「点と」(加藤紗希×豊島晴香)の長編第2作「わたのはらぞこ」製作に向けクラウドファンディング開始

「点と」(加藤紗希×豊島晴香)の長編第2作「わたのはらぞこ」製作に向けクラウドファンディング開始

点と(加藤紗希&豊島晴香)の新作長編映画『わたのはらぞこ』の製作を支援するクラウドファンディングが、4月8日にスタート。6月14日23:59まで支援を募集する。本作は、映画『距ててて』で話題となった”点と”(加藤紗希・豊島晴香)の新作。長野県上田市にある実際の場所や活動を起点に、街の人々に出演してもらいながらフィクション映画を作り上げる。

■ 映画『わたのはらぞこ』

▼ストーリー

山々に囲まれた歴史ある街・上田を訪れたヨシノ。
東京での日々に苦しさを感じた彼女がこの街に来た目的は、ゲストハウスでありながら
同時に劇場であり、カフェでもあるこの街の特別な拠点「犀の角」を訪ね“休憩”することであった。
かつてこの上田には深い深い海があった。数年前、8メートルものクジラの化石が発見さ
れたこの街を歩きながら、ヨシノは不思議な出来事に次々と巻き込まれていく。
今が現実なのか、夢なのか、過去か未来かも曖昧な時間の中で、ヨシノの“休憩”は予想も
しないものになっていって……。

▼主要キャラクター

・ヨシノ: この物語の主人公。犀の角で 休憩 するために 上田 を訪れた。
・ ばんちゃん: 上田 の街のあらゆるところに出没し、困り事を解決する便利屋。
・ 半田: 化石オタク。クジラの化石の発掘を夢見ている。
・ 岸: 犀の角で働く。心配性でいつも周りに相談を持ちかける。
・ ヤン 映劇に不思議な布製品を搬入する作家
・ トワコ ヨシノが犀の角で出会う古風な女性。
・ みつめ 謎の存在。土地の記憶を呼び起こす。

▼「点と」とは

「点と」(https://ten to.themedia.jp/)は、 振付師 俳優の加藤紗希と俳優の豊
島晴香による創作ユニット 。 2 人 が製作した初の 短編映画『泥濘む』 は、 2019 年
の 第 41 回 ぴあフィルムフェスティバルPFF )に 入選 。その後、 初の 長編映画『距ててて』 https://hedatetete.themedia.jp/ が2021年 の 第 43 回 PFF で 観客賞 を 受賞 、 TAMA NEW WAVE や 田辺 ・ 弁慶映画祭 といった主要映画祭でも 入選 を果たした 。 『週刊文春 CINEMA 』 2022 年夏号 で 「期待の監督 5 人」に選出される など、いま注目の ユニット。

◆一作目『距ててて』

『距ててて』は 2022 年、東京・ポレポレ東中野を皮切りに全国で劇場公開され、 口コミで評判が広がった。 俳優主導 でそれぞれの強みを活かした 自由な 創作 、 表情豊か で巧
み な演技、独特のユーモア と発想力で描かれた脚本 、瑞々しい映像センスが 各地で 好評を博し 、 2 人の初の長編にして代表作になった 。

◆二作目『わたのはらぞこ』

「点と」による待望の 長編 第2作目が 『わたのはらぞこ』。その製作が決定。

『わたのはらぞこ』は、 長野県上田市 との縁から、同地に 実在する 上田映劇 ・ 犀の角 といった 施設 ・ 場所や 、 やどかりハウス ・ リベルテなど の 活動を きっかけに 、 住民 の人々にも 出演してもらいながら作り上げるフィクション映画 。
ヨシノ役で神田朱未が主演するほか、加藤と豊島、本荘澪 、 湯川紋子 、 髙羽快 が出演 、『距ててて』の俳優たちが再集結する。さらに、映画の音楽および音響デザインを口ロロの三浦康嗣が担当することも決定している。

▼クラウドファンディング開始

本作の製作開始に向けて、支援のためのクラウドファンディングプロジェクトが Motion Gallery でスタートした 。 このクラウドファンディングは、 3,000円~500,000 円 の 18 の支援コースがあり、試写会への参加権、脚本の PDF 、『距ててて』 の 非売品 DVD 、 ロゴ入りの T シャツ と サコッシュ、エンドロールへの名前の掲載といった多彩なリターンが用意されている。リターンには、支援者の名前が劇中に登場する権利、 支援者のための オリジナルの短編小説やダンスの創作、ワークショップの開催権など、点とならではのものも多数 ある。

【点と(加藤紗希・豊島晴香)の新作】
長編映画『わたのはらぞこ』製作支援プロジェクト!
映画『距ててて』で話題になった「点と 」 が新作長編『わたのはらぞこ』を製作! 長野県上田市にある実際の場所や活動を起点に、街の方々にも出演してもらいながらフィクション映画を作り上げます。この大きな挑戦にご支援お願いします!

【製作スケジュール 】
2024年
6〜7月 長野県上田市にて撮影
7〜12 月 編集・音響効果・仕上げ作業

2025年
完成・試写・公開予定

目標金額:2,800,000 円
期間:2024 年 4 月 8 日~ 2024 年 6 月 14 日 2 3:59
Motion Gallery ページ: https://motion gallery.net/projects/watano_harazoko


▼クラウドファンディングの開始にあわせたコメント

クラウドファンディングの開始にあわせて、三浦、神田、荒井洋文( 犀の角 、直井恵(上田映劇/ うえだ子どもシネマクラブ)の 4 名からコメントが到着。

三浦康嗣(本作音楽・音響デザイン)


映画音楽を担当するのは、振り返ってみると、自分でも意外と今回が初めてでした。

「地味ミュージカル」監督の加藤さんからそのキーワードを聞いた際、音、すなわち
現実はもちろん、空想、回想、を含めた様々なレイヤーで鳴った喋り声や自然音や
物音たち。それらと意図して設計され鳴った音楽との隔たりについて思いを巡ら
せました。
先ほど映画「音楽」と書きましたが、今作に関しては、そんなふうに音と音楽の境目
を曖昧にする係として、いわゆる音楽に限らず、音声、音効も含めた音全般を担当
する予定です。


神田朱未(主演 ヨシノ 役)
上田には2 回足を運びました。
1回目は 『 距ててて』の上映の時。 2 回目は上田で映画を撮るためのリサーチで。
加藤さん、豊島さんの作る作品と、上田で出会った皆さんそして場そのものの共
通する所、そして深く混じり合っているところは、 どこまでも「その人がその人らし
く、ただそこに存在すること」にあるような気がします。
豊島さんの脚本は無理がありません。
それと同時に自分がちょっと「ここダメだよなぁ」なんて思っているところを、
すっと掬い上げて「そこが愛おしいポイントだよー」と、光を当ててくれます。そして加藤さんがすっごい笑顔で「それ最高 」と言ってくれます。
2人のその軽やかで優しい目線が私は大好きです。上田で出会った皆さんからも
同じものを感じました。そしてその目線や空気が、今回の作品にもたっぷり反映さ
れていると思います。それは少し疲れていた私の心もひっそりと癒してくれました。

数日前、久しぶりにみんなと会って読み合わせをした時、 『 距ててて 』 の撮影から 3
年ほどの月日を経て、共有していない各々の経験を、 映画を共に創作することで
持ちよることができる幸せを感じました。
今回はどんな役でみんなが登場するのか、上田という街が点との2 人によってど
う描かれるのか、撮影がとても楽しみです。皆様もどうぞ楽しみにしていてくださ
い!


荒井洋文(犀の角代表)
上田でアカボウクジラの化石が発見されたというニュースは、人類の歴史を超えて、
宇宙や地球の成り立ちのレベルから物事を見つめ直していくことを、 まさに上田か
ら始めるように私たちに示唆してい るように思います。
このトピックをなんとか作品に昇華したいと思っていたので、「点と」のお二人から
この映画の企画を聞いたとき、心の底から嬉しかったです。

さらには化石のモチーフが今まさに上田の街で起きていることとリンクしていく設
定が最高すぎてたまりません。
上映が今から楽しみです。応援しています!



直井恵(上田映劇・うえだ子どもシネマクラブ)
この街で起きている非日常的な日常や、言葉にならない感情を抱えて映画館や劇
場に集まる子どもたちや私たちの姿を誰かに記憶しておいてもらいたいといつも
思っていました。
そんな簡単にうまくいくとは思ってないけれど、でも大丈夫だよと言ってもらいた
い。わかりやすい結末とかじゃなくていいから、このごちゃごちゃのままの私を受
け止めてほしい。
いま上田で「映画を撮る」ということは、そんな感情を丸ごと受け止めてもらうこと
のような気がしてます。


■ 作品情報『わたのはらぞこ』

監督:加藤紗希
脚本:豊島晴香
出演:
神田朱未/ 加藤紗希/豊島晴香/
釜口恵太/ 本荘澪 /湯川紋子 /髙羽快
音楽・音響デザイン:三浦康嗣(口ロロ)
撮影:寺西涼
照明:西野正浩
録音:調整中


点と
オフィシャルサイト : https://ten to.themedia.jp/
X: https://twitter.com/ten___to
YouTube: https://www.youtube.com/@tento778


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