ライフテープ

難病を抱える子と家族の日常を描くドキュメンタリー映画『ライフテープ』。本予告編および各界著名人からの絶賛コメントが一挙到着

映画『ライフテープ』は、安楽涼監督にとって初となるドキュメンタリー作品である。これまでに『追い風』や『夢半ば』などの作品で等身大のリアルな空気を描いてきた安楽監督が、「家族を撮ってほしい」という親友からの言葉を受け、カメラを回した。被写体となるのは、銅の欠乏により様々な健康問題が生じるメンケス病と診断された息子、珀久くんと両親、そして愛猫の姿である。逃げ場のない孤独や不安に向き合いながらも、笑顔の絶えない家族の日常が、まなざしの優しさとあたたかな温度とともに記録されている。本作は第16回「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」のコンペティション部門に入賞しており、審査員を務めたドキュメンタリー監督の大島新氏が作品に惚れ込み、前田亜紀氏とともにプロデューサーを買って出たことでも注目を集めている。

新たに完成した本予告編は、特報に引き続き北川帯寛氏が編集を担当した。映像のナレーションは安楽監督自身が務め、作中と同様にアーティストであるRYUICHI氏の楽曲「ONE DAY」にあわせ、日々の営みが彩り鮮やかに映し出されている。映像の最後は、映像作家の小森はるか氏から寄せられた「なぜドキュメンタリーを観たいと思うのか。『ライフテープ』は軽やかに教えてくれる。」という言葉で締めくくられている。

また、公開に先駆けて各界で活躍する著名人からの絶賛コメントも到着した。声優の木村昴氏や福山潤氏、ラッパーのRachel氏やダースレイダー氏、映画監督の杉田協士氏、映画編集者の大川景子氏、文筆家の伊藤亜和氏や岡田悠氏、青山学院大学教授で映画評論家の三浦哲哉氏、音楽ライターの渡辺志保氏、ライターのISO氏、そして映像作家の小森はるか氏といった多岐にわたるジャンルの十二名が、命の記録と家族の愛の形に対して賛辞を贈っている。

『ライフテープ』は、三月二十八日のユーロスペースでの上映を皮切りに、四月三日からは京都シネマ、四月四日からは大阪の第七藝術劇場など、全国の劇場で順次公開される予定。

▼舞台挨拶情報

3 月 28 日(土)、29 日(日)ユーロスペースにて安楽涼監督、関係者による舞台挨拶予定
ほか各地の映画館でも舞台挨拶開催予定

▼本予告編

▼コメント

生まれてきたことに意味なんてないけれど、生まれてきた限り、命は必ず意味を得るのだと思う。
風に揺らぐ花びらを手のひらで包むように守られ、人生は続く。時間は残酷で、美しさに尽きない。
──伊藤亜和(文筆家)


かすかな希望を信じ続ける日常であったとしても、
三人が一緒にいて、笑って、お互いを見つめ合っている時間は、本当に輝いている。
いま残さなければと、駆り立てられた安楽監督の思いは、その輝きにちゃんと間に合っている。
三人と過ごす猫や友人たちも深刻な顔をしていないように、
この映画を観てる私たちの表情も柔らかくなっているだろう。
なぜドキュメンタリーを観たいと思うのか。『ライフテープ』は軽やかに教えてくれる。
――小森はるか(映像作家)


悲しくなるかもしれないと覚悟をしていたのだけど驚いた。あんな熱いハイタッチ、観たことある?込み上げてくる感情は予想していたものと違った。かっこいい家族!記録を残してくれて、映画にしてくれて、ありがとうございます。
――Rachel(ラッパー/ohayoumadayarou/DJ 牡蠣姫)


隆一くんと朱香さんの結婚式で初めて珀久くんのことを知った。
メンケス病のことも。
そこに至るまで、そこからの三人の生活を僕は知らなかった。
葛藤して、哀しみにくれて、誰にも話せなくて、それでも支え合って、前を向いて愛を体現しながら笑顔を向け合う家族が、この『ライフテープ』には記されています。
家族の記録、命の記録、愛の記録を多くの方に観ていただけたら幸いです。
──福山潤(声優)


こんなにも雄弁で切実な“声の映画”があっただろうか。
病のため唾液を飲み込む力を持たない珀久君は、多ければ数分おきに吸引を受け続ける。
珀久くんの無垢なかすれ声から、両親は数え切れない感情と意味を読み取る。
訴え、笑い、喜び、約束……。
声を途切れさせてはならない。
この使命を引き受けた家族の日々の営みにじっと耳を傾けることは、
生の尊さを一瞬一瞬学び直す体験であるように思えた。
終盤に起こる、声のドラマの変化に落涙した。
──三浦哲哉(青山学院大学教授/映画研究・評論)

珀久くんはよく笑う。
人と人が一緒に生きるとはどういうことなのか? 隆一さん、 朱香さん、 珀久くんが一緒に笑ってるとき、そこに現れる幸福な瞬間。こういう瞬間のために人は一緒に暮らし、社会を作ってきたのだろう。しかし隆一さんはいいラッパーだ!
──ダースレイダー (ラッパー)


テープのリールに刻まれるある家族の日常。きっと鉛のように重く感じられる瞬間もあるのだろうが、映像に映し出される三人の足取りは実に軽やかだ。常に笑顔を見せながら成長する珀久くんの様子を見ると、彼は彼の”ライフ”をしっかりと歩んでいるんだ、ということを痛感する。母として、父として、子供の命を守り育てるということはどういうことなのかを改めて考えさせられた。また、『ライフテープ』の家族のように記録されなくとも、同じように子どもの命を守りながら闘っている家庭も多くあるのだろうということにも気付かされる。
RYUICHI さんのリリック、「走れよ、俺」が頭から離れない。
──渡辺志保(音楽ライター)


クールで愉快で最高な家族が、ときにイェイイェイイェイと踊るように、ときに祈るように日々を過ごす。カメラは彼らの友人そのものとして、そばで見守って記録を続ける。こんなふうに撮られた映画を、あまり知らない。
──岡田悠(文筆家)


「このふたりならきっと幸せにしてくれる」天使が選んだのは、初めて親になる、不器用だけど必死で前を向くパパとママがいる家。これは、希望のライフテープだ。
──木村昴(声優)


安楽さんの映画を見ると、カメラに温もりを感じます。今回の映画でもカメラは、隆一さんの家族の目となり耳となり当たり前のようにそばにいる。 安楽さんの眼差しがその時の家族にはきっと必要だった。『ライフテープ』は愛と魂が記録されている映画だと思います。
──大川景子(映画編集)

夫と妻と息子と猫。全員が揃って幸福が完成するパズルのような一家。
その幸福は目に見えない。けれどカメラはその形ないものを真っ直ぐに捉え続ける。なんて愛おしい眺めだろうか。
彼らならこの先もずっと大丈夫。根拠はないけれど、この映画を観た後じゃそう言い切りたくもなる。
──ISO(ライター)


人類がどうして散歩をしてきたのか、この映画を見てわかった気がする。コメントでそれをどうにか説明できたらと、繰り返し見てる。
そのたびに笑って終えてしまう。もう考えなくていいかもしれない。この映画を見たら写ってるから、その理由を私が書けなくていい。
──杉田協士(映画監督)


監督:安楽涼(あんらく・りょう)

………1991 年東京都江戸川区西葛西出身。アーティストの RYUICHI、ラッパーの DEG とは小学生のころからの幼馴染。RYUICHI に勧められ、18 歳の時に役者としてキャリアをスタートし、自主映画などに出演。2016 年、25 歳の時に自分が出演したいが為に映画制作を始める。

役者をやめるか悩んでいた時期に 1 人で撮った短編映画『弱者よ踊れ』(18)がながおか映画祭で審査員特別賞を受賞、下北沢映画祭など多数の映画祭に入選。その後、劇場監督デビュー作『1 人のダンス』(19)を制作。

その後も『追い風』(20)、『夢半ば』(22)と地元の友人たちとの実話をベースに映画を制作、劇場公開。2021 年、神戸のミニシアター・元町映画館の開館 10 周年記念映画として『まっぱだか』(21/共同監督・片山享)を監督。

初のドキュメンタリー映画『ライフテープ』(25)が第 16 回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル・コンペティション部門入賞。地元西葛西のしゃぶしゃぶ屋の閉店までの 3 週間を追った『街の風(仮)』を制作、山形国際ドキュメンタリー映画祭 2025「ヤマガタ・ラフカット!」に参加。


安楽が代表を務め、ラッパーDEG とともに映画・映像制作集団である映像制作ユニット「すねかじり STUDIO」としても活動。映画や MV の制作を行う。
俳優としては『恋愛依存症の女』(18/木村聡志監督)、『轟音』(20/片山享監督)、『春原さんのうた』(22/杉田協士監督)、『彼方のうた』(24/杉田協士監督)、『サーチライト-遊星散歩-』(23/平波亘監督)、『スミコ 22』(24/福岡佐和子監督)、『話したりない夜の果て Days gone by』(25/上村奈帆監督)などに出演。


映画『ライフテープ』

大切な記録は、愛おしい記憶になる。
「かわいい~♡」もちりとした白い肌に何度も頬をすりよせる朱香。家族の未来を想い、音楽制作やダンスに取り組
くむアーティストの隆一。ふたりには珀久が生まれたばかり。3 人と猫のフィガロの暮らしには笑顔が絶えない。
珀久は、 約 12 万人にひとりという「メンケス病」 を抱えている。 銅の欠乏により様々な健康問題が生じる指定難病だ。
出産から診断までの日記には現実をなんとか受け止めようとするふたりの切実な言葉がありのままに綴られていた。
「あのときは、支えがお互いしかなかったよね」。逃げ場のない孤独と不安に向き合いつづけ、ここまで紡いできた日
常——そうして家族は、珀久の喉の切開手術という大きな決断のときを迎えようとしていた。

「たとえ短い時間だったとしても、幸せに暮らしている俺ら家族を撮ってほしい」。祈りにも似た隆一の声に対して、
親友として、作家として何ができるのか。自らに問いながら記録をつづけた本作は、これまで自身の経験を元に映画
を制作してきた安楽涼にとって初のドキュメンタリー。座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル 2025 コンペ部
門で出会った審査員の大島新が作品に惚れ込み、盟友の前田亜紀とともにプロデューサーを買って出た。

些細なのにきっと忘れられないやり取り、ふれてはじめて伝わる体温、ちいさな変化に出くわす瞬間。他愛なくてと
てつもない〈存在〉の奇蹟をいくつも積み重ねながら、映画はどこまでも軽やかに編まれていく。
人が人を想う、願いを込めて優しくまなざす。カメラを見つめ返す幼子の瞳に映るこの世界は、ちゃんときらめいて
いるだろうか。
これは、なぜだか誰かと生きずにはいられない私たちに手渡された、とびきり大切な“ライフテープ”。


■クレジット:
出演:隆一 朱香 珀久 フィガロ
監督・撮影・編集:安楽涼 プロデューサー:大島新 前田亜紀
音楽:RYUICHI(EP「LIFE TAPE」より)
製作:すねかじり STUDIO 制作協力:ネツゲン 配給:東風 2025 年|101 分|日本|DCP|ドキュメンタリー
(C)『ライフテープ』製作委員会

■WEB:https://lifetapefilm.jp/

3 月 28 日(土) [東京]ユーロスペースほか全国順次公開
4 月 3 日(金)[京都]京都シネマ
4 月 4 日(土)[大阪]第七藝術劇場、[神奈川]横浜シネマリンほか全国順次公開

この記事を書いた人 Wrote this article

Hajime Minamoto

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