第36回東京国際映画祭 「ガラ・セレクション部門」に出品された映画『ゴールド・ボーイ』(2024年春 公開予定)の舞台挨拶が10月29日(日)ヒューリックホール東京で開催。出演者の羽村仁成、星乃あんな、前出燿志、金子修介監督、プロデューサーの白金、企画の許曄が登壇した。
映画『ゴールド・ボーイ』は、中国のベストセラー作家 紫金陳(ズー・ジェンチン)の代表作の一つである小説「坏小孩」(The Gone Child)が原作。同作は2020年に動画サイトiQIYI(アイチーイー)の人気サスペンス・シリーズ「迷霧劇場」の海外戦略作品としてドラマ化され、現在までに総再生回数20億回越えを記録するなど、中国では社会的大ヒットに成長した作品。
日本では、2021年1月にWOWOWで(邦題:バッド・キッズ 隠秘之罪)として初放送(現在はiQIYI(アイチーイー)にて視聴可能)、原作小説翻訳版は早川書房より『悪童たち』(上・下)というタイトルで2021年7月に発売されている。
■ 映画『ゴールド・ボーイ』舞台挨拶
「それは、完全犯罪のはずだった」――。
岡田将生演じる主人公の東昇は、崖の上から義理の両親を突き落として殺害する。
しかし、少年たちは偶然その瞬間を録画していた…
少年たちはそれぞれの事情で金を求めており、金のために殺人犯である東昇を強請ることを決意する。
凶悪犯罪の裏で、妻へ誠実な態度を見せながら関係性を取り繕うとする東昇、子供を守るため毅然とした態度をとる安室香、自身の心の内を吐露する東静、事件の真相に踏み込んでいく刑事の東巌、父親として子供の未来を按ずる打越一平など、大人と少年たちそれぞれを取り巻く環境でも、様々な人間の思惑が交錯し合う。
凶悪な殺人犯と、金を求めて殺人犯を脅す少年たち。
二転三転する駆け引きの末に待ち受ける結末とは…。
▼金子修介監督
監督になって40年。世の中も人生もわかってきそうなものなのに、どんどんわからなくなってくる中、このびっくりするような中国の原作小説を読みました。でも、日本(版)にするにはどうしたらいいのかなっていう悩みから始まりまして、最も信頼しております脚本家の港岳彦くんにお願いをして、舞台を沖縄にして物語を構築しました。
そして、岡田将生も「出たい!」と言ってもらえる脚本にすることができまして、こちらにいる3人をオーディションしました。
カメラは巨匠の柳島克己さんにお願いし、6月に沖縄で1ヶ月間撮影しまして、ついこの10月頭に完成しました。10月15日に初号があがったんです。ですからもう本当にホットな映画でございます。
このような機会をいただきました 白社長、そして企画を立案しました許さん。感謝いたします。
謝々!謝々!謝々!
もちろんこの3人にも感謝します。
ありがとう!ありがとう!ありがとう!
そして、今日観ていただくお客様、ありがとうございます。
-今日は主演の岡田さん演じる東昇(ひがしのぼる)と戦いを繰り広げる名子役…もう子役なんて言っちゃ失礼ですよね。名俳優の皆さん3名にお越しいただいております。
作品に参加してみて、今回レッドカーペットも歩かれましたよね。そのときの感想などもお聞かせください。
▼前出燿志
前出燿志
皆さんこんばんは。
あらためまして、上間浩(うえまひろし)役を演じました前出燿志です。
まずはこの『ゴールド・ボーイ』が東京国際映画祭を盛り上げる一員として参加できたこと、そしてこうして皆さんに一足先にこの作品をご覧いただけることを誇りに思います。
レッドカーペットではとても緊張していたんですけども。それでも皆さんが「絶対見に行くね!」って「映画、楽しみにしてる!」と応援してくださったおかげで、徐々に緊張がほぐれていって、最後まで楽しく歩くことができました。ありがとうございます。
この『ゴールド・ボーイ』のオーディションのお話が来たときに、絶対に勝ち取りたいなと思って、僕なりに、浩という役についていろいろと研究しました。出演が決定してからも、撮影現場で金子監督だったり、 白社長だったり、企画の許さんと何度も何度も話し合いを重ねて、この映画の浩を一緒に作り上げました。とても挑戦しがいのある役でした。
今回この場にいらっしゃらない主演の岡田将生さんについてですが、作中ではとても美しく、尊いです。今夜はぜひ存分に、岡田将生さんに惚れちゃっていただければというふうに思います。
-前出さんにも惚れちゃう人は多いんじゃないでしょうか?
前出燿志
そうあって欲しいですね。
▼星乃あんな
星乃あんな
はい、こんばんは。上間夏月(うえまなつき)役の星乃あんなです。私は映画の撮影をすることが今回のゴールドボーイで初めてだったんですけど、そんな初めての映画でレッドカーペットを皆さんと一緒に歩くことができてとても嬉しく思っています。
内容がちょっとネタバレになってしまって、あんまり詳しくは言えないんですけど、撮影期間でも初めてのことがたくさんあって、勉強になることがいっぱいあったなって思います。
▼羽村仁成
羽村仁成
こんばんは。安室朝陽(あむろあさひ)役の羽村仁成です。本日は劇場までお越しいただき、本当にありがとうございます。
今回の映画は岡田さんと僕たち子供3人が心理戦を繰り広げる映画なんですけど。なので岡野さんとの共演するシーンが非常に多くて、岡田さんからたくさんのことを学ばせていただいて、それで岡田さんと共演できたことが本当にすごく嬉しかったです。
レッドカーペットは最初はすごく僕も緊張していたんですけど、本当にすごく楽しくて、いい経験になったなと思いました。本日は最後までお楽しみください。
-本作の原作は中国の有名な小説ということで、中国の国内からでも非常に注目されていると伺っています。ぜひ、白 金さんに伺いたいんですけれども、この作品の企画意図、そして中国からの注目度について教えていただけますでしょうか?
▼白 金 プロデューサー
白 金
皆さんこんばんは初めまして、チームジョイの白 金と申します。
まず、関係ない話ですけれども今日のために金髪にしました! 『ゴールド・ボーイ』のために。
そして、5kg、ダイエットしました。
まずは金子修介監督をはじめ、岡田将生さん、そして、ズー・ジンチェン(紫金陳)先生をはじめ、日本と中国の優秀な芸術家たち、今回、我々がすごくチャレンジした作品に参加していただいて、支えてくれて、すごくありがたい気持ちをもう1度伝えたいと思います。ありがとうございます。謝々。
そして、今回の企画で応援してくれたパートナーの方々、そして、全く情報がまだない状況で、監督がおっしゃった通りで、非常にホットな映画で、もうチケットを購入して、お越しになっていただいてる皆さんに感謝の気持ちをもう1度伝えたいなと思います。
最後にですね、この(企画の)意図をお伝えすると、私が非常に好きな日本の現代アーティスト、岡本太郎さんがおっしゃった通りで工業革命以来は、もう本当は西の世界とか、東の世界とか、この国とかあの国とかの境界線が既に消えてしまう。
クリエイターが、全世界の人々が直面している問題、例えば社会問題、家族、教育、そして親子問題、直面していることを直接チャレンジできるような時代になってきました。
我々はこういう境界線を越えることを今チャレンジしています。ぜひ皆様も応援していただければなと思います。
▼許 曄(企画)
許 曄
皆様こんばんは。
大林監督の北『北京的西瓜』(ペキンのすいか)に出演して以来、34年ぶりに日本映画にまた関わることができて、とても光栄です。ありがとうございました。
来年の春、楽しんでください。
▼特報
■スタッフ
監督:金子修介
原作:小説「坏小孩」(The Gone Child)by ズー・ジンチェン(紫金陳)
脚本:港 岳彦
音楽:谷口尚久
撮影:柳島克己(J.S.C)
照明:宗 賢次郎(J.S.L)
美術:野々垣 聡
録音:小松崎永行
アクション監督:香純 恭
特機:奥田 悟
音響効果:柴崎憲治
編集:洲﨑千恵子
助監督:村上秀晃
キャスティングディレクター:吉川威史
装飾:山田好男
スタイリスト:袴田知世枝
ヘアメイク:本田真理子
スクリプター:吉田久美子
製作担当:間口 彰 大田康一
■キャスト
岡田将生
黒木華
羽村仁成
星乃あんな
前出燿志
松井玲奈
北村一輝
江口洋介
配給:東京テアトル/チームジョイ
宣伝:ブシロードムーブ
©2024『ゴールド・ボーイ』製作委員会
■ゴールド・ボーイ公式
公式サイト:https://gold-boy.com
公式X(旧Twitter):@goldboy_movie
2024年春 公開予定