映画監督の岩井俊二氏が完全監修した映画『スワロウテイル 4Kリマスター』が、2026年9月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開されることが決定した。公開から30年を記念したもので、最新の4K技術と立体音響技術「ドルビーアトモス(Dolby Atmos)」を取り入れ、不朽の名作が圧倒的な没入感とともにスクリーンによみがえる。また、これに合わせて岩井監督の初期を代表する傑作『undo』と『PiCNiC』の4Kリマスター版も9月25日(金)から同劇場ほかで2本立て上映されることが決まった。

『スワロウテイル』は1996年9月14日に公開され、独自の独創的な世界観で当時の観客を熱狂させた岩井監督の長編第2作である。架空の都市「円都(イェンタウン)」を舞台に、夢を追い求める移民たちの生と死をエネルギッシュに描いた。キャスト陣には三上博史、Chara、伊藤歩、江口洋介、渡部篤郎、山口智子ら豪華な顔ぶれが集結。撮影の篠田昇氏や美術の種田陽平氏ら一流のスタッフがその無国籍都市を作り上げ、音楽監督の小林武史氏が手がけた劇中バンド「YEN TOWN BAND」の楽曲「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」は、公開から30年近く経た今もなお多くの人々の心をつかんで離さない。
今回の4Kリマスター版は、先んじて上映された2025年の東京国際映画祭のバージョンから、さらにブラッシュアップを重ねた決定版となる。公開に先立ち、本日7月24日午前8時には新たな予告編や岩井監督のコメント映像、新規の場面写真が一挙に解禁された。同日午前10時からは、スマートフォン用のスペシャル壁紙が特典として付くムビチケ前売券(オンライン)の販売も開始される。
さらに、岩井監督のファンに向けた嬉しいニュースとして、1994年公開の『undo』と、1996年公開の『PiCNiC』の初期を代表する異色の2作品が4Kリマスター化され、9月25日より2本立てで緊急劇場公開されることも決定した。
『undo』は、身の回りのものを縛らずにはいられない「強迫性緊縛症候群」となった妻(山口智子)と夫(豊川悦司)の姿を描き、公開当時連日長蛇の列を作ったカルト的名作。一方の『PiCNiC』は、精神病院の塀の上を歩いて世界の終わりを見届けようとする3人の若者(Chara、浅野忠信、橋爪浩一)を描いた傑作で、後の『スワロウテイル』での初タッグへとつながる記念碑的作品である。
今回のリマスター上映に際し、岩井監督は「当時、とにかく自由に、クリエイティブの翼を広げて創作したのがこの2作だった」と振り返る。撮影が16ミリフィルムであり、実験的な現像処理を行っていたことからリマスター作業には苦心したと明かしつつも、「納得できる仕上がりになった。改めてみなさんの目にどう映るか非常に楽しみ」と、上映に向けた期待のコメントを寄せている。