瀬戸康史

瀬戸康史、芸能活動20周年記念本『one -瀬戸康史 20th Anniversary Book‐』発売イベントで語る表現への想い 「歪な円が自分」苦楽乗り越えた軌跡と未来

 俳優の瀬戸康史が1月10日、東京・渋谷のHMV&BOOKS SHIBUYAで、芸能活動20周年記念本『one』(KADOKAWA)の発売記念イベントを行った。2025年12月に発売された同書は、瀬戸自らが構成やビジュアルテーマを手掛けたこだわりの一冊だ。会見に登場した瀬戸は、タイトルの『one』に込めた「苦しいことや楽しいことが一つになり、歪でも円になる」という自身のキャリアへの想いや、三谷幸喜氏らとの対談秘話、表現者としての今後の展望について語った。

 およそ1年前から制作が開始された本書は、「想像力」を一つのテーマに掲げている。瀬戸は自身のお気に入りのカットとして、顔の前で手を重ねた写真を挙げ、チャームポイントである黒子や、あえて隠された部分を見る人に想像してもらう意図を説明した。また、これまでの役柄を色で表現する試みや、17歳での上京当時から現在に至るまでの景色の変化をイメージした撮影など、随所に本人のプロデュースが光る内容となっている。

 タイトルの『one』については、瀬戸自らが考案したものである。20周年を振り返り、「いろいろな辛いことや楽しいことが一つになって『ワン(円)』になるが、それは綺麗な丸ではなく、少し歪な感じでまとまっているのが自分らしい」と、その等身大の想いを明かした。また、芸能生活の転機として10年前の舞台『マーキュリー・ファー』を挙げ、演出家の白井晃氏によって不要なプライドを削ぎ落とされたことで、表現に対して自由に向き合えるようになったと回顧した。

 本書には、瀬戸が描き下ろしたイラストや、ゆかりのある人物との対談も収録されている。脚本家の三谷幸喜氏との対談では、三谷氏が普段持ち歩いている創作ノートを見せてもらったエピソードを披露。また、同姓であることから親近感を抱いていたという彫刻家の瀬戸優氏との対談も実現し、互いの創作への熱量に共鳴した様子を語った。

 写真集の中には、肉体を駆使した挑戦的なカットも含まれている。「脱いだ」と話題になった写真について瀬戸は、自身の足を抱えるような柔軟性を要する姿勢での撮影であったことを明かし、コンテンポラリーダンスのように身体全体を使った表現に挑んだと述べた。

 2026年の抱負について問われると、本書のテーマ同様に「想像力」を人生のテーマとし、様々な作品から刺激を受けて心を豊かにしていきたいと語った。今後の活動については、芝居を軸にしつつも、絵画や声、立体作品など、興味を持った表現方法に積極的に取り組んでいく意欲を見せた。最後に瀬戸は、「応援してくださるファンの方のおかげで完成した」と感謝を述べ、本書を通じて何かを感じ取ってもらえればとメッセージを送った。



書名:one -瀬戸康史 20th Anniversary Book‐
価格:2600 円(+10%税)
発売日:2025 年12月12日(金)
仕様:A5 正寸/本文128頁
発売・発行:株式会社 KADOKAWA
クレジット:©KADOKAWA/撮影:三瓶康友

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Hajime Minamoto

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