昭和初期の撞球場を舞台に若者たちの儚い夢を描いた映画『たまつきの夢』場面写真、コメント公開

昭和初期の撞球場を舞台に若者たちの儚い夢を描いた映画『たまつきの夢』場面写真、コメント公開

昭和初期の撞球(ビリヤード)場を舞台に若者たちの儚い夢を描いた映画 『たまつきの夢』 (MOOS
IC LAB 2021-2022 特別招待作品、TAMA NEW WAVE 2022 ある視点部門ノミネート作品)が、7/15より渋谷ユーロスペースにて公開が決定(以降全国順次公開)
公開に先立ちましてメインビジュアル、場面写真、主演の辻千恵、金井浩人らのキャストコメントも公開された。

たまつきの夢

主人公は、主演映画『男の優しさは全部下心なんですって』を皮切りに映画、ドラマへの出演が続く辻󠄀千恵、本作では透明感ある自然な演技で存在感が際立つ。『彼女はひとり』で話題となった金井浩人が撞球(ビリヤード)の世界チャンピオンを目指す青年を演じる。


『グッドバイ、バッドマガジンズ』の山口大地、『由宇子の天秤』の木原勝利、『Vtuber渚』の佐藤睦ら話題作へ出演するキャスト陣が戦前の市井の人々を演じ映画に彩りを加えている。監督は『ナグラチームが解散する日』で長編映画デビューし、2019,2022年と特集上映が組まれた田口敬太監督の待望の劇場公開長編映画第2作目。


監督自身の祖父の記憶をモチーフに、極力台詞を排した人物の視線を用いて、純度の高い恋愛映画として時代を超えた男女の感情を繊細に描いた。この映画のために再録された寺尾紗穂の『ねえ、彗星』が入江陽編曲により戦前の昭和歌謡曲として生まれ変わり、現代に響く。

■ 映画 『たまつきの夢』

舞台は昭和初期の蓄音機から音楽が流れる撞球(ビリヤード)場。
屋敷の中で暮らす女と撞球(ビリヤード)世界を夢見る男が出会い。自由を求め、行動する儚い物語。

▼あらすじ

第二次世界大戦前夜の日本。
主人公のきし乃は妾として軍需工場経営者で地主の熊野の邸宅で暮らしている。そんな中、戦地の北京から弟の戦死の知らせが届き恋人と心中を図る。自殺しようと山中に足を踏み入れたところ、浅次郎という男に出会う。きし乃は浅次郎に亡くなった弟の面影を重ねる。当時流行していた結核を患っている浅次郎は兵役免除となり人目につかないように暮らしている。同じく結核で亡くなった妻と始めた撞球場(ビリヤード場)は長引く戦争で風紀を乱すという理由から警察の取締の対象となっている。それでも浅次郎には夢があった。ビリヤードの世界チャンピオンになること。
浅次郎の夢の話を聞いたきし乃は自分の夢を浅次郎に伝えようと、一緒に熊野邸に忍び込むが……。

▼監督・キャスト 公開に向けてのコメント

辻󠄀千恵
4年前に短編で上映された作品が、今回念願叶って長編で上映していただけるということでありがたい気持ちでいっぱいです。前回よりも登場人物が増え、ストーリーも奥深くなっていると思います。短編から長編で昇華したこの作品で、いつの時代も変わらない普遍的な魅力を感じていただけたら嬉しいです。

たまつきの夢
辻󠄀千恵 【プロフィール】
1993年生まれ、佐賀県出身。
2014年モデルデビュー。2018年にショートフィルム『桃の缶詰』
で主演を務める。以降、映画『はちみつレモネード』、『たまつきの
夢』、『未曾有』、フジテレビ『女神の教室』、MBS『バツイチがモテる
なんて聞いてません』などに出演。

金井浩人
この度、「たまつきの夢」を劇場で観て頂ける運びとなったこと、とても嬉しく思います。
情緒あふれるローケーションの中、素敵な方々とこの映画を作った日々は随分と前ですが、思い返すと、とても短く、儚く、一瞬の夢の中にいるようでした。
特殊な時代背景の中、どこか浮世離れしていて、それでもなお現実にもがく、登場人物達を楽しんで頂けたらと思います。
是非ご覧ください。

金井浩人 【プロフィール】
1992年生まれ、新潟県出身
『この空の花 長岡花火物語』で映画デビュー。映画『きらきら眼鏡』
では主演を務める。以降『嵐電』 『決算!忠臣蔵』 『彼女はひとり』
など話題作への出演が続いている。

田口敬太監督
今作は2019年冬に群馬県の下仁田町で撮影をしました。戦前より交通の要所として栄えた地域で今でもその名残が町並みに残っているような場所です。舞台となった築100年以上の古い家屋の動かなくなった扉の建て付けを直したり、ボロボロの障子や畳を張り替えたりしたのが良い思い出です。
戦争という言葉で一括りにされてしまいがちな昭和初期を生きていたごく普通の人々の日常を映画に映したいと思いこの企画を立ち上げました。描きたかったものは特別な出来事ではなく、普遍的な人間の関係と心です。この物語は現代を生きる私たちの中にある渇望や希望、不安、そして夢に似ているかもしれません。

たまつきの夢
監督:田口敬太 【プロフィール】
1986年生まれ、岡山県津山市出身。
上智大学物理学科卒。大学時代に映画監督を志し、在籍時から自
主映画を撮りはじめる。大学卒業後、シナリオ講座55期を経て、フ
リーランスの演出部、制作部。初長編監督作品『ナグラチームが解
散する日』は、2017年に劇場公開され同年の新藤兼人賞候補に
も選出された。

■ 映画『たまつきの夢』

映画 『たまつきの夢』 (2022/日本/61min/スタンダード/カラー/DCP/5.1ch)

【作品情報】
出演:辻󠄀千恵、金井浩人、佐藤睦、山口大地、木原勝利、桜まゆみ、木田友和
脚本・監督・編集:田口敬太(『ナグラチームが解散する日』)
企画:直井卓俊 / 撮影:根岸憲一 / 録音:古茂田耕吉 / 美術:山下修侍 / ヘアメイク:田村友香里 / 助監督:齋藤成郎 制作:酒瀬川純一
/ 整音:内田雅巳、戸根広太郎 /
企画協力 : SPOTTED PRODUCTIONS / 協力:埼玉県SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ
配給:映日果人 /宣伝:倉田雄一朗/宣伝美術:細谷麻美
主題歌 『ねえ、彗星』 作詞・作曲:寺尾紗穂 / 編曲・演奏:入江陽
©︎2023 映日果人

公式Twitter https://twitter.com/tamayune2023

7/15より渋谷ユーロスペースにて公開。全国順次公開。

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