短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season8』の公開を翌日に控えた2026年1月15日、ヒューマントラストシネマ渋谷で公開直前舞台挨拶が開催された。本プロジェクトは伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースし、メジャーとインディーズの垣根を超えて多彩なクリエイターが参加する短編映画の祭典である。今回のSeason8では、海外の映画祭で受賞した作品を含む個性豊かな6作品が収録され、1月16日から2週間限定で全国公開される。

『カラノウツワ』で監督を務めた松田美由紀は、女優、写真家、アートディレクターとしての歩みを振り返り、「やっと辿り着いたこの場所」と、念願だった監督デビューへの深い感慨を語った。主演に44年来の親友である原田美枝子を迎え、自身で執筆した複数の脚本の中から原田が快諾した物語を映画化したという。松田さんは、意味が凝縮された短編映画の魅力を「読み解く楽しみがある」と強調し、今後は体力が続く限り活動を広げたいと意欲を示した。

岡山県を舞台にした『The Breath of the Blue Whale』からは、プロデューサーのMEGUMIと、主演の濱尾ノリタカ、NANAMI、そして急遽登壇が決定した佐渡恵理監督が登壇した。MEGUMIさんは、以前からファンだった佐渡監督に対し、SNSのダイレクトメッセージを通じて直接オファーを出したという驚きのエピソードを披露した。

これに対し佐渡監督は、当初は偽物ではないかと疑ったものの、プロジェクトの「チャレンジ」というテーマに共鳴し、自身初となるショートフィルム制作に挑んだことを振り返った。撮影はMEGUMIさんの地元で行われ、演じた濱尾さんとNANAMIさんは、セリフがほぼないという制約の中で、目線や温度を通じた言葉を超えたコミュニケーションの可能性を模索したと語った。



一般公募枠から選出された監督たちも、それぞれの独創的な視点を披露した。『愛骨』の節田朋一郎監督は、骨好きの教師へのすれ違う恋心を描いたラブストーリーに込めた想いを語り、今後は地質学などの分野を深掘りしたいと述べた。『ラの♯に恋をして』の廣田耕平監督は、クリーニング店の娘と調律師の出会いを通じ、失敗すらも愛おしく感じられるポジティブな物語を目指したと解説した。さらに、カナダの大学での卒業制作から8年越しに劇場公開を叶えた『CUT!』の安藤春監督は、当時の自身の葛藤をメタ的な構造で描いた思い出深い作品であることを明かし、今後は人間の不安や恐怖をテーマにした制作に挑みたいと語った。



舞台挨拶の最後には、MEGUMIさんが「ショートフィルムは極上のデザートのようなもの。日常で使っていない脳を使う面白い時間になる」と観客にメッセージを送った。フォトセッション中には、松田美由紀監督へ娘・松田ゆう姫の結婚を祝う声が飛び、松田監督が「これでやっと母業が終わりましたので、これからは思い存分映画を作っていきたい」と笑顔で応え、会場は温かな拍手に包まれて幕を閉じた。


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