爆風スランプ

台風と交通障害を吹き飛ばす!爆風スランプ35年ぶり武道館帰還、8000人の大合唱と2027年全国ツアー発表

デビュー40周年の再集結を経た爆風スランプが2026年8月11日、35年ぶりの日本武道館公演を開催した。台風15号の上陸による半蔵門線運転見合わせという逆境のなか、会場には約8000人のファンが集結。小泉今日子の影ナレーションで開幕したライブは、メンバー平均年齢66歳を感じさせない熱量で展開された。往年のファンとメンバーが一体となった爆笑MCや、「Runner」での大合唱、武道館での一夜の模様をレポート。

開演を彩る小泉今日子の影ナレーションと嵐の予感

開演前の武道館は、台風上陸の緊迫感とファンの熱気が交錯していた。館内では、ファンとバンドの思い出を結ぶ「#8000人の爆風メモリー」の告知の場内アナウンスが響き、特別な一夜へのカウントダウンが進められていた。そこに、俳優で歌手の小泉今日子によるサプライズ影ナレーションが流れると、客席は大きな歓声に包まれた。彼女は、35年ぶりに「大きな玉ねぎの下」へ帰ってきたバンドを祝福し、自身がかつて武道館でライブを行った思い出を温かく語った。さらに、サンプラザ中野くん(Vo)から提供された楽曲「東の島にブタがいた Vol.2」に触れ、かつて「夜のヒットスタジオ」で爆風スランプと共に歌ったエピソードをユーモラスに告白。そして、本番に向けた応援の練習として小泉氏が「大きな!」と叫ぶと、8000人の観客が一斉に「玉ねぎ!」と叫び返す感動的なコール&レスポンスが展開され、会場の一体感は開演前から最高潮に達した。

しかし、聖地の外では激しい暴風雨が吹き荒れていた。この日は台風15号(チャンホン)の関東への上陸に加えて、武道館の最寄駅である九段下駅を通る東京メトロ半蔵門線が施設点トラブルのために運転が見合わせになるという不測の事態に見舞われていたのである。ライブ中のMCで中野くんは、台風15号の名前を挙げて「どうしても見たいっていうチャンホンって奴が、一緒に外に来てる」と語り、会場を笑わせた。さらに、ギタリストのパッパラー河合(Gt)の母親が茨城県出身であることに触れ、茨城からの台風上陸は史上初であると明かし、「なんでそれなんだ!もってるぜ、爆風スランプ!」と、逆境さえもバンドの「強運」の証明として笑いに変えてみせた。

「中高生から中高年へ」自虐とユーモア溢れる爆笑MCの応酬

客席を埋め尽くしたファンを見渡したメンバーからは、40年の歳月を感じさせる自虐的なユーモアが次々と飛び出した。中野くんは「あの頃の中高生が今や中高年」と呼びかけ、この35年の間にファンも自分たちも年齢を重ねたことを笑い飛ばした。

特に会場を沸かせたのは、河合が世直しキャラクターとして登場した「世直しロックンロール」のコーナーであった。河合は「ロックのリズムに乗せて夜直しを行う」と宣言したものの、語られたのは現代社会への容赦ないぼやきであった。ディズニーランドのチケットが1万円を超えたことやマンションが1億円を突破した狂った世の中を嘆きつつ、自らも65歳を超えて大声を出すと脳細胞が壊れると自虐を炸裂。さらに「嫁姑戦争」や「受験戦争」を嫌いな戦争として挙げつつも、最も憎んでいるのは閉店間際のスーパーで行われる「半額シール(が貼られた商品の)争奪戦争」であると暴露した。必死の争奪戦にいつも敗れ、3%引きや「30%引きかと思ったら30円引きだった」という悲しい結末に終わるエピソードを語り尽くした末に、「世の中を実は一つも直していない。ぼやいていただけだ」と明かし、客席を爆笑の渦に巻き込んだ。

ファンクラブ1位のレア曲披露

ファンとの固い絆を証明する場面も多く見られた。近年再稼働したファンクラブで「武道館でやってほしい曲」の投票を実施したところ、見事1位に輝いたのは名曲「それから」であった。これに対して中野くんは「1位の曲は『大きな玉ねぎの下で』!……というのは嘘です」と語り、ファンがあえて絶対にセットリストに入るであろう大定番曲を避け、普段聴けないレア曲を狙って組織票を投じたという、ファンとバンドならではの息の合った裏話を嬉しそうに明かした。

また、ベーシストのバーベQ和佐田(Ba)もマイクを握り、自らを「途中参加の中途採用新人」と謙遜しながらも、この日本一のライブハウスである武道館でMCを担当できる喜びを語った。和佐田は「今回一つだけわがままを通させてもらった」として、自らが強く希望してセットリストにねじ込んだ話を披露した。
和佐田が「せーの」と言った後に8000人が「よいしょ!」と大歓声を上げる練習を繰り返し、四国が生んだスーパードラマー・ファンキー末吉(Dr)のカウントから曲が始まると、武道館全体が地鳴りのような合唱に包まれた。

豪華ゲスト陣との夢の競演と前代未聞の「スリッパ」の海

後半戦では豪華なゲストたちがステージをさらに彩った。1991年のオリジナル振付を担当したラッキィ池田が登場した「東京ラテン系セニョリータ」では、35年前の武道館でのMV撮影シーンを鮮やかに再現。「手を頭より上に上げると血圧が上がるからね」と年齢に配慮した爆笑のレクチャーを行い、会場を盛り上げた。

小島よしおとの「よしおと爆風の、ええじゃないか盆踊り~武道館で編」で会場が狂乱の盆踊り会場と化した後は、中野くんが爆風スランプの代表曲「Runner」を熱唱。後半は8000人の合唱となる大盛り上がりをみせた。極めつけは爆風スランプ初期の伝説的演出を再現した「ほら、アホになる」であった。かつてメンバーが靴をくわえてヘッドバンギングしていたパフォーマンスを再現するため、来場者全員にロゴ入りのオリジナル「ペラペラ アホになるスリッパ」が無料配布された。メンバーがアリーナを走り回り、観客が頭を振り乱す光景はカオスそのものであった。

「2度歌われた大きな玉ねぎ」が示すファンへの愛、そして2027年ツアーへ

本公演の最も感動的なドラマは、セットリストの構成とメンバーの機転にあった。この日のライブは、オープニングとラストの両方で代表曲「大きな玉ねぎの下で」が歌われるという異例の構成となった。中野くんはダブルアンコールで再びこの曲を歌う際、台風による半蔵門線の運転見合わせの影響で、開演に遅れてしまったファンがいることに言及。「普通に地下鉄で来れると思ったら止まっていて、10分遅れて入ってきたらもう最初の曲(大きな玉ねぎの下で)が終わっていた、という人の救済です」と、冗談混じりに悪天候に苦しんだファンを思いやる温かいメッセージを届け、武道館に再び歌声を響かせた。

ライブの終盤には、2027年秋に全国5大都市(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)を巡る「Zepp Tour(仮)」の開催が電撃発表され、会場は歓喜の渦に包まれた。同日22時からはファンクラブ最速先行抽選受付が開始され、2026年11月からは武道館で演奏されなかった名曲やレア曲を披露する東神ファンクラブ限定ツアーも控えている。また、この伝説的なライブの模様は、10月10日よる7時よりCSテレ朝チャンネルにて独占放送されることが決定した。平均年齢66歳となった伝説のバンドは、台風をもしのぐ熱量で、ファンと共に新たなロックの軌跡を刻み始めている。


■公演概要
【爆風スランプ 2026 LIVE at 日本武道館~歌え、大きな玉ねぎの下で~】
日程:2026年8月11日(火・祝)開場17:00 / 開演18:00
会場:日本武道館
出演:爆風スランプ(サンプラザ中野くん(Vo)、パッパラー河合(Gt)、ファンキー末吉(Dr)、バーベQ和佐田(Ba))
サポートメンバー:ジミー岩崎(Key)
ゲスト:ラッキィ池田、小島よしお、小泉今日子(オープニングナレーション)

〈セットリスト〉
M1. 大きな玉ねぎの下で
M2. 無理だ!!(You Can not Do That)
M3. えらいこっちゃ
M4. ひどく暑かった日のラヴソング
M5. 月光
M6. リゾ・ラバ -Resort Lovers-
M7. それから
M8. 涙2(LOVEヴァージョン)
M9. 旅人よ〜The Longest Journey
M10. 坂出マイ・ラブ
M11. 世直しロックンロール
【もったいないメドレー】
M12. 勝負は時の運だから
M13. 神話
M14. IKIGAI
M15. THE TSURAI
M16. Brave Love,TIGA
M17. 恋愛妄想ショー
M18. 勝負は時の運だから
M19. 東京ラテン系セニョリータ(ゲスト:ラッキィ池田)
M20. よしおと爆風の、ええじゃないか盆踊り〜武道館で編(ゲスト:小島よしお)
M21. Runner
M22. 東の島にブタがいたVol.3
M23. ほら、アホになる
M24. 大きな玉ねぎの下で

■2027年 Zepp Tour 概要
【爆風スランプ 2027 Zepp Tour(仮)】
日程:
2027年9月9日(木)愛知・Zepp Nagoya
2027年9月10日(金)大阪・Zepp Namba
2027年9月17日(金)北海道・Zepp Sapporo
2027年10月1日(金)福岡・Zepp Fukuoka
2027年10月14日(木)東京・Zepp DiverCity (TOKYO)

〈チケット料金〉
全会場共通
指定席 ¥10,000(税込)
指定席(18歳以下対象) ¥4,500(税込)

〈FC最速先行抽選受付〉
受付期間:2026年8月11日(火・祝) 22:00~2026年8月23日(日) 23:59

■ミニアルバム詳細
2026年7月22日(水)リリース(CD/配信)
ミニアルバム「今こそ!爆風スランプ」
MHCL-3162 3,000円(税込)
収録曲
「よしおと爆風の、ええじゃないか盆踊り~武道館で編」
「大きな玉ねぎの下で 2026」
「Brave Love, TIGA 2026」
「東の島にブタがいたVol.3 2026」
「東京ラテン系セニョリータ 2026」
「ええじゃないか 2026」
https://bakufu-slump.lnk.to/ImakosoBakufuSlump

■CSテレビ朝日 放送概要
放送番組:<独占放送> 爆風スランプ 2026 LIVE at 日本武道館 ~歌え、大きな玉ねぎの下で
放送局:CSテレ朝チャンネル
放送日時:2026 年10 月10 日(土)よる7:00~
配信:スカパー!番組配信で同時+1 週間見逃し配信
HP:https://www.tv-asahi.co.jp/ch/contents/variety/0892/

■ファン参加企画「#8000人の爆風メモリー」概要
ファンの皆様と爆風スランプの思い出、そして本日の武道館公演の感想や思い出を集め、計8,000人分のメモリー完成を目指します(武道館終演後も募集継続)。

■爆風スランプ プロフィール
1982年、バンドコンテスト「EastWest」にて最優秀グランプリを獲得した「爆風銃」のメンバーだったファンキー末吉と江川ほーじん、優秀グループ賞を獲得した「スーパースランプ」のメンバーだったサンプラザ中野とパッパラー河合の4人で「爆風スランプ」結成。約2年間のアマチュア活動を経て、1984年8月、アルバム「よい」、シングル「週刊東京『少女A』」でメジャーデビュー。パワフルかつファンクなサウンドと、ユニークで時に過激なパフォーマンスが話題を呼び、若者を中心に圧倒的な⽀持を得る。
メジャーデビューからわずか1年余りの1985年12月13日金曜日に初めて日本武道館ワンマンライブを成功させる。1988年には「Runner」で初めてNHK紅⽩歌合戦に出場し、翌年大ヒットを記録。この時期に江川ほーじんが脱退し、バーベQ和佐田が加入。現在のメンバーとなる。
以後「リゾ・ラバ」「大きな玉ねぎの下で〜はるかなる想い」「涙2」などをリリースし、90年代初頭の⾳楽シーンを盛り上げた。
1999年4月に活動休止を発表。
2005年、2007年、2010年にはその日限りの復活ライブを実施。
2024年、デビュー40周年を記念し、26年ぶりに新曲のリリースと、東京・名古屋・兵庫を回るツアーを実施。2025年2月に映画「大きな玉ねぎの下で」が公開され、8月にはバンド史上初となる夏フェスに出演。活動休止以来の本格的な活動再開に業界内外から注目が集まる中、今年2026年8月11日(火・祝)に35年ぶりとなる日本武道館公演を開催。

この記事を書いた人 Wrote this article

Hajime Minamoto

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