蘭島行

映画 『蘭島行』、9月20日 ユーロスペースほか全国順次公開。~キャスト、監督コメント掲載~

ポルト国際映画祭(ファンタスポルト)2025にて監督週間部門コンペティションで主演男優賞(木村知貴)を受賞した、北海道・小樽ロケーションの映画『蘭島行』(読み方:らんしまいき)が、9月20日(土)よりユーロスペース他全国順次公開。キャストと監督のコメント掲載。

■ 映画 『蘭島行』

人生の悲哀と明日へのかすかな希望が織りなす映画

キャッチコピーは「北緯四十三度 さまよう」

本作は、運に見放されたパンクロッカーとその妻のふりをする天涯孤独の女、そして何年も会っていなかった弟との数日間を描く。
パンクロッカー崩れの独身男(芳夫)に音信不通だった弟(悟史)から電話が入るー。どうやら、母親(美智子)が自殺をして昏睡状態のようだ。男は何年も帰っていない故郷、北海道小樽に向かった。わけありの女(真紀)を連れて。男はその女に嫁のふりをしてくれと頼んでいた。母親の喜ぶ顔が見たかったのだ。果たして、意識不明の母は目を覚ますのか?男の願いは叶うのだろうか?会話も少なくぎこちないまま、二人は小樽の蘭島駅に降り立った・・・。

蘭島行
©鎌田フィルム

▼監督、キャスト陣

メガホンを取ったのは、『YUMENO ユメノ』『TOCKA タスカー』に続く、長編三作目となる鎌田義孝監督。前二作品と同様に本作も北海道で撮影、小樽市近郊の蘭島をロケ地に選んだ。
主人公の芳夫には木村知貴(『はこぶね』『室井慎次 敗れざる者』)、真紀には輝有子(『逃走』)、弟の悟史には足立智充(『夜を走る』『夜明けのすべて』)、母の美智子には竹江維子(『TOCKA[タスカー]』)。

蘭島行
©鎌田フィルム

▼キャスト・監督コメント】

木村知貴(佐々木芳夫 役)コメント

この『蘭島行』という作品は鎌田監督のパーソナルな部分が色濃く反映されており、撮影前に僕が演じた芳夫という役を肉付けしていくにあたり、監督とお酒を呑みながらお互いの家族関係や家族との関わり方、どんな音楽を聴いてきたとか恋愛感とか色々話しました。でも細かい話しは正直あまり覚えていません。そういう情報よりもっと大事な深い根っこの部分の大切ななにかを監督から感じて受け取り、それが映っている映画だと思ってます。劇場でどうぞご覧ください。
<PROFILE>
1978 年生まれ、 秋田県出身。
劇団東京乾電池アクターズラボを経て映画を中心に活動。TAMA NEW WAVE では『トータスの旅』(16/永山正史監督)と『はこぶね』(22/大西諒監督)にてそれぞれベスト男優賞を受賞。本作では、ポルト国際映画祭の監督週間部門コンペティションにて主演男優賞を受賞。近年の出演作は『マニアック・ドライバー』(21/光武蔵人監督)、『ラーゲリより愛を込めて』(23/瀬々敬久監督)、『室井慎次 敗れざる者』(24/本広克行監督)、『逃走』(25/足立正生監督)、『片思い世界』(土井裕泰監督/25)、ドラマでは「ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」、「ガンニバル シーズン 2」、「こんばんは、朝山家です。」など。

輝有子(黒沢真紀 役) コメント

大人になったはずの自分。
あらがえない現実を目の前に突きつけられたとき、隣にいて欲しい人は誰なんだろう。
それが嘘であっても、本当であってもいいかもしれない、
真紀を演じてそう思いました。
皆さん是非、観てください。
<PROFILE>
群馬県出身。
文学座付属演劇研究所卒業後様々な作品に出演。近年の主な出演作品に【舞台】「田園に死す」寺山修司没40年事業、「ボノボたち」作:ローラン・パフィ。【TVドラマ】「名もなき復讐者ZEGEN」、「どうする家康」。【映画】『ゾッキ』(20/竹中直人監督・山田孝之監督・齊藤工監督)、『あちらにいる鬼』(22/廣木隆一監督)、『赦し/DECEMBER』(22/アンシュル・チョウハン監督)、『シンデレラガール』(23/緒方貴臣監督)、『渇愛の果て、』(24/有田あん監督)、『逃走』(25/足立正生監督)、『囁きの河』(25/大木一史監
督)など。

鎌田義孝監督コメント

【マスコミ試写について】
下記の通り、実施いたします。ぜひ、この機にスクリーンにてご高覧願います。(上映時間:84分)
この『蘭島行』という作品は鎌田監督のパーソナルな部分が色濃く反映されており、撮影前に僕が演じた芳夫という役を肉付けしていくにあたり、監督とお酒を呑みながらお互いの家族関係や家族との関わり方、どんな音楽を聴いてきたとか恋愛感とか色々話しました。でも細かい話しは正直あまり覚えていません。そういう情報よりもっと大事な深い根っこの部分の大切ななにかを監督から感じて受け取り、それが映っている映画だと思ってます。劇場でどうぞご覧ください。
遠く離れた親の死をどう受けとめたらいいのか?私の身近で起きた出来事から、この映画を考え始めました。あらためて、参加してくれたキャストスタッフには、感謝の気持ちしかありません。
いよいよの東京公開。どう届くのかとても緊張しています。皆さまのご来場を心からお待ちしております!

映画 『蘭島行』

【Story】
東京に住む売れないパンクロッカーの佐々木芳夫(木村知貴)は、母が自殺を図ったという連絡を受けた。彼は妻のふりを頼んだ黒沢真紀(輝有子)を連れて、生まれ故郷の北海道蘭島に駆けつける。
エリート建築デザイナーの弟・悟史(足立智充)を加えた3人は、母が目を覚ますまで奇妙な時間を過ごす。
芳夫は母の日記に、死んだら父の遺骨と一緒に海に散骨してほしいと書いてあるのを目にした。母の願いを悟史にも告げ、芳夫たち3人は母の散骨場所を探しに出かけるが・・・。

出演|木村知貴 輝 有子 足立智充 竹江維子
企画・監督|鎌田義孝 脚本|中野太 鎌田義孝
音楽|山田勳生 プロデューサー|山野久治 撮影|新宮英生 録音・助監督|植田中
製作・配給|鎌田フィルム
2024年|カラー|日本|84分| ©鎌田フィルム
映倫レイティング|G

2025 年9月20 日(土)より ユーロスペースほか全国順次公開

この記事を書いた人 Wrote this article

Hajime Minamoto

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