが始まる前に、みんなに3分くらい話をさせてなかった?
3分とは決められていないんだけど、「今週あった〇〇なこと」、「俳優を始めたきっかけ」とか、撮影するテーマが決まってからは、そのことを話すようになったけど、最初のうちは、森田さんがみんなのトピックになるものを与えてくれて、話が終わるのに18人で2時間ぐらいかかったんじゃないかな。


当時、私が舞台があって遅れてワークショップに行った時に、「お芝居をせずにまだ話してる…」といったことがありました。

みんな真剣に話をしていて、おそらく、みんなが監督に言いたいことを言えるように…っていう森田さんの気遣いだったんだろうなと思いました。

映画のテーマが決まってからは、実在した過去のテロ事件の話をするようになりましたが、私は世代的にも当時の記憶はあまりなかったですし、この機会がなければ、こんなにあの事件について考えただろうかと言うのは思いますね。

井内友理恵
監督によってワークショップの進め方は違うんですけど、せっかくワークショップで集まって映画を作るなら、従来と違うやり方にしたいって思う監督さんが多かったと思います。
みんなを知りたいというところから始めてくれる監督ばかりで、「まず、あなたはどんな人?よし、会話をしよう」という姿勢でいてくださった印象が強いですね。

堀さやか
森田組もそうだったんですけど、「その人の人となりを知りたい」という感じだったので、エチュード(即興芝居)が多かったです。

今回の作品に沿って、“〇〇事件”という課題を立てて、ペアになって即興芝居で演じるのを監督がみて、この人にはこの役がいいんじゃないかと、キャスティングしていきました。

▼渋谷組の内容

中村雄貴 
渋谷組は、“どういう映画を作るか”と、みんなで話し合ったんです。「HAKUSHI PROJECT」は監督にもテーマが与えられていて、その時は“ART”でした。それをどう捉えるかは自由なのですが、渋谷さんは“売れるもの”と捉えられて、「それでは、売れる映画って何だろう」ということをみんなで話し合って方向性を決めてプレゼンをしたんです。

「自分がどういうキャラクターなのか、どういうことができるのかを売り込んでください」と渋谷さんから言われて、それぞれが自分のタイプとか、こういう芝居が得意だとかを渋谷さんの前で話して、プレゼンして、それをもとに渋谷さんがみんなのキャラクターを生かした登場人物をつくりながら組み立てていきましたね。

堀さやか
ロジカルだったよね。

井内友理恵
すごく計画的に、ゴールに向かって、1回1回を無駄にしないように渋谷さんが決めたことをきちんとやる感じでした。

吉岡優希
森田さんはエモーショナル?情緒的?

堀さやか
そう考えると二人の監督は真逆でしたね。

HAKUSHI PROJECT

■キャスティングと役柄のエピソード

▼キャスティング&役柄のエピソード

-キャスティングと役柄についてのエピソードを教えてください。

井内友理恵
『お姉ちゃんのダメ出し』の主演・野々村葉月役の井内友理恵です。
モノローグをやったり、どういう映画をつくるか、役者たち自身のプレゼンなどのワークショップの流れがあり、渋谷さんの計画したスケジュール通りに、脚本はバッと出来上がってあがってきたんです。
「脚本とキャストを決めて、みんなに送ります」という約束の日に、グループLINEに脚本とキャスティングが書かれたPDFがポンッと送られてきたんです。
それをワークショップに向かう途中の電車の中でみて、「今日、行きたくない…吐きそう…」って(笑) もちろん嬉しかったんですけど。それ以上にプレッシャーを強く感じました。

「HAKUSHI PROJECT」が始まって、5回目・5人目の監督が渋谷さんでした。それまで自分はメインキャストではなく、よくても3,4番手あたりかなといった役どころだったので、なんとか食い込みたいと思ってかなり前のめりに頑張っていたのですが、いざ自分が主演となると、こんなにプレッシャーを感じるんだって、キャスティングの並びの文字だけで思いました。

でも、絶対にいいものにしようと思いましたし、脚本を読んだ時、なんて完成された脚本なんだろうと。「脚本に負ける!」と思いました。そこで、「売れているわけでもない俳優がやるとなったらどういうところをみせられるのか、死ぬ気でやるぞ!」って思いました。

ありがたかったことに、役の野々村葉月は、本人はそういった意識はないけれど、すごく無理をして生きてきて、もちろんそのことを妹には絶対に感じさせないようにしていて、その点では自分もプレッシャーで胃が痛い状態は役作りに活かされていたと思いつつ(笑)
振り返ってみるととにかく楽しかったです。
こんなに集中する場をつくってもらえることはそうあるものではないし、集中力を切らしてはいけないと思えること自体も貴重な経験だと思いました。主演という立場を背負わせていただいて、本当にありがたかったです。

中村雄貴 
『お姉ちゃんのダメ出し』での僕の役柄は、主演のお姉ちゃんの妹が喧嘩して出ていった先の画家のお手伝いさんと言うか、ヒモの役です。

ひたすらにぎやかす役で、セリフは決まっているんですけど、苦しみとは無縁な役作りでした。

井内友理恵
渋谷組のテーマが「笑って泣ける作品」だったので、私が泣けるパート担当で、笑えるパートを主に彼と田中麻友さんが担ってくれました。

中村雄貴 
僕が髪形をオカッパっぽくしたいと撮影の2週間前くらいに美容室にいって相談した時に、「自分が切った感じで下手くそに切ってください」って美容師さんに言ったら、どうしたらいいんだろうってめちゃくちゃ時間がかかりました。

吉岡優希
『お姉ちゃんのダメ出し』での私の役柄は、高山と言う役で、画家のマネージャーです。

みんな渋谷さんのあて書きだったと思うんですけど、これが私の役なんだなと思いました。

高山と言う役名も私が背が高いからだろうなと思っています。

先ほど、ワークショップの際に渋谷さんに自分のプレゼンをした話がありましたが、私がプレゼンした内容をそのまま使ってくれていると思いました。
「私はこの身長でこの見た目で、やっぱり強い女性だったり、キャリアウーマンだったり、はっきりしたもの言いの役をもらうことも多いし、得意だと思っています」と言ったと思うんです。それがそのまま映画に活かされていました。

正直に言うとこの撮影の頃、私は俳優としてのモチベーションが下がっていた時期でもあって、「あぁ、役をくれるんだ」ってびっくりしました。その時、自分は違う仕事で主演の舞台があったんですけど、「HAKUSHI PROJECT」ではなかなか選ばれないことが多かったんです。

選ばれないことって、必要とされていないってことでストレスじゃないですか。

世の中には死ぬほど作品もあるし、戦う場はいくらでもあるんだけど、2カ月じっくり向き合うのは俳優にとって、その場での話になるので…。

だから、なんかすごく苦しかったんですよね。その時に役をくれて、しかも好きな役だったから、渋谷さんには感謝です。

HAKUSHI PROJECT

▼『消える陽』への取り組み

堀さやか
『消える陽』で、私は、ヒマカリヤーナというホーリーネームの実行犯Aの役をやらせていただきました。その役は実際にいらっしゃった方をモチーフにしていて、教団の中の医師でもあった方です。その方の資料を読み漁って、映画の中の実行シーンでも忠実に再現しています。

私的に共感できる部分は正直なかったです。どうやって寄り添えばいいんだろうと思ったんですけど、その人として信じたいもの・信念とかすがりたいものは、人それぞれあると思うので、そこの信じている部分を強く持ってやりました。

多分、役柄的にも迷いはもちろんあったはずだと思うし、もし自分の家族がその現場にいたときに、家族がこういう目に遭ったらどうしようみたいなことを考えてたと思うし、すごく葛藤はあったと思うんです。

でも、自分のいる教団を守りたいという思い・信念で実行したのかなっていう複雑な思いがありました。

中村雄貴 
『消える陽』は、実際にあったテロ事件を元にした話で、僕はその事件の犯行する側の組織・チーム側の役でした。登場人物も実在した方がモデルとしていらして、当時の資料を読み漁って、その人の気持ちはどうだったんだろうと考えることが、撮影までずっと続いたので、2つの作品は僕にとって真逆なものになりました。

クレジットとしては二番目なのですが、セリフは3つぐらいしかなくて、あまりしゃべっていないうえに、シーンも少ないので、役の葛藤をどう作って見せていくかとすごく悩みました。

吉岡優希
『消える陽』では、私は「会社員A」という役で、この作品のヒロインっぽい要素があると思っています。最初に脚本をもらって読んだときから、正直に言うと、「私、この役だ」と思いました。
多分森田さんは、私に当て書きしようとか思ってないんでしょうけど、脚本をもらった段階で、すごく傲慢ですけど、この役はほかの人がやることはない、絶対この役を私がやることが当たり前だと思いました。
彼女は彼女なりに普通に生活があって、多分大多数の人が共感できるのはこの会社員チーム。日常側のただ普通に生活していただけ。
この方も一応モデルが実在するんですけど、その方に関する文章を勉強する中で読んだ時に、この人をやりたいと。事件に遭遇した側の、ただその場にいた人です。ありがたいことに”その場にいるをする”ためだけの状況を森田さんだったり、みんなが呼んでくれたエキストラさんだったり、駅を借りることでどんどん作り上げてくれて、みんなが本当に私をその場にいるだけの人にしてくれたなと思いました。

HAKUSHI PROJECT

■撮影時のエピソード

▼今だから話せる話

中村雄貴 
河口湖で撮影があって、香盤上で移動が車2台で2時間だったんですけど、めちゃくちゃ渋滞して、4時間半とかかかったんですよね。帰って来てからも夜に撮影が2シーンくらいあるのに、帰りも4時間くらいかかったんです。

河口湖と言ったら、ほうとうが有名なので、前日に「食べよう」っていう話をしていたんですよね。

吉岡優希
そうです。私は夜に撮影があって「夜に来ればいいよ」っていう話だったんですけど、「河口湖で手伝いがいたらいいね」みたいな話になって、ほうとうが食べたかったので、「手伝いに行く代わりに、食事代は自分で出すので、絶対にほうとうをたべさせてくださいね」って言って出かけたんです。

その時は、「ほうとうを食べに行く!」ぐらいのつもりで行きました。朝からずっと「ほうとう、ほうとう」と、100回以上も話をして、4時間ほうとうについて考えているから、ほうとうしか食べたくなかったんですけど、渋滞で時間がないからサービスエリアで肉巻きおにぎりとかを食べたんです。

結局、私たちだけ先に東京に着いて、代々木公園あたりで1時間くらい?待っていて、森田さんたちが後から来たんです。でもその時森田さん達が実は、ほうとうを食べていたのって知ってました?

中村雄貴 
え?知らなかったんですか?

吉岡優希
ほうとうを食べていたから、帰りが遅かったんですよ。

井内友理恵堀さやか
嘘でしょう?

吉岡優希
許せなくないですか?笑

試写会の時、「俺、実はあの時ほうとうを食ってたんだよね。これを言ったら士気に関わるから言わなかった」って言うんですよ。

井内友理恵堀さやか
許せない!

井内友理恵
連れてってもらいな、森田さんの車で。

中村雄貴 
でもあの渋滞があったから仲良くなりましたよね。

吉岡優希
そうですね。でも助手席で座って寝ているか、ほうとうって言ってるかでしたけど。

井内友理恵
今では楽しい思い出ですね。

■お客様へのメッセージ

井内友理恵
『お姉ちゃんのダメ出し』と『消える陽』は、全然違う作品なんだけど、期せずして共通点があるような作品になっていると思います。この二つをあわせて感じなければいけないというものではありませんが、この二つによって、必ず何かを持ちかえってもらえるようになっていると思うので、ぜひ、楽しんで観ていただければと思います。
『お姉ちゃんのダメ出し』については、リラックスして観ていただければと思いますし、『消える陽』も強く構える必要はないと思います。皆さんが作品を観て感じたことを、どんな感想でも聞きたいと思っています。
『消える陽』は、我々の年代だと、実際にあった出来事としては知っているけれども、リアルに感じてこなかった事件だと思います。撮影を通して、当時こんな感じだったのかなと感じて辛かったです。もちろん、忘れたい人もいるかもしれませんし、同時に風化させてはいけないと個人的に思いますので、何か残せたら嬉しいです。
あ、ハンカチを持ってきてね♪

堀さやか
2作品とも通ずるテーマとして、人の生と死や、1人のドラマがあると思っています。

『消える陽』は、実際にあったテロ事件をもとにしていて、この事件の発生時は私は8歳ぐらいで、大変な事件だったと記憶に残っています。

風化させたくないと思いながら撮影に臨んでいたのですが、もちろん映画としてつくっている部分もあるので、肩の力を抜いて観て欲しいと思います。

「HAKUSHI PROJECT」Vol.1から観てくださっているお客様に感謝していますし、俳優として主体性をもってお客様に素晴らしい作品を届けていきたいので、今後とも応援をよろしくお願いします。

HAKUSHI PROJECT

中村雄貴
渋谷組のワークショップで、“売れる映画って何だろう”ということを考えた先での映画なので、言わば、マーケティングを挟んだかのような部分があります。考えて出した答えが、どれくらい合っているのか、実際にお客様に観ていただかないと分からないと思っています。

森田組の作品は、過去の事件をもとにしたということもあり、堀さんが言ったように“風化させない”という部分もありますが、その当時の被害者・加害者、報道する人や周りに関わっているひとたちを誰かの肩を持つことなく、同じ目線で描こうとしている作品でもあります。

「昔、こんな残忍な事件があったよね。忘れないようにしよう」というよりも、「人である以上、そういったことが起きうる。事件を起こした側にも不安や信じたい・信じようとするものがあって、そこにいるのが人間である以上、今後もこういうことは起こりうる」それぞれの立場を同じ視点で描いているからこそ、共感や意見が観る人によってさまざまだと思います。

2作品とも観てもらって、本領を発揮できる作品だと思うので、是非見てもらいたいです。

また、俳優を目指す方々に向けるものとしては、今回の「HAKUSHI PROJECT」は、「ワークデザインスタジオ」有志の俳優が集まったチームで、俳優主導となってつくりあげた映画です。自分たちで監督を呼んで、スタッフとして録音・制作・照明補助・車両といったこともしました。

俳優って仕事を待っているものと思いがちですが、受動的ではなく、もっと能動的に動いて、自分自身でも映像が撮れる時代なので、あまり自分を過信せずに、いい意味では声がかかる期待もしながら、自分でも動いて行ったらもっと面白いことになるし、出会えると思って過ごしています。

なので、格好をつけずに、泥臭くいろいろなことにチャレンジしていくべきだと思います。その時にはぜひ僕にも声をかけてください。

HAKUSHI PROJECT

吉岡優希
「HAKUSHI PROJECT」Vol.1もVol.2も、これからでてくる作品も、2か月間のワークショップを頑張って、どうしても何かが欲しいと思った3年前、2年前の俳優たちの当時の答え・結果だと思います。森田組も渋谷組もみんな、真ん中になりたかった人たちだと思って、優しく見守って欲しいです。

今、みんなそれぞれが活躍していて、当時思っていた結果と今の結果は違うのかもしれませんが、私たちにこの結果があったということを皆さんに観てもらえたら、当時の自分たちが報われると思っています。

でも!そんなお客様に重荷を課したいわけではなく、どちらもシンプルに「明日もうちょっと頑張ろう」と思える映画だと思うので、映画を観て、家に帰ってお風呂に入って、「明日頑張ろう」って言ってみてください。お待ちしております。

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■ 「HAKUSHI PROJECT」Vol.2

▼上映劇場

下北沢トリウッド

〒155-0032 東京都世田谷区代沢5丁目32−5 シェルボ下北沢 2F

▼上映日時

2023/10/7(土)〜2023/10/13(金)
全日19:30〜

▼料金

前売券 1,500円
当日券 1,800円

▼SNS

公式X(旧Twitter)アカウント @wdshks

公式サイト https://hakushi-p.com/

『HAKUSHI PROJECT Vol.2』下北沢トリウッドにて10/7(土)から1週間限定上映

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