『東京遭難』初日舞台挨拶。木原勝利、秋谷百音、加藤綾佳監督登壇。12年越しの夢が実現した感慨深い一日

『東京遭難』初日舞台挨拶。木原勝利、秋谷百音、加藤綾佳監督登壇。12年越しの夢が実現した感慨深い一日

2023年11月18日(土)、新宿K’s cinemaにて、映画『東京遭難』が公開。この日、上映前に舞台挨拶が行われ、監督の加藤綾佳さんと主演の木原勝利さん、秋谷百音さんが登壇しました。映画制作の経緯・想い出を振り返り、制作秘話や見どころについて語りました。

左から)加藤綾佳監督、秋谷百音(えりな 役)、木原勝利(柳進一 役)

■ 映画『東京遭難』初日舞台挨拶(上映前)

『東京遭難』は、サラリーマンの柳進一が酒に酔って終着駅で目を覚ましたのち、えりな(仮名)という女性と出会い、互いを知らぬまま三日間の旅に出ることになるというストーリー。主人公の進一を木原勝利、ヒロインのえりなを秋谷百音が演じる。

加藤監督は、この映画の構想が12年以上前に始まったと明かしました。木原さんは、当時まだ監督になる前の加藤さんに出会い「木原さんで恋愛映画とか取れたら面白いよね」という言葉を交わしたことを語った。しかし、その後、何年も経過し、今回ようやく本作でご一緒することができたという感慨深いエピソードを披露しました。

木原さんは、主人公の柳進一について、自分の人生と重ね合わせながら演じたと話しました。木原さんは、「くじけたり前に進めそうになかったり、悩んだりすることあるけど、他人から見たらなんだそんなことかって言われることもあるじゃないですか。」、「でも本人にとっては大きなもので、歩みを進められないこともあったりするんですけど、そういうものをみんなきっと抱えたり思ったり、乗り越えたり・乗り越えられなかったり、誰かに相談できたり・相談するがいないまま今に至ったりすることがあると思うんですけど、そういうものがあっても、どんな形でも歩みが前に進められたらいいなと思うような役柄を加藤監督に書いていただきました」と語った。

秋谷さんは、ヒロインのえりな役について、捉えどころのないキャラクターだったと振り返りました。彼女は、言葉をまっすぐに出しながら、表情や感情の変化を表現するのが難しかったと説明しました。しかし、ロードムービーということで、いろんな景色を目にしながら、木原さんとのやりとりを楽しんだとも付け加えました。

また、木原さんは秋谷さんとの共演についても、初めて会ったときから少しずつ距離を縮めていき、信頼関係を築いたと述べました。

3人は、映画の見どころについても触れました。加藤監督は、伏線やネタバレに気をつけながら、観客が思いながら見ていけるような映画になったと語りました。また、一度見て内容がわかった上で、もう一度見ると、さらに納得できるとも言いました。木原さんと秋谷さんも、2人の関係性や表情の変化を見逃さないでほしいとアピールしました。

最後に、3人は、観客に感謝の言葉を述べました。加藤監督は本作が自分の子供が育ったような気持ちで、この日を迎えたと言いました。

秋谷さんは、悩んでいることやトラウマが少しでも救われるような気持ちになって帰ってほしいと言いました。

木原さんは、「引き金を引くのも、花束を渡すのも人の手だと思うんですけど、その手は人の心を動かすと思うんですね。なのでこの映画がその人の心を少しでも前に、前の方向・良い方向になるきっかけの一つになればいいなと思います。」締めくくった。


【作品情報】
監督・脚本:加藤綾佳
出演:⽊原勝利 秋⾕百⾳ 永井秀樹 武⽥敏彦 ⼤沢真⼀郎 福⼭⾹温 増澤璃凜⼦ 栗⽥玲⼦ ⾼井晴菜 今⾥真 占部房⼦
プロデューサー:⾕中迪彦 ラインプロデューサー:浜川久美
撮影監督:福本淳 ⾳楽:⻄村⼤介/DUNK 録⾳:⻲井耶⾺⼈ 助監督:⼯藤渉 ⾐装:栗⽥珠似 ヘアメイク:杉本あゆみ
製作:GOLD FISH FILMS、LIVEUP 配給協⼒:細⾕タカヒロ、宗綱弟 DCP/カラー/92分
公式サイト:https://tokyo-sounan.themedia.jp

11 月 18 日(土)~ 新宿 Kʼsシネマにて公開 & 全国順次公開

東京遭難

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