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映画『いろは』川島鈴遥、森田想が舞台挨拶で語った願い。「自分軸」を大切に、観客の心に光を灯す”始まりの映画”へ

5月23日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて映画『いろは』の全国公開記念舞台挨拶が開催された。7日からの長崎での先行公開を経て、いよいよ全国公開を迎えた本作。上映後のステージには、主人公・伊呂波を演じた川島鈴遥、姉の花蓮を演じた森田想をはじめ、遠藤久美子、鶴田真由、そして本作のメガホンを取った長崎出身の横尾初喜監督が登壇した。長崎の温かな空気に包まれて行われた撮影の裏側や、役作りへの思い、そしてロードムービーならではの魅力について、登壇者たちが和やかな雰囲気の中で語り合った。

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■ 映画『いろは』の公開記念舞台挨拶

【姉妹の距離感と長崎ロケの温もり】
本作は主人公の姉妹が車で旅をするロードムービーであり、撮影も物語の進行に沿った順撮りで行われた。実際の私生活では兄を持つ森田は、姉妹関係が新鮮だったと振り返り、撮影期間を共にする中で、役柄と同様に少しずつ本当の姉妹のように距離を縮めていったと語った。

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また、オール長崎ロケとなった本作について、母親役の鶴田は、長崎出身の横尾監督の縁で地元からの差し入れが多く、現場が非常に温かい空気に包まれていたと笑顔を見せた。昭和の香りが残る市場やアメリカンな雰囲気のハンバーガー店など、生活感あふれる長崎の風景が作品に独特の空気感を与えているという。

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【個性豊かな登場人物たちへの思い】
旅の途中で姉妹が立ち寄る民宿の女将を演じた遠藤は、どこかぎこちなさを抱える姉妹に対し、自分たちの若い頃を投影するかのように温かく目を細めて見守る役作りを意識したと振り返った。

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一方、少し意地悪な母親を演じた鶴田は、娘をライバル視し、同等に張り合ってしまうような女性の心理を紐解きながら役に向き合ったことを明かした。さらに、劇中に登場するモラハラ気質の年上男性や借金持ちといった「ダメ男」たちに話題が及ぶと、登壇者の女性陣が「全員選びたくない」と口を揃え、会場の笑いを誘う一幕もあった。

【自分を肯定するためのロードムービー】
本作の制作動機について横尾監督は、自己肯定感が低く悩む若者からの相談を受けた経験から、自分に肯定的になれるような作品を目指したと語った。長崎の人々の優しさを通じて、観る者に温かさを届けたいという強い思いが込められている。

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舞台挨拶の終盤、遠藤はロードムービーの魅力について「車体は動いているのに心は止まっており、2人でいるのに1人という孤独が存在する」と独特の面白さを表現し、他の登壇者たちもその深い言葉に頷いていた。最後は、他人と比べることなく自分軸を大切に生きるための「始まりの映画」として、観客の心に光を差し込む宝物のような作品になってほしいというメッセージをおくった。

【人生は競争ではない、それぞれの歩幅を尊重する】
舞台挨拶の締めくくりとしてマイクを握った川島は、「最近、人生って本当に競争じゃないなと自分に言い聞かせて頑張っているんです」と、自身の等身大の心境を明かした。川島はトークの序盤でも、SNSの発展により簡単に他人と自分を比べてしまう現代の風潮について触れていたが、終盤の挨拶ではさらに踏み込み「ゆっくりと歩いて生活したい人もいれば、早く走っていきたい人もいる。本当に人それぞれです」と語り、他者と比べるのではなく、それぞれの生き方や歩幅を尊重することの重要性を力強く訴えかけた。

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【観客の心に光を差す「始まりの映画」として】
さらに川島は、他人のペースに惑わされることなく「そのタイミングごとに、自分軸を大切に生きていきたい」と、自身のこれからの抱負を交えながら語った。そして、映画『いろは』という作品について「(自分軸の大切さを)温かく優しく教えてくれるような、始まりの映画になっていると思う」と表現した。「少しの光が皆さんの心に差していったら嬉しいです」と観客に微笑みかけ、この作品が観る人々にとって前を向くための温かい道標になることを心から願った。最後は「ぜひSNSなどの口コミで広めていただけたら」と観客に呼びかけ、深い感謝の言葉とともに温かな雰囲気の中で舞台挨拶を締めくくった。

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映画『いろは』

【ストーリー】
将来が見えず、今の自分にどこか納得できないまま長崎•佐世保市の実家で暮らす22歳の伊呂波(いろは)。
ある日、5年ぶりに姉•花蓮が帰ってくる。自由奔放で恋愛体質、いつも大胆に人生を選んできた姉。しかし彼女が抱えていた のは、「妊娠した。でも父親が誰かわからない」という現実だった。心当たりは三人の男たち。自意識過剰な御曹司、バツ2の ワケアりおじさん、借金を抱えた大学生5年生。どの関係にも“愛”とは言い切れない曖昧さが残っている。半ば強引に父親探 しへ同行させられた伊呂波は、姉とともに長崎の各地を巡る旅に出る。
なぜ姉は、傷つくと分かっている恋を繰り返してしまうのか。旅のなかで伊呂波は、恋愛の裏側にある孤独と承認欲求、そし て強く見えていた姉の本当の姿を知っていく。そして、男性に会うにつれ、伊呂波が抱える劣等感も浮き彫りになっていきーー

【キャスト•スタッフクレジット】
川島鈴遥 森田想
遠藤健慎 山口森広 田川隼嗣 石本愛 長崎亭キヨちゃんぽん
田中明日実 石長由紀子 明石純美玲 吉田ひかる 小宮みどり 宮崎裕子 加々良宗澄 井上真緒 中山祐太 若杉康平
金子大地(声の出演)

遠藤久美子 鶴田真由
監督:横尾初喜 脚本:藤井香織 音楽:上田壮一
エグゼクティブプロデューサー:高田大 枝折祐紀 川口福太郎 諏訪貴彦 外間広ー
プロデューサー:加藤毅 福田済
撮影:松本康平 照明:前田香奈 美術:渕上聖 録音:木戸翔太 スタイリスト:芦原豪 ヘアメイク:成美 制作担当:長沼優可 編集:松山圭介 サウンドデザイン:安藤友章 音響効果:梅本佳夏 カラーグレーディング:上野芳弘 デザイン:おかもとゆりこ 製作:BLUE.MOUNTAIN  配給:BLUE.MOUNTAIN / LUDIQUE 助成:文化庁 ©2026 BLUE.MOUNTAIN
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公式 HP http://iroha2026.com
公式X https://x.com/blue mountain_7
公式インスタ https://www.instagram.com/Hue.mountain inc/

5月8日(金)長崎先行公開
5月22日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

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Hajime Minamoto

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