男神

映画『男神』完成披露舞台挨拶開催、9月19日公開へ。主演・遠藤雄弥、彩凪翔、岩橋玄樹、須田亜香里、アナスタシア、井上雅貴監督が登壇

2025年8月26日、TOHOシネマズ日本橋にて、映画『男神』の完成披露舞台挨拶が開催され、主演の遠藤雄弥をはじめ、彩凪翔、岩橋玄樹、須田亜香里、アナスタシア、そして井上雅貴監督が登壇しました。本作は、2025年9月19日(金)より全国ロードショーとなる。本作は、失踪した息子を救うため、禁忌を破り不思議な「穴」へと足を踏み入れた父親が体験する、得体の知れない家族の恐怖を描いた古代呪文縄文ミステリーにして狂気のファンタジーホラーです。司会を務める映画パーソナリティの伊藤里氏は、ホラーが苦手な方でも「ファンタジースリラー」として楽しめる作品であると紹介した。

■ 映画『男神』完成披露舞台挨拶

舞台挨拶では、まず登壇者からの挨拶がありました。

遠藤雄弥さんは、失踪した息子を助けに行く主人公を演じ、「やっと来たか」と念願だった善良で優しい父親役への喜びを語りました。これまでの悪役が多かった経験から、白スーツの衣装にも感謝の意を表明。監督にしか作れないファンタジーホラーの世界観を楽しんでほしいと述べました。



彩凪翔さんは、主人公の妻を演じ、愛する家族や息子と向き合う芯の強い母親役について「新鮮な感覚だった」と振り返りました。映画初出演ということもあり、緊張しつつも監督と相談しながら丁寧に役を演じたと語りました。また、衣装の着物について、上品な刺繍が施された美しいものであった一方で、足場の悪い場所を走るシーンでは、履いていたセットが原因で踏ん張りが効かず、遠藤さんやスタッフの支えを受けながら撮影した苦労も明かしました。



岩橋玄樹さんは、主人公の息子を助けるために協力する優を演じ、本作で映画初出演を果たしました。さらに主題歌も手掛けており、アーティストとしての生きがいと俳優としての生きがいを両方感じられた貴重な経験だったと語りました。歌詞には『男神』のストーリー内容が深く込められているとし、自身が一番映画を見ているのではないかと述べました。ホラー映画が大好きという岩橋さんは、本作を「いい意味ですごく変わってるホラー映画」と評価し、家族愛や愛のテーマが込められており、見れば見るほど様々な考察ができるため「20回以上は見てほしい」と熱く語りました。また、本番直前に英語の長ゼリフが変更されるというハプニングに見舞われたものの、監督は「言われた通りやっても面白くない」と対応力を求めたと明かしました。



須田亜香里さんは、優斗の姉・愛子を演じました。愛知県出身の須田さんは、自身の生まれ故郷である愛知県日進市で撮影されたシーンが多いことに触れ、「こういう日常の恐怖が隣り合わせる感じも楽しんでもらえたら」と語りました。普段のキラキラしたアイドルイメージとは異なる、強い女性の泥だらけの役柄を演じることに「珍しいね」「意外だね」と言われるのが嬉しかったと話し、撮影では弟役の岩橋さんと共に泥だらけになって頑張ったと振り返りました。役作りのために筋トレをして、普段よりも逞しく見えるように意識したエピソードも披露しました。



アナスタシアさんは、考古学のアーサ教授の娘ソフィア役を演じ、通訳としてのセリフも多く大変だったとしつつも、監督や皆が優しく「楽しかった」と笑顔で語りました。自然の中でのロケが多く、蚊が多かったことも思い出として挙げられました。


井上雅貴監督は、満席の会場で映画を上映できる喜びを語り、個性豊かなキャラクターたちを演じたキャストには「のびのびと演技をしていただきたい」という思いから、極力指示を出さなかったと明かしました。岩橋さんや須田さんが自ら泥を塗るなど、現場で工夫を凝らして役作りをしたエピソードを紹介し、それぞれの役柄の面白さにも注目してほしいと述べました。

撮影は昨年の秋口、9月にオールロケで行われ、映画には重機を扱うシーンもあり、迫力満点の映像が期待される。また、パンフレットにはロケ地巡りができるような内容が盛り込まれていることも紹介された。

イベントの特別企画として、人間たちを恐怖の底へ陥れる「畏怖なる存在=男神」の姿が誰も見たことがないことから、キャスト陣がそれぞれ「男神」をイメージしてイラスト化し発表しました。遠藤さんが現場での冗談から生まれた企画だと明かしました。

  • 彩凪翔さんは、先端がこちらを向いている竜巻のような「男神」を描いた。
  • アナスタシアさんは、リボンをつけ黄色い体の可愛らしい「男神」を描き、会場を和ませた。
  • 須田亜香里さんは、空をかける龍のような、たくさんの足が生えた「男神」を描き、「地上も走れます」と説明した。
  • 岩橋玄樹さんは、胸に「MAN」と書かれた虹色のペンギンのような姿の「男神」を描き、「怖くないですか?」と問いかけました。海外の都市伝説をイメージしたとのこと。
  • 遠藤雄弥さんは、「男神」を自身の感情、特に「怒り」と捉え、顔に「怒り」と書かれた自分自身が、様々な人の感情の影に囲まれて襲われているイメージを描写した。

これらの個性豊かなイラストに対し、井上監督は須田さんの描いた龍のような「男神」を「独創性がある」と評価し、最優秀作品に決定した。

最後に、遠藤雄弥さんは「映画『男神』は9月19日より公開します。家族、友人、大切な人と、幅広い年代の方に見ていただけるファンタジーホラー映画となっております」と作品をPRし、SNSでの感想の拡散を呼びかけ、舞台挨拶は盛況のうちに幕を閉じた。

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Hajime Minamoto

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