羊文学の楽曲「夜を越えて」を着想源として生まれた小説『サタデー・ナイト・シアター』の映画化が決定し、2027年春に全国公開されることが分かった。主演を務めるのは坂東龍汰と髙石あかり。脚本および監督は本作が長編劇場映画デビューとなる遠藤泰己が手掛ける。映画好きの青年が恋愛映画の脚本執筆のために仕掛けた“計画的な恋愛”から始まる異色のラブストーリーを描く。あわせて2種類のティザービジュアルやキャストらのコメントが解禁されたほか、スペシャルMVの公開や小説の単行本化も発表された。

楽曲から生まれた話題作を映画化 坂東龍汰と髙石あかりが紡ぐ物語
小説投稿サイト「monogatary.com」とオルタナティブロックバンドの羊文学がコラボレーションして始動した「羊文学賞」において、1000点を超える応募作の中から第2回大賞に輝いた短編小説「サタデー・ナイト・シアター」(ゆきはる・著)が映画化され、2027年春に全国公開されることが決定した。本作は羊文学の名曲「夜を越えて」からインスピレーションを受けて執筆された物語をベースに、映画ならではのオリジナル要素と新たな解釈を加えて映像化される。
物語の主人公は、26歳の春に新人監督賞を受賞し、商業映画デビューのチャンスを掴んだ映画監督志望の青年・美紀夫である。苦手な“恋愛映画”の脚本を託された美紀夫は、自身の恋愛経験の乏しさに悩んだ末、親友の提案をきっかけに、映画レビューサイトで見つけた女性・ツグミに声をかける。毎週土曜の夜から日曜の朝にかけて映画館で映画を観る二人だけの時間を重ねるなかで、“脚本通りの恋愛”は次第に予測不能な方向へと展開していく。
主演の美紀夫役を務めるのは、テレビドラマ「ライオンの隠れ家」や映画『爆弾』など話題作への出演が続く坂東龍汰である。映画愛にあふれる青年がクリエイターとして覚悟を纏っていく成長過程を表現する。また、美紀夫の計画的な恋愛に巻き込まれていくツグミ役には、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインを務めた髙石あかりが起用された。夢と現実のギャップに苦しみながらも愛情深い人物像をリアルに演じ切る。
対になる2種のビジュアル解禁 豪華スタッフ陣も集結
映画化の発表にともない、主人公の美紀夫とツグミの姿を捉えた2種類のティザービジュアルが同時解禁された。朝方のやさしい光が差し込むベランダで二人がたたずむ写真には、「土曜日は、僕が僕を演じる日。」および「土曜日は、私が私を演じる日。」という対になるキャッチコピーが添えられている。この言葉は物語の核心へとつながる重要なテーマを象徴しており、二人が自らを演じる真意は劇中の終盤で明かされることとなる。

Ⓒ2027「サタデー・ナイト・シアター」製作委員会

Ⓒ2027「サタデー・ナイト・シアター」製作委員会
本作で脚本と監督を担当するのは、YouTubeソーシャルドラマ『愛のある場所』などを手掛け、長編劇場映画初監督となる遠藤泰己である。さらに撮影を四宮秀俊、照明を加藤大輝、録音を伊豆田廉明がそれぞれ担当するなど、日本映画界を支える実力派スタッフが結集した。劇中曲には物語の原点となった羊文学の「夜を越えて」が使用され、作品に彩りを添える。
キャスト・監督・原案アーティストが寄せる作品への思い
映画化にあたり、キャストや制作陣からコメントが寄せられた。坂東龍汰は長年知る遠藤監督との映画作りに喜びを表し、共演した髙石あかりの演技力を絶賛したうえで「最高の映画になっている」と自信をのぞかせた。髙石あかりも企画や脚本に対する熱量に応えたい一心で臨んだと振り返り、坂東との共演から多くの刺激を受けたことを明かした。
遠藤泰己監督は、約5年前に原案小説と出会ってからの歩みを振り返り、「自分へ、そして自分に似た誰かへ向けてはじめたこの企画は、これでもかというほどキャラクターたちに情熱をぶつけ、自分の体重が乗った脚本が完成した」とコメントした。また、楽曲を手掛けた羊文学は「若いということの無敵さや切なさが集まった衝動が巧みな物語の底に流れており、曲と映画が強く繋がっている」と期待を寄せた。
スペシャルMVの公開と小説単行本化も決定
情報解禁に先立ち、羊文学の公式YouTubeチャンネルでは「夜を越えて」のスペシャルミュージックビデオが公開されている。この映像は映画本編の素材を用いて構成されており、主演の坂東と髙石が出演して作品の世界観を伝えている。
さらに、今回の映画化を記念して、映画版のストーリーをもとに遠藤泰己監督自らが執筆した小説『サタデー・ナイト・シアター (Not) A Love Story』が講談社より刊行されることも決定した。発売日は2026年11月18日を予定しており、映画公開に先駆けて作品世界を楽しめる1冊となりそうだ。
| ・タイトル:『サタデー・ナイト・シアター (Not) A Love Story』 ・著者名:遠藤泰己 ・あらすじ:映画監督を目指す青年・美紀夫は、コンペでデビューの権利を得る。デビューの 条件は、脚本賞に選ばれた「映画館で出会った男女が一年間、毎週土曜に朝まで映画を観 て語り合う」という作品を映画化すること。恋愛経験のない美紀夫は脚本を理解するため に、毎週映画館で見かける女性・ツグミに声をかけ、筋書き通りの関係にこぎつけるがー ー。 ・発売日:2026 年 11 月 18 日(水) ・価格:1900 円(税別) ・判型:四六判(256 ページ) ・ISBN:978-4-06-545663-7 ・編集:講談社 第五事業本部 文芸第三出版部 |

▼コメント
坂東龍汰(主演 鵜飼美紀夫役)
長年の知り合いだった遠藤監督と一緒に映画作りができたこと、心から嬉しかったです。スタッフの皆さ んの映画愛に触れて、僕自身も改めて映画の現場がさらに好きになりました。安心して身を置ける現場 で、幸せ者だぁと毎日思っていました。そして、遠藤監督が長い時間をかけて生み出したこの映画に 少しでもパワーを、と思いながら演じさせていただきました。
髙石あかりさんは今回が初めての共演でしたが、目の中に吸い込まれてしまうんじゃないかと思う ほど魅力的なお芝居をされる方で、毎日たくさんの学びがあり、丁寧に話し合いながらお芝居を作り上 げることができました。
最高の映画になっていると思います。楽しみにしていてください!

<Profile>
1997 年 5 月 24 日、ニューヨーク生まれ、北海道出身。2017 年、俳優デビュー。
2022 年、映画『フタリノセカイ』で、第 32 回日本映画批評家大賞新人男優賞(南俊子賞)を受賞。2025 年には『爆弾』で日本アカデ ミー賞新人俳優賞を受賞。
近年の出演作は、映画『君の忘れ方』『未来』『黒牢城』『我々は宇宙人』、ドラマ『RoOT/ルート』『366 日』『ライオンの隠れ家』『シナント ロープ』など。現在映画『わたしの知らない子どもたち』が公開中。
髙石あかり(主演 山中ツグミ役)
遠藤監督が時間をかけて企画・制作されたこの作品は、
脚本や事前にいただいた役や作品に関する資料の一つ一つから、熱量と愛情を感じました。
だからこそ、その思いに応えたい、監督の描くものを形にしたいという思いで、撮影に臨みました。 いつかご一緒したいと願っていた坂東さんとの共演は、本当に嬉しかったです。
想像もつかないアイデアや本番で何が起こるのかわからないほど自由に役を生きる姿に多くの刺激と楽 しさをいただきました。
キャラクター一人一人が丁寧に描かれ、迷いながらも何かに向き合っていく姿は、きっと愛おしく映 ると思います。様々な視点が交差する作品なので、何度も劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです!

<Profile>
2002 年 12 月 19 日生まれ、宮崎県出身。2019 年より俳優として本格的に活動を開始。
2021 年、『ベイビーわるきゅーれ』で映画初主演。2023 年に第 15 回 TAMA 映画賞最優秀新進女優賞、2026 年に第 50 回エラ ンドール賞を受賞。
近年の主な出演作に、ドラマ『御上先生』、『アポロの歌』、映画『遺書、公開。』、『ゴーストキラー』、『夏の砂の上』、Netflix『グラスハー ト』、映画『禍禍女』などがあるほか、2025 年度後期 NHK 連続テレビ小説『ばけばけ』ではヒロインを好演し大きな話題となった。 さらに、ゲストパートナーを務めた『THE OPEN CALL -MAIN PARTNER 山田孝之-』が 10/1(木)より Lemino にて独占配信中。
遠藤 泰己(監督・脚本)
はじめまして。映画『サタデー・ナイト・シアター』の監督・脚本を務めます、遠藤泰己と申します。
まず、原案となる短編小説を預けてくださった著者のゆきはるさん、制作中に何度も背中を押してくれた 名曲「夜を越えて」(劇中でも流れます!)を託してくださった羊文学さん、そしてこの映画を一緒に作り上 げてくださったキャスト・スタッフの皆さんに、心より感謝申し上げます。
映画『サタデー・ナイト・シアター』は約 5 年前、プロデューサーから原案となる短編小説が送られてきた 日にはじまりました。
不器用な映画好きの登場人物たちは、「何者」と「何者でもない」の狭間にいました。そして男の方は、映 画監督を目指していました。その姿はどこか自分にも似ていました。
原案から受け取ったエッセンスに情熱と、少しのひねくれを注ぎ、これでもかというほどキャラ クターたちにぶつけ、自分の体重が乗った脚本が完成しました。
この映画の登場人物たちは、素直で、ひねくれていて、自信過剰で、いつも不安です。そんなアンビバレン トな彼らを、少し恥ずかしくも、愛おしく思っています。
自分へ、そして自分に似た誰かへ向けてはじめたこの企画は、いつの間にか予想よりずっと遠いところま で広がっていきました。
その先で、坂東龍汰さん、髙石あかりさんと出会い、この春に映画を撮影しました。とにかく主演のお二人 がかわいくて、キラキラ輝いていて、モニター越しにずっと見ていたくなりました。お二方以外の素晴らし いキャストの皆さん(まだ解禁前ですが……お楽しみに!)も、それに呼応するかのように素晴らしいお芝 居が映像に焼き付いています。
5 年の歳月をかけて、文字通り夢のようなキャスト・スタッフの皆さんと作り上げた映画は、僕なりのラブ ストーリーです。
余談ですが、良い映画を観た後、いつもの景色が違って見えることがあります。願わくば、貴方がこの映 画を観終わって映画館を出た後、いつもの景色が少しだけ違って見えますように。
どうか、期待していてください。その期待を、さらに飛び越えてみせます。 来年の春、劇場でお会いしましょう!
<Profile>
大阪府生まれ、京都府育ち。慶應義塾大学環境情報学部卒業。
ドラマやミュージックビデオを中心に監督・脚本を手掛ける。
2021 年、映画『青葉家のテーブル』で脚本を担当。
映画『サタデー・ナイト・シアター』で脚本・監督を務め、長編映画監督デビュー。 同作を自ら小説化した『サタデー・ナイト・シアター (Not) A Love Story』を刊行予定。
羊文学
「夜を越えて」は、自分に必要のなくなったことたちに別れを告げるために作った曲です。 ”恋人との別れ”というテーマを借りましたが、人の目を気にして無意識に我慢していたこと や、幼い頃から自分を縛り付けていたものたち、つまり、社会的に是とされるのに、どこか自 分に馴染まない価値観を手放し、自由になっていきたいということを歌いました。
映画では、曲に込めた、何か、衝動のようなものをうまく掬い取ってくださいました。 朝方の風が鼻につんとくる切なさ、若いということの無敵さ、それゆえの切なさ、それが全部 集まった衝動が、巧みな物語の底に流れている。
それがこの曲と映画を強く繋いでいると思います。
とっても面白いお話です。お楽しみに。

<Profile>
塩塚モエカ(Vo.Gt.)、河西ゆりか(Ba.)からなる、繊細ながらも力強いサウンドが特徴のオルタナティブロックバンド。 代表曲「more than words」は全世界ストリーミング 2 億再生を突破し、日本レコード協会プラチナ認定作品に選 定。
また、2026 年 6 月に開催された日本最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」にて、楽曲『声』で最 優秀オルタナティブ楽曲賞を受賞したほか、最優秀オルタナティブアーティスト賞を 2 年連続で受賞した。
ライブ活動においては、2025 年には US、アジア、ヨーロッパの 3 大陸を巡る海外ツアーを経てグローバルな舞台へ と活躍の場を広げている。2026 年 9 月からは、国立代々木競技場 第一体育館 2days を含む自身最大規模の初と なる全国ホールツアーを開催。さらに台湾・高雄での追加公演も控えている。
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