映画『辰巳』高崎映画祭クロージング作品。舞台挨拶レポート。辰巳役の遠藤さんの前で照れたのは…

映画『辰巳』高崎映画祭クロージング作品。舞台挨拶レポート。辰巳役の遠藤さんの前で照れたのは…

2024年3月31日(日)、第37回 高崎映画祭クロージング作品として、映画『辰巳』が上映。上映後舞台挨拶には、遠藤雄弥、森田想、後藤剛範、佐藤五郎、倉本朋幸、松本亮、小路紘史監督が登壇。本作制作の経緯やオーディション、撮影時のエピソードを語った。

■ 映画『辰巳』高崎映画祭クロージング作品

それでは、みなさま一言ずつごあいさつをお願いします。

小路紘史監督
本日はお越しいただきまして本当にありがとうございます。
自分としては8年ぶりの映画だと言わせていただいてるんですけど、最初の『ケンとカズ』という作品を高崎映画祭で流していただいて、そこから2作目の『辰巳』をクロージング作品に選んでいただいて、本当にあの光栄です。本当にありがとうございました。

小路紘史監督

遠藤雄弥
皆さんこんばんは『辰巳』役を演じさせていただきました、遠藤雄弥です。本日はご来場誠にありがとうございます。この最高なメンバーで、高崎に来られたことを本当に光栄に思っております。
今日は短い時間ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。

遠藤雄弥

森田想
皆さん初めまして森田想と申します。葵役を演じさせていただきました。
初めての高崎映画祭なんですけど、周りの先輩だったり、いろんな方からとてもあたたかい映画祭だというふうに聞いていて、うかがいたかったので嬉しく思っております。本日はよろしくお願いします。

森田想

後藤剛範
後藤役の後藤剛範です。
ティッシュを手に持っているのは花粉症なので、念のためということで。
今日も高崎をつかの間ですけど味合わせていただいて、トーク一を緒に楽しみましょう。
お願いします。

後藤剛範

佐藤五郎
兄貴役をやりました佐藤五郎です。高崎は初めて来たんですけど、とても食べ物も美味しく、お風呂も良く、本当にまた来たいなって思いました。今日はよろしくお願いします。

佐藤五郎

倉本朋幸
竜二役の倉本です。どうもありがとうございます。
今日は健大高崎が、春の選抜、初優勝おめでとうございます。
今日はよろしくおねがいします。
初優勝ですもんね。初優勝。はい。群馬では初めてなんですもんね。

倉本朋幸

松本亮
春はね。
おめでとうございます。

後藤剛範
サウナで僕ら見させていただいてね。

倉本朋幸
僕らさっきサウナに行っていて、群馬の方と盛り上がらせていただきました。
はい、ありがとうございます。

遠藤雄弥
すいません。竜二とキャラが違うので…

倉本朋幸
よろしくお願いします。

松本亮
竜二の兄の武役の松本亮と申します。本日は本当にありがとうございます。
キャラが全然、映画の本編とは違うんですけど、短い時間でありますが、どうぞよろしくお願いします。

松本亮

▼練りに練った作品

-ありがとうございます。もう勢ぞろいいただいて、もう本当に感無量っていう感じになってるんですけど、映画のお話をいろいろ伺ってまいりたいと思います。
小路監督は、この作品をずっと練りに練られていたということでよろしいでしょうか?

小路紘史監督
そうですね。ずっと撮影自体は2019年の秋に撮影したんですけど、4年半、今日までかかってしまいました。
編集だったり、追加撮影と再撮影をかなりさせていただいて、今見ると全然顔が違うってさっきもね、舞台裏で言ってました。
それぐらいしっかり4年ぐらいかけて作らせてもらったので、大変でしたね。

-皆さんのチームワークの良さというか、ファミリー感が半端ないと思っておりまして、優しい人たちでよかったなってすごいく思いました。映画の中にどっぷりと皆さんも浸かっていただいた後だと思います。

▼キャスティングについて


タイトルが『辰巳』で、本当に潔いというか、『ケンとカズ』も人の名前でしたけれども、その1人の人間を描くときっちり決めて、多分、書き出し・スタートしたんだと思います。
辰巳を誰にしていくかっていうのが、とても重要だったと思います。キャスティングのところをおきかせください。

小路紘史監督
キャスティングも半年間ぐらいやりましたね。
2019年の2月から撮影の直前ぐらいまでやらせていただきました。
最初は全員、今演じてもらってる役とは全く違うキャラで来て、オーディションで選んだあとに違うキャラになっていきました。
実際に会ってみて、キャラが変わるということがあったので、それは楽しい時間でした。

-募集は、映画を撮るからということで、いろいろな事務所に募集をかけたのでしょうか?

小路紘史監督
そうではなくて、インターネットでシネマプランナーズを使って公募をさせていただいて、皆さんに応募していただきました。
ただ、竜二役の倉本さんだけは、仕事上で繋がりが僕とあって、「オーディションに来てください」ということを言って来ていただきました。

倉本朋幸
僕は舞台の演出家で、俳優をやっていなくて、小路さんとずっと仕事させてもらったていた中でたまたまやらせていただいた感じです。

-倉本さんの異様さがすごかったですよね。最初に画面に出てきたときに、「この人何者なんだろう…」っていう。
本当に素晴らしいキャスティングだと思うのですが、辰巳を遠藤さんにした経緯は?

小路紘史監督
経緯としては、遠藤さんも2回ぐらいオーディションに来ていただいて…

遠藤雄弥
そうですね。最初は僕、実は竜二の役のオーディションで受けさせていただいて、オーディションって緊張するじゃないですか。やっぱり緊張するんですよ。それで小路さんに芝居を見てもらって、実はその日に合否が出たんですね。
その場で「ちょっとこの後、時間はありますか?」って言われて、「あ、はい」、「近くのルノワールでお茶しましょう」って言われて、「はい」とこたえて。

で、ルノワールで待っていたら小路さんがいらっしゃって、「ぜひ、今回一緒にやらせてください」っていう話になりました。
ふつうはないじゃないですか、その日に、結果がでて、しかもポジティブな返事をいただくっていうのが。それでめちゃめちゃ嬉しくて、逆に僕はコーヒーをおごってしまいました。

小路紘史監督
僕がおごらないといけない立場だったんですが…

倉本朋幸
ルノアールってちょっと高いんですよね

遠藤雄弥
そうなんですね。もう嬉しすぎて、いつものルノアールよりブラックコーヒーが美味しかったです。
その後にオーディションがまだ続いていて、2回目のオーディションで、「辰巳をどうだ?」っていうことでやらせていただくことになりました。
もう倉本さんの竜二って…。
僕、辰巳でよかったです。

倉本朋幸
よくいいますね~
遠藤さんも実際、オーディション動画がもう素晴らしいんですよ。

遠藤雄弥
いやいや

倉本朋幸
すごく素晴らしくて本当にめちゃめちゃ怖いんですよ、遠藤さん。

遠藤雄弥
いやいや、あなたの方が怖いですから。

-本当に皆さん怖い。本当に怖いんですけど、でもその人間らしさが出ているところに、映画の魅力が満載だと思いました。
監督と皆さんがお揃いなので、お1人ずつキャスティングについてうかがいます。
みなさん、この人だと思っていた役じゃない人になっていった話が冒頭にありましたが、倉本さんには、「出てもらいたい」という話が監督からあったとおもいます。
でも倉本さんは竜二役だったわけでもないのでしょうか?。

小路紘史監督
倉本さんは…

倉本朋幸
俳優部じゃないんで~

-演出家でね。映画初出演だという。

遠藤雄弥
五郎さんも最初違いましたよね。

佐藤五郎
小路さんは、「倉本さんはもう竜二以外はない」って言ってました。
人を見てね。人を見て、「倉本さんは竜二」って決まってました。

小路紘史監督
最初は遠藤さんが竜二役として来ていただいて、想ちゃんが…

森田想
辰巳の妹かお姉ちゃんのどちらかのオーディションですね。

小路紘史監督
それで来てもらって。

-そうなんですか。

小路紘史監督
最初はこの葵という役は男の子だったんですけど、男の子で探していてなかなかばちっとはまった方がいなかったんですけど。
想ちゃんに来ていただいて、「もうこの子しかいない。もう性別を変えてでも、この子にあの役をやってもらうしかない」っていうふうになって決まったという。

-私、いまものすごく鳥肌が立ちました。いやすごかったですよね、葵のあの生命力と、もう絶対的な復讐というか、悪に立ち向かっていく姿が。

森田想
皆さんも、オーディションを複数回うけたんですよね。私も2回オーディションを受けさせていただいて、最初は違う役で、2回目のときはもう監督がオーディション用に台本を書き換えてくださって、その台本で実際に遠藤さんとお芝居させていただいて…という形で起用してもらいました。

▼後藤は後藤

-後藤さんは(役名が)後藤なんですよね。

後藤剛範
そうなんですよね。

-他の作品も後藤じゃなかったですか?

後藤剛範
何個かありますね何個かあそうですそうですね。何個か本名で出てまして…

-求められてるんですね、後藤のまま

小路紘史監督
そうですね。後藤さんが多分、別の役で台本を書いても、後藤さんは多分負けないと思うんです。後藤っていう名前にしても負けない力強さが本人にあるっていうことがあると思います。
変な名前にするより、後藤さんを後藤さんとした方が…

後藤剛範
それって多分、今後また別の役やってもほぼ後藤になるんですね、僕。

倉本朋幸
違う役だけど、名前だけってことだけですよね。

-敵対しているんだけども、完全なる絆で結ばれてるっていう、辰巳と後藤の関係性はもう本当に。

遠藤雄弥
いや、もう一緒にお芝居をさせてもらって、なんていうか、安心感がすごくて

後藤剛範
リハーサルとかあまりしてないんですけどね。

遠藤雄弥
そうですね、ないですよね。リハーサルしたシーンはいくつか全体の中であったんですけど、後藤と辰巳のシーンはあまりリハをしなかったですよね。

倉本朋幸
確かにやってないっすね。

後藤剛範
現場でもそんなにもう余計なことを喋らないで出来ましたね。

遠藤雄弥
阿吽の呼吸で

後藤剛範
貴重な、はい。体験でした。

▼7回!?

-そうなんですね。知らぬ間にバディができちゃうみたいな現場だったのかなという感じがちょっとしたんですけどそういう意味でも、兄弟…。お兄ちゃん(松本さん)、どうでしたか?

遠藤雄弥
元々同じ役だったんですか?

松本亮
僕は多分、7回ぐらいオーディションをしたんです。

倉本朋幸
小路さんって、オーディションをめちゃめちゃやるんですよ、もう何回も何回も。

-同じかたを…ってことですか?

倉本朋幸
同じかたですね。普通は1回で多くても2回なんですけど、小路さんはもう本当、7回でも8回でも。佐藤さんも相当してますよね。

佐藤五郎
僕は3回です。

遠藤雄弥
松本さんは最多だよね。

松本亮
僕は7回オーディションに行って3回喫茶店に行ってます。

遠藤雄弥
7回ってなかなかですよね。みての通り、亮くんもいい人すぎて、もう何の疑いもなく7回オーディションを受けるという。

松本亮
いやでも本当に自分自身としても、これが初めての映画だったんですよ。撮影としては初めての映画だったんで、いやもう本当にいろんなものがもう、吸収でしかなくてしかも倉さんっていう、元々ね・・・

倉本朋幸
舞台俳優さんなんで亮さんは。僕は演出家だからね、知り合いなんで元々。

松本亮
だからもう既に タッグは元々組まれているという。

倉本朋幸
元々、僕と小路さんがつくった舞台を亮さんが見に来てくれて、僕は亮さんを小路さんに紹介したんですよ。そこが始まりです。

松本亮
そういった意味ではすごいやりやすかったです。

-なるほど。だって武のためにずっとね、生きるわけじゃないですか。すさまじい念で。

松本亮
そうですね。はい。うれしいですね。

倉本朋幸
愛してやまないです。

-そして兄貴ですよ。本当に兄貴、素敵でしたね。

佐藤五郎
ありがとうございます。

-いや怖いんですけど、中華屋のシーンだったかな。竜二が言いにくいじゃないですか。あのときの切なさみたいな。

松本亮
竜二と喧嘩するところですね、

-なんかね目がね。

佐藤五郎
たまたまなんですけど、うちのかみさんと子供が、新宿で買い物してて、そこの前を通って小路さんが、あのシーンをずっと見せてたんですよね。モニターで。

小路紘史監督
そうなんですよちょうど竜二と兄貴がちょっと顔近づけて…っていうシーンでちょうど奥様がいらっしゃって。

佐藤五郎
子供も結構泣いてて、俺はもうちょっと迷惑になるから、もう出た方がいいよって言ったんですけど、小路さんは、「いや、これは最後まで見てください」って。

松本亮
熊手を買いにねちょうど来たところだったんですよね。

▼撮影プラン

-そういう時期だったんですね。相接といいますか、そういう男と男っていう感じの映画でもあると思うんですけど、いわゆる親分がいて、子分がいてっていう東映ヤクザ映画みたいなことは違う、何か一つのものをみんながそれぞれ信じてて、そこで結託しているっていう人たちの、なんか人間の業みたいなもののぶつかり合いのドラマだったと思うんですけど、そういう中でやっぱりそれぞれが瞬間瞬間に見せる何とも言えない表情が、すごく印象に残っています。
撮影自体の話も伺いたいのですが、監督にうかがいます。キャメラマンは前作と一緒で山本さんですよね。

小路紘史監督
はい。

ー山本さんとご一緒だったと思うんですけど、「こんなふうに、人物たちを撮りたい」とか、撮影プランで一番重要視したところって何かありますか。

小路紘史監督
直前に「これが」っていうことで話し合ったことはあまりなくて、もう広島でずっと育って一緒に育ってきたような間柄で、好きな映画も一緒なんで、オーディションで回してもらっていた映像もあるんです。
それも、もうそこからすごく良かったですね。衣装さえ着れば本番が撮れるんじゃないかってぐらい、オーディションからいい映像撮っていてくれてたんで。

-いくつも思い出されるいろんなカットがあるんですけど、人の寄りのシーンとか、かなり緊迫したところに(カメラが)割って入るわけじゃないですか。そこら辺も、脈まで伝わるみたいな感じでとても面白く見たんですけど、現場ってすごく過酷だったのかなと想像してしまいますが、森田さんいかがでしたか?

森田想
そうですね…

-きっと、ギュッと短期間で撮ってますよね。

森田想
いえ、そんなこともないですね。

小路紘史監督
全部で50日ぐらいは撮っていたと思うんですよ。

森田想
さきほど舞台裏で皆さんとお話をしているときに、話していたことで言うと、体力的に大変だったのは亮さんとの、屋上・駐車場のシーンですね。私と亮さんのおもしろシーン(笑)

松本亮
面白いでしょ?

全員
本当に面白かったですよ。面白い、面白かったね。

森田想
あの時の雨は本当の雨というか、その日は雨が降ってる設定ではなかったので実際には雨との勝負でもあったり、アクションもその都度動きを確認したりして、カット割りとかも結構ちゃんとあったので、体力的に2人とも震えながらやってましたね。

▼監督の粘り

松本亮
一緒にやってくださって、本当にいいシーンになったなと思っています。
小路監督が「こういうふうに撮りたい!」って粘ってくださったから、ああいう形の映像が生まれたんだなって思っています。

-今さりげなく粘ったって言われましたね、監督。

小路紘史監督
僕、粘りました?

全員
粘りましたよ!

倉本朋幸
基本、全部粘りですから。

-すごい集中度と。

小路紘史監督
相当、再撮影もさせていただいて、例えば工場の前で、誰が一番悪いやつだったかばれるシーンは、1回全部撮ったやつを、半年後とか1年後に「もう1回ちょっと撮らせてほしい」ということで、みんな同じ髪型にしてもらったんです。

松本亮
最初の首を絞めるシーンもあれも全部丸々取り直しましたね。
だからそのためにエクステつけました。

小路紘史監督
倉本さんの髪型がいつも違うんですよ。

倉本朋幸
僕、ずっとバリカンで。小路さんが刈ってくれたり、メイクさんが刈ってくれたんですよね。

-本当に皆さんは再撮影に対して「もう!」と思いながら…そんなことないか…。「やりましょうっていう感じだったんですか?

倉本朋幸
それは心よく、撮影していました。
あと、普通そのシーンをやるときにどこか途中からやるんですけど、小路さんは絶対に最初から最後までやるんですよ。気持ち的にはもうずっとやってる感じだから、キャスト側に嫌だったみたいな感じはなかったですね。

遠藤雄弥
めっちゃ嫌でしたね。

倉本朋幸
一番楽しんでたでしょ!。 「行ってきます!」みたいな感じで。

遠藤雄弥
今のはすいません、ウケを狙ってしまいました。

-本当に素晴らしいですね。力を込めて作られたというのがひしひしと伝わるんですけど。
それぞれに印象に残ったシーンをお聞きしていこうと思います。

後藤剛範
さっき舞台裏で話したのが、小路さんはこだわる監督だよねって話していて、僕が葵に対して、「お姉ちゃんはここにいるよ」って居場所を書いた紙を置くシーンがあるんです。その置き方を小路監督はすごくこだわっていて、置いた後にそこからの会話がないシーンなんです。
それを置くのか、置いて滑らすのか…っていうのを何回かやりました。やり取りしたのを覚えてます。

小路紘史監督
覚えてます。置くか、置いて滑らすかでこの後が全然違うと思ったんです。

後藤剛範
本当にそうで、キャメラマンさんとも一緒に「どうします?」っていう話をしました。

倉本朋幸
基本的に僕は俳優をやるのがはじめてで、みなさん本気なわけじゃないすか、プロの俳優さんがいて、いつも緊張していました。本当に。

小路紘史監督
本当ですか?あれでですか?

-倉本さんは演出家じゃないですか。演出目線で何かその自分がそこにいる瞬間について…

倉本朋幸
それは全然なくて、小路さんの言いなりになろうと本当に思っていて、素人が小路さんの映画に出るっていうことで、全部言いなりになろうと思ったのでその意識は一切なかったです。

後藤剛範
他の人のシーンだと「ここがいい」とかっていうのはありますよね?

倉本朋幸
ここ好きだよとか言うのはあります。僕は想ちゃんと後藤くんの最後の方のシーンが台本的にも好きです。

-皆さん、いろいろ見返さなくちゃいけないポイントがたくさん出てきましたね。

これから劇場でロードショーなので、何度も観られますね。

▼照れ(笑)

-遠藤さんはいかがですか?

遠藤雄弥
そうですね、シーンでいうと、撮影の思い出みたいな話になるんですけど、辰巳の車の中で、想ちゃん演じる葵が、ギアレバーを握る辰巳の左手に手を重ねるシーンがあって、その撮影のときに、葵のスタンドインとして小路さんがなぜか入ってきたんです。

僕の芝居を小路さんは葵の目線から確認したかったと思うんですけど、「ちょっとやってもらっていいですか?」って言ったときに、僕と小路さん向き合うじゃないすか。
そうしたら庄司さんがすごい照れた顔して笑っていたんです。
「なんだったら今の?」って(笑)

森田想
そこの場面写真みたいなのってあるんですよね。

遠藤雄弥
X であげます。

遠藤雄弥
あとは『辰巳』の世界観と相反した、本当に和気あいあいとしたグルーブの良さみたいなのはもう、たくさん話してるんですけど、よく撮影後に倉本さんが車を運転してくださって、送ってくださるんですよ。

倉本朋幸
演出家なんで普段から基本的に送りたいんです。

遠藤雄弥
その中の車内トークが本当に楽しくて。

倉本朋幸
最高でしたよね。雨の日ですよね。

遠藤雄弥
人を殺めるシーンの日にも帰りに送ってくださって、とても同じ人だとは思えない、社内のトークの軽快さ。

今回、倉本さん後藤さん僕、庄司さん後藤さんは昨日高崎入りして、はらっぱのパスタを食べたりだとか、美味しかったいろんなちょっとスポットを巡ったんですけど、あいまがわ温泉(https://aimagawa.co.jp/)ていうところに昨日ちょっと5人で行かせていただいて、やっぱり倉本さんの運転で温泉に行くんだって。
そうすると撮影を思い出すという。それぐらいみんなに会うのが楽しいなっていうそんな現場でした。

倉本朋幸
想ちゃんも一緒に行こうね。

森田想
ぜひ!

ー群馬には温泉のいいところがいっぱいあるんでまた来ていただきたいと思います。

▼キャスト、監督からのメッセージ

ー4月20日から全国ロードショーが始まります。、高崎でももちろん上映をさせていただくんですが4月20日土曜日から皆さん見ていただけます。いち早く今日、皆さん見ていただきましたのですごい責任重大ですよ。応援団長になっていただきたいと思います。
この『辰巳』を大ヒットにしていただける皆さんなので、思いの丈を、ぜひ皆さんから一言ずついただきたいと思います。

松本亮
はい本当に4年半前から撮影を始めているんですけど、もう本当ここからがスタートだと思っていて、それを本当に皆様のお力添えがないと、やっぱりこの映画も始まらないと思いますので、ぜひ4月20日から上映いたしますので、皆様に応援していただきたいと思います。本日はありがとうございました。

倉本朋幸
松本さんのコメントが完璧すぎてちょっとあれですけど。
僕は地方出身者で、小路さんも。地方出身がどうとか言いたいわけじゃないんですけど、何かその庄司さんが広島でずっと映画を見て育って、映画少年がこのようにね、高崎とね映画祭があって映画がやれるってこととか、そういう地方の方にすごい見てもらいたくて、この映画を遠藤さんとか想ちゃんみたいになりたいって思う人もいて欲しいし、いろんなことが、地方の人が見てもらって刺さる映画だなと本当に思っていて。刺さるといいなって思うので、ぜひよろしくお願いいたします。

後藤剛範
この映画は何て言ったらいいんですかね。ただただ本当にこの出会いにすごく感謝してますし、本当に大切な映画だって心から言えるものを作れたので、皆さん、この映画『辰巳』をよろしくお願いします。

佐藤五郎
僕は『ケンとカズ』がやっぱり大好きで、そこから始まって、こうやって出させてもらってるんですけど、やっぱり単純にかっこいいじゃないですか小路さんの作る映画は。
だから純粋に多くの人に届いてくれたらいいなっていう思いなんで、皆さんお力添えよろしくお願いします。

森田想
本日はありがとうございました。大きな規模の映画じゃない場合、入口がとても狭いんだろうなというふうにいつも思うんですけれども、見ていただいた皆さんの口コミだったり、つぶやきだったりから、それを糸口で広がっていくと思うのでそこだけ本当にどうかどうかお願いしたいのと、小路監督という人柄に集まってこうやって作った映画なので、たくさんまた見ていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

遠藤雄弥
本日はご来場誠にありがとうございました。小路監督が5年の月日をかけて、みんなで完成させた大切な大切な作品になりました。
本日皆様に見ていただいた感想などを、ぜひ SNS、X、インスタグラム、TikTok いろいろあると思うんですけれども、そちらの方で投稿をお願いします。
公式の『辰巳』の X のアカウントとか、インスタグラム、 TikTok とかも今、たくさん動いていますので、ぜひ皆様チェックしていただいて、皆様の力で一緒に『辰巳』を広めていただけますと本当に幸いでございますので、ぜひよろしくお願いします。本日ありがとうございました。

小路紘史監督
本当に本日はありがとうございました。見ていただいて、いろんな感想とかあると思うんですけど、僕としては本当に素敵なキャストで集まって、すごく素晴らしい映画になったと思うので、そういう面も今日感想で、もしあげていただいたら、本当にいろいろ広がっていくと思うので、ぜひとも、僕たちは絶対にツイートしますので、この後、高崎映画祭のことを。
皆様もぜひ、何卒よろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました。


■ 映画『辰巳』

【概要】
裏稼業で働く孤独な辰巳(遠藤雄弥)は、ある日元恋人・京子(龜田七海)の殺害現場に遭遇する。一緒にいた京子の妹・葵(森田想)を連れて、命からがら逃げる辰巳。片や、最愛の家族を失い、復讐を誓う葵は、京子殺害の犯人を追う。生意気な葵と反目し合いながらも復讐の旅に同行することになった辰巳は、彼女に協力するうち、ある感情が芽生えていくーーー。


遠藤雄弥 森田想
後藤剛範 佐藤五郎 倉本朋幸 松本亮
渡部龍平 龜田七海 足立智充 / 藤原季節
監督・脚本:小路紘史
撮影:山本周平 照明:鳥内宏二 録音:大野裕之 美術:吉永久美子
リレコーディングミキサー:野村みき サウンドエディター:大保達哉 スタイリスト:入山浩章
衣装:梶山ゆめ乃 メイク:齋藤美幸 特殊メイク:中垣瑛利加 音楽:岡出梨奈/岩本裕司
編集:古川達馬/小路紘史 助監督:芳賀直之 制作:梶本達希/原田康平
プロデューサー:鈴木龍 配給:インターフィルム
©小路紘史 2023 年|日本|カラー|シネスコ|108 分|5.1ch|R15+
公式HP:https://tatsumi-movie-2024.com/
公式X: https://twitter.com/tatsumifilm

辰巳

4月20日(土)渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー

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