2月14日、東京・池袋シネマ・ロサにて、映画『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』の公開記念舞台挨拶が開催された。イベントには主演の三原羽衣、本作が映画初出演となるOWVの中川勝就、主題歌を担当したMay J.、そして宇賀那健一監督が登壇した。バレンタインデーのこの日、全編ニューヨークで行われたロケの過酷ながらも充実した撮影秘話や、クライマックスの血糊にまつわる意外な「甘い」エピソードなどが披露され、満員の観客と共に公開を祝った。

宇賀那監督は冒頭の挨拶で、13日の金曜日に公開された本作をバレンタインデーに見ることは「完璧なコンビネーション」だと語り、会場を和ませた。本作は、ホラーやファンタジー作品のイメージが強い宇賀那監督が「ラブコメを撮りたい」と長年熱望し、プロデューサーへの直談判を経て実現したニューヨーク・ラブコメディである。
主演の三原羽衣は、長編映画への出演という目標が叶った喜びの一方で、英語が全く話せない中でのニューヨークロケには「不安しかなかった」と振り返った。しかし、撮影中は共演者のエステヴァン・ムニョス(ジャック役)とGoogle翻訳を駆使してコミュニケーションを取り、役柄同様に徐々に距離を縮めていったという。

また、本作が映画初出演となったOWVの中川勝就は、台本の半分ほどが英語のセリフという状況に緊張したものの、現場は楽しかったと回顧した。初めての映画現場が過酷な海外ロケだったことについて、中川は「全てがデフォルトだと思っていた」と語り、監督が謝罪してもその過酷さを前向きに捉えていたという頼もしいエピソードも明かされた。

舞台挨拶では、撮影中のハプニングも話題となった。クライマックスのシーンでは、撮影許可を取っていたにもかかわらず、隣接する場所でロックフェスが開催されており、強面の関係者に怒られるトラブルが発生したため、公園の端で撮影を敢行したという。さらに、そのシーンで使用された大量の血糊について、三原は一発撮りの緊張感を語ると同時に、「血糊がすごく甘い匂いだった」と告白。中川らもそれに同意し、三原は洗髪しても取れないほどの甘い砂糖のような匂いが髪に残ったという、視覚的なインパクトとは裏腹な「甘い」裏話を披露した。
主題歌『Darling you』を担当したMay J.は、スタジオで初めて映像を確認した際、自身のバラード曲がいきなり血みどろのシーンから流れてきたことに衝撃を受けたと語り、会場の笑いを誘った。しかし、完成した作品を通して見ると自然に馴染んでおり安心したという。宇賀那監督は、Z級映画のような展開でも、この曲があることで「ちゃんといい映画」として締まるとし、楽曲の重要性を強調した。May J.は、主人公シーナの心の変化に寄り添い、監督の要望に応えて全編英語詞で書き下ろした制作背景を明かした。

最後に、登壇者はそれぞれの思いを観客に伝えた。三原は、本作が「もっと楽しんでいいんだ」と背中を押してくれる作品だと語り、中川もまた、変化しようとする人のブレーキを外し、一歩踏み出す勇気をくれる映画だとアピールした。宇賀那監督は、配信が普及する現代において、映画館という暗闇で他人と共に作品を共有する体験の尊さを訴え、イベントを締めくくった。

映画『ブルックリンで Z 級監督と恋に落ちた私』
監督・脚本:宇賀那健一
出演:三原羽衣、エステヴァン・ムニョス、中川勝就(OWV)、ロイド・カウフマン、ラリー・フェセンデンほか
エグゼクティブプロデューサー:野口智、才津博明、田村優/プロデューサー: 山田知弘、田嶋達也、佐藤毅一、Rocko Zevenbergen
主題歌:May J.「Darling you」 挿入歌:OWV「START DASH」
制作:株式会社 Vandalism、Bad Taste Video/製作:『ブルックリンで Z 級監督と恋に落ちた私』製作委員会
2025年/86分/16:9/日本/カラー/DCP/G/配給・宣伝:エクストリームフィルム
©『ブルックリンで Z級監督と恋に落ちた私』製作委員会
2 月 13 日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、
池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿ほか全国ロードショー!
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