2025年5月4日(日)第3回横浜国際映画祭の正式招待作品として上映される「東京予報ー映画監督外山文治短編作品集ー」のレッドカーペットおよび船上パーティへ、キャストおよび外山監督が出席した。外山文治監督をはじめ、出演者の田中麗奈さん、遠藤雄弥さん、内海誠子さん、宇野愛海さん、星乃あんなさん、河村ここあさんが登壇。作品集は「かたすみのひかり」をコンセプトに描かれる3つの短編で構成されており、5月5日、横浜でワールドプレミア公開された後、5月16日からは全国で順次公開される。

■ 「東京予報 ー映画監督外山文治短編作品集ー」 キャストと監督、レッドカーペットおよび船上パーティへ出席
外山監督は、自身が普段長編映画を制作する傍ら、ライフワークとして短編映画を作り続け、それが溜まったら作品集として発表する活動をしていると紹介。今回の作品集は、昨年、「かたすみのひかり」というコンセプトで制作した3作品から成り、「貴重な機会をですね、横浜国際映画祭の皆様に頂いたことを本当に嬉しく思っております」と感謝を述べた。
作品集を構成する3作品は、田中麗奈さんと遠藤雄弥さんが出演する「名前、呼んでほしい」。ガールズバーの女性客の葬儀に行く物語「forget-me-not」。そして、中学生ふたりの物語「はるうらら」である。
主演の一人である田中麗奈さんは「こんな素敵な映画祭に、参加させていただいて大変嬉しく思います」と挨拶。「東京予報」短編集が明日プレミア公開、そして16日から上映されることに触れ、「ぜひ、足を運んでいただけたらと思います」と観客に呼びかけた。

「名前、呼んでほしい」に出演した遠藤雄弥さんは、「この作品の見所は今まで見たことないような田中麗奈さんの素晴らしい表情とお芝居でございます」と力強く語り、劇場で見てほしいとアピールした。

「forget-me-not」でミカ役を演じた内海誠子さんは、「外山さんのいつもの折りなさす感じとはちょっと違ってですね、少しコミカルな要素も存分にある」と自身の出演作の特徴に触れ、そこも楽しんで見てほしいとコメントした。

同じく「forget-me-not」に出演した宇野愛海さんは、「3作品とも違った面白さのある短編で、一人でも多くの方に見ていただけたらなと思っております」と作品集全体への期待を述べた。







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【『名前、呼んでほしい』あらすじ】
妻であり一児の母でもある沙穂は、同じく妻子持ちの涼太と恋人関係にある。
涼太に惹かれる沙穂は、しかしこの関係をいつまでも続けてはいけないという 冷静さも持ち合わせていた。沙穂は涼太に、1日だけ夫婦として過ごして関係性を解消することを提案する。
約束の日、ふたりは「ユウスケくんのパパ」「ヒナタちゃんのママ」であることを忘れ、見知らぬ街でお互いの名前を呼び合い、1日限りの夫婦になった。
製作・監督・脚本
外山文治(『茶飲友達』『ソワレ』『燦燦』『春なれや』『わさび』『此の岸のこと』)
キャスト
田中麗奈 遠藤雄弥
関幸治 太宰美緒 田口智也
2025年/ヨーロピアンビスタ/ステレオ/26分/©️外山文治
【『はるうらら』あらすじ】
クラスメイトの二宮春(15)と水原麗(15)の二人は、そっくりな女の子。
ある日の放課後、TikTokの撮影をしていた彼女たちはSNSで偶然ハルの父親の姿を見つける。 彼女が子供の頃に離婚して家を出て行った父は、東京の外れでスコーンの美味しいカフェを営んでいた。ハルはウララを連れて父に会いに行くことにした。それもハルがウララに、ウララがハルになり変わって会いにいくのである。果たして10年ぶりに会う父は娘を間違えずに気づくことができるのだろうか。
製作・監督・脚本
外山文治(『茶飲友達』『ソワレ』『燦燦』『春なれや』『わさび』『此の岸のこと』)
キャスト
星乃あんな 河村ここあ
松本麗 鷹見そら 重松りさ 鳥居功太郎
吉沢悠
2024年/シネマスコープ/ステレオ/20分
©️外山文治
【『forget-me-not』あらすじ】
東京の夜の街角でガールズバーの呼び込みをするミカ、ハル、エリは常連の痛客・君島がインターネットカフェで遺体で見つかったことを知る。
彼のズボンのポケットには「死んだら呼んでほしい人」のメモが残されてあり、そこに3人の名前が記載されてあった。
翌日、無縁仏となった君島のために3人は葬儀場へと向かった。
製作・監督・脚本
外山文治(『茶飲友達』『ソワレ』『燦燦』『春なれや』『わさび』『此の岸のこと』)
キャスト
内海誠子 イトウハルヒ、宇野愛海
ねりお弘晃 盛井雅司
2025年/シネマスコープ/ステレオ/15分
©️外山文治
監督プロフィール
外山文治監督
1980年生まれ、福岡県出身。
長編映画デビュー作『燦燦ーさんさんー』が「モントリオール世界映画祭2014」より正式招待される。
2017年、製作・監督脚本・宣伝・配給を個人で行う「映画監督外山文治短編作品集」を発表しユーロスペースの2週間レイトショー観客動員数歴代1位を樹立。
2020年、長編映画『ソワレ』公開。「第25回釜山国際映画祭」アジアの窓部門正式招待作品となる。
2023年、長編映画『茶飲友達』公開。渋谷1館公開から全国86館まで拡大し、フランスのパリで開催された「KINOTAYO現代日本映画祭」にてグランプリを獲得。
「第37回高崎映画祭」にて「最優秀監督賞」「最優秀主演俳優賞」を受賞。
昨年、「Life Redo List」(洋題)が釜山国際映画祭 Asian Project Market に【ONE COOL AWARD】を受賞する。
公開情報
『名前、呼んでほしい』『はるうらら』『forget-me-not』
「東京予報―映画監督外山文治短編作品集―」収録
公式HP: https://tokyo-forecast.studio.site/
公式X: @tokyo_forecast
公式Instagram:tokyo_forecast
2025年5月16日(金) シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』を皮切りに全国順次公開予定