結婚の報告

映画『結婚の報告』初日舞台挨拶、キャスト・監督が撮影エピソード披露。2日間のタイトな撮影、「アドリブ」や「裏設定」も

映画『結婚の報告』が5月31日(土)に、池袋シネマ・ロサにて公開初日舞台挨拶が行われました。上映後に行われた舞台挨拶には、主演の高橋里央さんをはじめ、岡本智礼さん、市原朋彦さん、今村美乃さん、山田かなさん、古賀勇希さん、石井建太郎さん、井星景さん、神吉春果さん、久保健太さん、七海遼平さんといった主要キャストと、メガホンを取った阪本武仁監督が登壇。MCを東紗友美さんが務めました。

■ 映画『結婚の報告』初日舞台挨拶

MCの呼びかけに盛大な拍手で迎えられた登壇者は、一人ずつ挨拶を行いました。主人公の中崎敦也役を演じた高橋里央さんは、初日を迎えられたことに感謝を述べました。田村智仁役の岡本智礼さんは「お母さんおめでとう」と劇中の関係性を匂わせる挨拶で場を和ませました。元妻に結婚式のスピーチを頼む男、槇島務役の市原朋彦さんは、ユーモラスな一面を見せ、現場も常にこのような雰囲気だったと振り返りました。その元妻・坂口尚実役の今村美乃さんは、劇場へ来場までに緊張のあまり傘を3本なくしたというエピソードを披露しました。バーの店員や店長、お客さん役のキャストもそれぞれ挨拶を行い、バーの店長・園芸時(エンゲイジ)役の古賀勇希さんが役名に反応し笑いを誘う場面もありました。バーのお客さん、祝(イワイ)役の久保健太さんは「こうやってやっと皆さんに結婚の報告ができて嬉しい限りです」と役名にちなんだコメントで喜びを表現しました。最後に阪本監督が登壇し、来場者への感謝と初日を迎えられた光栄を語りました。

舞台挨拶後半のトークセッションでは、撮影の裏話に花が咲きました。高橋さんは脚本を読んだ際の印象について、熱量を感じて非常に面白いと思ったものの、場所が変わらず自身の出番が少ないことに不安を感じた時期もあったと明かしました。本作が「ほぼ2日間」という非常に短い期間で撮影されたことが紹介されると、登壇者からは驚きの声が上がりました。特に、撮影はバーの営業時間までという制約があり、約16時間というタイトなスケジュールだったといいます。時間がない中で「長回し」の手法が多く用いられたため、テイクごとに同じ演技をするのが難しかったという苦労も語られました。リハーサルは行われたものの、現場では役者自身がアイデアを出し合い、アドリブが多く採用されたそうです。岡本さんが劇中で披露したセリフがアドリブだったことや、突然スクワットが始まったエピソード などが飛び出しました。

メインキャストとの共演について、今村さんは男性陣を「とっても大変な3人」と表現し、自身の役が彼らの言動を「受け止めざるを得ない状況を作らされた」と語り、会場の笑いを誘いました。バーのキャストからは、山田かなさんがドリンクをずっと作っていたこと、お酒の名前をアドリブで変えたことなどが明かされました。石井建太郎さんは、役の設定として女性に「帰るの?帰らないの?」と永遠に言われ続けていたこと、井星景さんは会話の声が出せない設定の中、後ろ姿での演技として「お触りしてました」とユニークな裏話を披露しました。神吉春果さんは、各々の役者の演技に対する熱量がすごかったと述べ、裏での動きにも注目してほしいと語りました。古賀勇希さんは100円ショップで小道具を用意したが使われなかったという残念なエピソードも。さらに、バーのお客さんたちにも劇団員や会社の同僚、別の二人組といった裏設定があり、結婚の報告を聞きながら「本当に日常のバーで行われている光景の一部」を演じていたことが明かされました。

これから作品を二回目以降観る観客への注目ポイントも語られました。高橋さんは自身の役の「表情」に、岡本さんはお酒を間違えて飲んでしまったアドリブに、市原さんは物語のラストで「服の乱れ」や「髪型」に裏設定があること、そして今村さんも同様に髪型が乱れていることに触れ、これらは観客に「そういうことがあった」と示唆するためのものだと解説しました。今村さんは、自身の役が最後の感情を伝えるセリフに向けて、最初から相手に寄り添うような演技をしていた点に注目すると、より深く役を理解できると述べました。

名残惜しい雰囲気の中、締めの挨拶へ。高橋さんは、映画を観客に届けられた喜びと、今後の活動を通じてさらに多くの人に作品を広めたい意欲を語り、観客に「結婚の報告のチームの一員となってくれたら本当に嬉しい」と呼びかけました。阪本監督は、物販としてTシャツとパンフレットを販売していること、そしてSNSで感想を発信してほしいと観客に依頼しました。

最後にフォトセッションが行われ、その後キャストが客席を背景に動画撮影を行いました。観客に拍手や声出しなどの協力を呼びかけ、「映画『結婚の報告』今日からシネマロサにて上映スタートです!みんな見に来てね!待ってます!」と元気いっぱいにアピールしました。


映画『結婚の報告』

ストーリー:
親友・⽥村(30)の⺟親と結婚を決めた敦也(30)は、その報告をするため⽥村をバーに呼び出す。お調⼦者の⽥村は「相⼿が誰か当てるから⾔うな」と、報告しようとする敦也の⾔葉をさえぎり続け、敦也はなかなか⾔い出せない。敦也の結婚相⼿がまさか⾃分の⺟とは思わない⽥村は、ゲスな質問を繰り返す。そんな様⼦をニヤニヤと⾒ているバーの常連客 槇島(37)もこれから同じく結婚の報告をするという。槇島の待ち合わせの相⼿、尚実が現れ、槇島は披露宴のスピーチをしてほしいと頼むが…

【CAST】
⾼橋⾥央 岡本智礼 市原朋彦 今村美乃 ⼭⽥かな 古賀勇希 ⽯井建太郎 井星景 七海遼平 久保健太 たけいまい 神吉春果
【STAFF】◾原作・脚本︓中野守(中野劇団)◾監督︓阪本武仁
◾撮影︓飯⽥佳之 杉村⾼之 廣⽥恒平◾照明︓⽥中みつる◾録⾳︓古茂⽥耕吉◾プロデューサ―︓⼟屋和彦
◾配給協⼒︓モクカ◾配給︓Team 結婚の報告◾製作︓映画「結婚の報告」製作委員会 ■制作プロダクション︓アリエルガーデン ■配給︓Team 結婚の報告
(2025/color/68min/5.1ch/16:9/DCP)© 映画『結婚の報告』製作委員会
■公式サイト https://www.kekkonnohoukoku-movie.com
■公式X https://x.com/kekkonnohoukoku
■公式Instagram https://www.instagram.com/kekkonnohoukoku

5⽉31⽇ (⼟) より池袋シネマ・ロサにて公開

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Hajime Minamoto

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