1月24日、栃木県の北犬飼中学校で、映画「ゆい」の試写会が開催された。この映画は、白血病と闘い16歳で亡くなった小山田優生さんの前向きな闘病生活に影響を受け、自らの白血病治療を乗り越えた町田くるるさんの実話を基に制作された。映画のタイトルは、小山田さんの名前から取られている。
■ 映画「ゆい」試写会 作品のタイトルとなった少女の母校で開催
`映画『ゆい』の試写会は、3月に東京で予定されている一般公開（チケット販売ページ）に先駆けて、小山田さんの父の「優生の母校で上映したい」という願いを受けた本作の土井プロデューサーと寺本監督が、優生さんの母校である中学校で初上映を行うという形で実現した。
上映後には、町田くるるさん、土井プロデューサー、寺本監督が登壇。全校生徒に向けて、町田さんは「この作品を見て何か刺さるものがあれば良いと思います」と述べ、生徒たちは「生きるってどういうことなんだろう」と深く考える良い機会となった。
また、栃木県赤十字血液センターの方による骨髄ドナーや献血についての講話も行われ、中学生はまだドナー登録はできないものの、今後自分にできることを学ぶ機会となった。
町田くるるさんと小山田さんのインタビューでは、町田さんが小山田さんの動画を見て勇気づけられた経験が語られた。
特に、小山田さんがスケートボードに乗っている動画に「後悔せずに生きたい」というメッセージが書かれていたことが、町田さんの心を強く動かし、治療を頑張る力になったという。
町田さんは、将来、社会的に活躍できるモデルになることを夢見ており、自信のない人たちに自信を与えられるようなモデルになりたいと語った。また、ドナー登録や献血の重要性を訴え、それらが難しい場合は、日頃から人に優しくすることや困っている人を助けるといった、些細なことでも良いので、行動してほしいとメッセージを送った。
さらに、町田さんは、入院中に多くの友達がドナーを待っている状況を見て、ドナー登録の大切さを実感したという。一方で、自身の治療がドナーを必要とせず、薬物療法で済んだことに対し、複雑な感情も抱いたことを明かした。入院中は、点滴が辛く、なかなか寝付けない日々が続いたが、小山田さんの動画や家族、友達の励ましが大きな心の支えになったと語った。
小山田さんの父は町田さんに対して、「優生から受け継がれたバトンが、くるるちゃんに繋がった」と述べ、この映画を通して、さらに多くの人が笑顔になれることを願った。
映画のタイトル「ゆい」には、「結ぶ」という意味も込められており、小山田さんから町田さんへ、そして、さらに次へとバトンが繋がっていくことを願う思いが込められていることが明かされ、贈り物が渡された。
また、本作で「ゆい」役の鈴木心緒（すずき こころ）さんの名前にも、人とひとをつなぐ意味の“緒”がついている点にも運命的な縁を感じた。
【関連記事】
“インタビューの締めでは、町田さんが優生さんと話せるとしたら、BLEA学園での高校生活やファッション、メイク、髪型について聞いてみたいと語った。”
映画『ゆい』には、町田さんも重要な役どころで特別出演している。
試写会とインタビューを通して、参加者は、命の大切さ、他者への思いやり、そして、夢に向かって生きることの素晴らしさを再認識した。
▼映画『ゆい』チケット販売ページ
https://www.humax-cinema.co.jp/ikebukuro/news/103415/
実施劇場
池袋HUMAXシネマズ
上映イベント概要
日時
3/15(土)18:30～（開場18:00/終映20:00予定）
登壇者
鈴木心緒 / 東山麻美 / 宮迫博之 / 高梨優佳 / 木村彩音 / 枡田屋汐里 / 鈴木大二郎/ 土井康平 / こぴ /山下ケイジ/
※登壇者は予告なく変更する場合がございますこと、予めご了承ください。
【フォトギャラリー】
映画『ゆい』
【出演者】
・くるる：鈴木 心緒
（女優/フジテレビ『オールナイトフジコ』レギュラー出演中）
・くるるの母 京子：東山 麻美
・くるるの父 正彦：宮迫 博之
・看護師 香織：高梨 優佳
（俳優/映画「ラスト17デー」主演/元JELLY専属モデル）
・紗希：木村 彩音
（俳優/ 演技を中心に映画・縦型ドラマを中心に活躍）
・杏奈：枡田屋 汐里
（TikTokフォロワー3万人）
・院長先生： 山下 ケイジ
・くるるの担任:：鈴木 大二郎
（Youtube登録者80万人）
・乃木先生:：土井 康平
（TikTokフォロワー30万人）
・入院患者:：町田 くるる
【監督】
・寺本 勇也
【プロデューサー／脚本】
・土井康平
公式SNS（X） https://x.com/yui__movie
2025年3月15日(土) 池袋HUMAXシネマズにて公開
