映画『ファンファーレ』初日舞台挨拶。「乃木坂のダンスを踊った動画を送ること」オーデイションの課題が難しかった

映画『ファンファーレ』初日舞台挨拶。「乃木坂のダンスを踊った動画を送ること」オーデイションの課題が難しかった

11月17日(金)、渋谷シネクイントにて、映画『ファンファーレ』の初日舞台挨拶が行われた。登壇者はW主演の水上京香、野元空、そして、喜多乃愛、吉野竜平監督が登壇し、完成した作品の感想や撮影時のエピソードを語った。

左から) 喜多乃愛、水上京香、野元空、吉野竜平監督

■ 映画『ファンファーレ』初日舞台挨拶レポート

2023年11月17日、映画『ファンファーレ』の初日舞台挨拶が行われた。本作は、アイドルグループを卒業しセカンドキャリアを歩む2人の女性の揺れ動く心情や葛藤を描く映画。初日舞台挨拶には、主演の水上京香さん、野元空さん、喜多乃愛さんの3人と、監督の吉野竜平さんが登壇。司会は本作にて脚本・アシスタントプロデューサーの戸梶美雪が務めた。

司会)脚本・アシスタントプロデューサー 戸梶美雪

▼完成した映画を観ての感想

完成した映画を見た感想について話した4人は、撮影から昨年の10月で、約1年が経っていることや、野本さんは自分の人生と重なる部分があることなどを語った。
水上さんは、3人で出会ってから早い段階で撮影が始まったにも関わらず、長年一緒にいたような空気感が映像に出ていたと感じたと言った。

水上京香

野元さんは、自分が出演している作品なのにも関わらず、撮影から試写会まで時間があったということもあり、新鮮な気持ちで観て泣いてしまったと明かした。

野元空

喜多さんは、自分が出演している作品を見るのが心臓が口から出そうになるくらいの気持ちで観ていて緊張したが感動したと述べました。

喜多乃愛

吉野監督は、3人の個性がキャラクターに強烈に映っていると評価し、気に入っている作品だと語りました。

吉野竜平監督

▼オーディションの思い出

続いて、オーディションの時の思い出や、印象に残っていることについて話した4人は、オーディションの課題として出された乃木坂46の「インフルエンサー」のダンスが難しかったというエピソードを披露しました。
水上さんは、野元さんが断トツで上手で、自分はどうして受かったのかと不思議に思ったと言い、野元さんは、自分が一番ダンスをしていない役だったと明かしました。

喜多さんは、オーディションの時に水上さんと同じグループで、やりやすかったと言いました。吉野監督は、オーディションの段階で3人の関係性ができていたと感じたと言いました。

▼撮影の想い出

最後に、撮影中の話をした4人は、思い出に残っているシーンや、楽しかったエピソードを紹介しました。喜多さんは自身が演じた由奈と玲が採寸をするシーンで由奈が玲を褒める言葉が由奈自身にもささっている点に深さを感じて好きだったと言った。

水上さんは、居酒屋のシーンで食べているつくねが無くなってしまって、近くのコンビニで買い足したが、大きさが1.5倍くらいあって、それが映っているかもしれないという裏話を話しました。

野元さんは、初日に撮影した床に寝転んでるシーンが好きだったと言い、吉野監督は、3人が事前に飲みに行って仲良くなってくれたのが良かったと言いました。

▼メッセージ

舞台挨拶の最後には、4人が観客に向けてメッセージを送りました。

吉野竜平監督
皆さん、これから映画を観られるということなので、もし今日『ファンファーレ』を観て、「面白かったな、いい映画だったな」って思いましたら是非、お友達や、ご家族や、職場の仲間の方に、「『ファンファーレ』っていう映画面白かったよ」と(伝えてください)。
ちなみにこの渋谷シネクイントでは来週木曜までしかやっていないので、「来週木曜までしか観られないよ」と言っていただけると、この映画にはすごく励みになりますので、本当に1人ひとりのご感想が本当にとても大きな力になりますのでぜひ応援していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

喜多乃愛
この映画は日常なんですけど、その中にある小さな葛藤とか、みんな誰しもが経験したことがある痛みとか、そういうものがすごくたくさん散りばめられていると思う作品なので、少しでも皆さんの明日からの活力とか、「こういう女の子もいるな」って思ってもらえたり、「まだ人生これから続くから頑張ろう」って思える力になってもらえたらすごい嬉しいなって思います。
監督のおっしゃる通り、短い期間なんですけど、たくさんの人に見ていただけたら嬉しいなと思うので、アイドルも頑張ってやったので皆さんたくさん見ていただけたらとても嬉しいです。今日はありがとうございました。

野本空
観る前に何を伝えていいものかと、難しいんですけど。
私にとってすごく個人的に思い入れの強い作品になっていて、自分の人生と重なる部分が私にはやっぱりあったし、私じゃなくてもきっと繋がる部分があると思います。
何かパワーになるかは、観てもらった人次第と思うんですけど、寝る前にふと、思い出してもらえるような、そんな作品になっているんじゃないかなと思いますので、この後ぜひ楽しんでください。ありがとうございました。

水上京香
私もアイドルの女の子たちってすごくキラキラしてるんだろうなって思ってたんですけど、アイドルである前にひとり一人が、ひとりの女の子なんだなっていうのをすごく実感する作品で、それを知ったからこそ、すごく身近に親近感を持って演じられるような役でした。
いろんな青春時代を送ってきた人たちがいると思うんですけど、多分、どんな青春時代を送ってきたかによって、「ここでこのシーンわかるな」っていうシーンは人それぞれなんじゃないかなって。
受け取る方によって、この作品が比較的ハッピーエンドな終わり方に見える人もいれば、どちらかというとちょっとバッドエンドっぽく見える人もいる。
受け取る方によって、最後の結果が全然変わってくるような作品だと思うので、「私はこのシーンが好きだったな」っていうのがもしあったら、本当に監督がおっしゃったみたいに SNS などでつぶやいていただけたら、「だよね、だよね」って私達も頷きながら見てると思うので、まずはぜひ本編を楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします。


映画『ファンファーレ』

2023 年/シネマスコープ(+一部アメリカンビスタ)/85 分


水上京香 野元空
喜多乃愛 / 橋口果林 松崎未夢 白井美海 外原寧々
松浦慎一郎 土居志央梨 中島歩

監督・脚本・編集:吉野竜平
エグゼクティブプロデューサー:益田祐美子 プロデューサー:戸山剛 撮影:平井英二郎 藤澤蘭 照明:大久保礼司 録音:池田知久 助監督:二宮崇 制作担当:渡邊翔太
音楽:加藤久貴 劇中歌:作詞広瀬咲楽 作曲 坪野竜也 衣装制作・スタイリスト:箕浦杏 スタイリスト:石井玲子 ヘアメイク:東村忠明 振付:大和 キャスティング:伊藤尚哉
ポスターイラスト制作:かたお。 宣伝プロデューサー:和田有啓 脚本・アシスタントプロデューサー:戸梶美雪 企画・制作プロダクション 配給:Atemo
製作:「ファンファーレ」製作委員会(マウンテンゲート・プロダクション 平成プロジェクト)
HP:https://funfaremovie.com/  X(旧Twitter) @FunFAREmovie  ©「ファンファーレ」製作委員会


11 月 17 日(金) 渋谷シネクイントほか全国公開

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