堀井綾香監督の最新作『飛べない天使』の制作秘話と感想を福地桃子・青木柚が明かす

堀井綾香監督の最新作『飛べない天使』の制作秘話と感想を福地桃子・青木柚が明かす

映画『The Night Before』の上映とトークイベントが、2023年11月23日(木・祝)にTAMA CINEMA FORUM ワールドプレミアとして行われた。『The Night Before』は、短編の『prologue』と、都会に疲れた女性と孤独を抱えた青年が夢の中で自分を取り戻していくストーリーの中編『飛べない天使』の2作品で構成される。トークイベントには、堀井綾香監督と『飛べない天使』でW主演を務めた福地桃子(優佳 役)、青木柚(聡太郎 役)が登壇し、作品に対する思いや撮影の裏話などを語りました。聞き手は、TAMA CINEMA FORUMの竹内さんが務めました。

まず、堀井監督は、5年前にTAMA NEW WAVEで上映された短編『dear TOKYO』から今回の『飛べない天使』までの心境の変化や、作品のテーマについて説明しました。堀井監督は、今回の『The Night Before』を構成する短編『prologue』は去年の5月頃に撮って、その衣装提供のブランドのコンセプトから「革命」という大きなテーマを扱ったことを説明し、それに対して、中編『飛べない天使』では人の内面で起こるささやかな変化を描きたいと思ったと述べました。また、コロナの自粛期間中に抱えていた思いが、それぞれの作品に反映されていると感じていて、テイストはそれぞれ違うけれども共通項みたいなものが根底でつながっていると述べました。

次に、福地さんと青木さんは、それぞれの役柄や、出演のきっかけについて話しました。福地さんは、堀井監督から手紙をもらい、とても熱量のある思いを届けてくださったことがきっかけで作品に参加することになったことを話しました。


青木さんは、堀井監督とは以前に別の作品で共演していて、そのときに「いつか一緒にやりたい」と言われたことがあったと話しました。青木さんは、その時の言葉がこうやって実際に形となって作品に参加することが実現することが初めてだったので、縁を感じたという。

また、福地さんと青木さんは、撮影のエピソードや、伊東市の印象についても語りました。福地さんは、伊東市で撮影したことで、作品と土地の思い出がセットになったと話し、特に中華料理屋さんのシーンが印象的だったと振り返った。


青木さんは、撮影スタッフが少人数だったことで、スタッフやキャストとの距離が近くなった感想を述べ、特に地図を描くシーンが印象的だったと話しました。
堀井監督は、撮影の際には、福地さんと青木さんが空気感を作り上げてくれたので、2人のやりやすい感じですすめていただきたくて、自然なそのお芝居を切り取っていけたらいいなと思っていたことを説明した。

最後に、堀井監督は、観客に感謝の言葉を述べました。堀井監督は、「今日初めてこうやってお客さんに観ていただいて、本当に1人1人に話しかけたいぐらい、私はすごく皆さんの感想が気になっています。」と心の内を述べ、SNSなどで感想をつぶやいて、作品を一緒に広げていただけたら嬉しいと来場者に伝え、12月15日からの劇場公開の際にも、ぜひ足を運んでほしいと呼びかけました。


■ 映画『The Night Before』

キャスト:
短編『prologue』髙橋雄祐、平井亜門、山田愛奈
中編『飛べない天使』福地桃子、青木柚、前原瑞樹、さいとうなり
監督・原案・編集:堀井 綾香 脚本:常間地裕
2023/60 分/カラー

2023 年 12 月 15 日(金)よりシモキタ-エキマエ-シネマ K2 にて公開

The Night Before

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