映画『2025年7月5日 午前4時18分』完成披露上映会にキャスト・監督が登壇。異変と終末の予兆、新感覚ホラーの魅力を語る

映画『2025年7月5日 午前4時18分』完成披露上映会にキャスト・監督が登壇。異変と終末の予兆、新感覚ホラーの魅力を語る

映画『2025年7月5日 午前4時18分』の完成披露上映会が6月9日(月)、東京・池袋の池袋シネマ・ロサにて開催され、主演の小栗有以さん(AKB48)、船ヶ山哲さん、共演の大熊杏優さん、大関れいかさん、そしてメガホンをとった古川大晃監督が上映前に舞台挨拶を行った。ネット上で広がる「今年7月5日に破滅的な災害が起こる」という不穏な予兆や数々のネットミームをモチーフにした本作は、その噂の日である7月5日の直前、6月27日(金)より池袋シネマ・ロサほか全国で公開される。この日の完成披露上映会は、全国公開に先駆けていち早く観客にお披露目する運びとなった。

■ 映画『2025年7月5日 午前4時18分』完成披露上映会 舞台挨拶

司会者の呼び込みで、主演の小栗さん、船ヶ山さん、大熊さん、大関さん、古川監督の順に登壇。盛大な拍手で迎えられた後、一人ずつ挨拶を行った。

現在の気持ちに安堵

映画が無事完成し、観客に初めてお披露目となる現在の気持ちについて司会者から問われると、主演の小栗さんは、作品が決まり予告映像が公開された後、ファンから「ホラー映画は好きになれない」「ごめん、見れない」という声が多く寄せられたため、「みんな見れないかな」と心配していたが、多くの来場者に「すごくほっとしました」と安堵の表情を見せた。船ヶ山さんも、7月5日というタイトルのため、撮影から公開までの期間が非常に短く、企画や台本もスピーディーに進み、追撮もあったため間に合うか心配だったが、「無事にお披露目できる形になったので、ま、そこは少し人安心」と語った。古川監督も、企画から脚本、撮影、そしてこの日までが短い期間だったため、「無事作品が完成してちょっとほっとしています」と続けた。

▼それぞれの役どころ

続いて、それぞれの演じた役どころについて質問が及んだ。主演の小栗さんは、映像制作会社に勤める主人公の原ハルカ役を演じたと説明。ハルカは自宅で不可解な出来事が次々と起こり、日常が崩れていく役どころで、「すごく純粋にいい子で、お父さんお母さんと仲が良くて、お父さんの作る美味しいご飯が大好き」という設定を明かした。劇中にはオムライスが出てくるが、実際に撮影で食べ、「すっごい美味しくて」「美味しいと思いながら食べてます」と、リハーサル中も含めたくさん食べたエピソードを披露した。

船ヶ山哲さんは、原大智役を演じたが、実はこの映画は「来年公開される映画の助章編みたいな位置付け」であり、「原田(原大智)役というものが鬼軸になって企画が立っているような状態」だと説明。元々タイトルは別のものだったが変更され、原田役は「お父さんだけではなくて複数の役所を演じています」と述べ、どこを演じているかは「実際見ていただいてこれかな、これかな、これかなっていうのを探していただけたら嬉しいかな」と見どころの一つとして紹介した。

大熊杏優さんは、映像制作会社で働くスタッフの木崎穂花役を演じた。穂花は「一見明るく見える子なんですけど、うちには不安を抱えているそんな繊細な女の子」であり、ハルカと共に不思議な出来事に巻き込まれ、向き合っていく役どころだと語った。

大関れいかさんは、ハルカと穂花の会社の上司である高橋ゆかり役を演じた。二人が様々なことに巻き込まれていることを分かりつつも、会社ではしっかり上司として厳しくもあり優しくもある役だったが、「自分のキャラクターと言いますか、もうちょっとおもろ上司みたいな感じ」に演じ、アドリブも多かったため、共演者を笑わせそうになったエピソードを明かした。

じわじわくる怖さと小栗の魅力

映画の見どころについて問われると、小栗さんは父親と母親とのシーン、特にオムライスを食べるシーンを挙げた。セリフを言い終わった後もなかなか監督がカットをかけず、父親役の船ヶ山さんや母親役の佐藤里穂さんがアドリブで自然な会話を続けてくれ、「アドリブを学んで自分もナチュラルにできた」という裏話も披露。監督はアドリブが良くても「バサっと切られてました」と笑いを誘いつつも、「すごくいいシーンでした」と振り返った。

船ヶ山さんは、「映像の撮り方が面白い」と述べた。出来事をそのまま見せるのではなく、「交差させながら映像を交差させながら見せる」編集技術が使われており、試写で見た際に「あ、すごいすごいことやってきたな」と驚いたと話し、映像的な面白さが見どころだと語った。

大熊さんは、「日常に少しずつ違和感が入り込んできて、その不安が膨らんでいく怖さ」が本作の魅力だと語った。見ているうちに「なんかおかしい」と気づき始め、不安に引き込まれていくような「じわじわとした心に残る怖さ」を楽しんでほしいと述べた。

大関さんは、本作が単なる「お化けが出てきてワーッ」となるホラー映画とは異なり、「これから何が起きるんだろうっていうことだったり、ま、主人公のハルカがこの先どうこう巻き込まれていくんだろうっていう方にちょっとフォーカスがいったりする」点が素晴らしい見どころだと語った。小栗さんの「どんな叫びをしてどんな怖がり方をしてるのか」にも注目してほしいと促した。

古川監督は、「内容もそうなんですけど、ま、ホラー映画にしてはもう小栗さんがもう可愛すぎる」点を挙げた。怖い表情をしていても普段の表情でも可愛いため、その魅力を楽しんでほしいと述べ、良いカメラやレンズを使っているため、「大画面で見た時にその描写が綺麗」で、小栗さんの表情の良さ、特にドアップが多い驚いている表情にも注目してほしいと語った。小栗さんは、セリフが多くない分、表情や息遣いで表現することを意識し、撮影前は表情をほぐす練習をしていたと明かした。

もしもの終末、その前にしたいこと

不吉な予兆が噂される日がタイトルの本作にちなみ、もしも終末が来るとしたらそれまでにしたいことを問われると、小栗さんは11年間黒髪だったため、「髪の毛を染めたい」と話し、「金髪にしてみたいです。ド金髪にしてみたいです」と願望を語った。

船ヶ山さんは、作家として出版した「捨てられた僕と母猫の奇跡」が映画化されることが決まっており、自身が主演・主題歌を務める予定だと述べ、「そこまでは何としてでももう生きておかなくちゃいけない」と、自身にとって特別な作品の完成まで平和が続くことを切に願った。

大熊さんは、大切な人たちと美味しいものを「お腹いっぱい」食べたいと述べ、特に「おにぎりとラーメンを食べたいです」と語った。

大関さんは、「まず胃を4つ用意します」と衝撃的な発言で会場を沸かせ、「お腹いっぱいにならないように美味しいものをいっぱい食べて」と説明。趣味のダイビングで宮島に潜りに行き、夜は高級ホテルや旅館に泊まって「今まで飲んだことのないお酒をたらふく飲んで終わりたい」と、今まで経験したことのない贅沢をしたいと語った。

古川監督は、プライベートで一人旅をしたことがないため、「豪華客船で一人旅をちょっとやってみたいな」と述べた。

船ヶ山哲が語るリアルな怖い話

舞台挨拶の終盤、船ヶ山さんは作品にちなんだ怖い体験談を披露。ポスター撮影で廃墟マンションの穴に入って撮影した際、普段は嫌な雰囲気のない場所だったにも関わらず、穴に入った瞬間に「絶対これ誰か見られてる」という感覚を背中に感じたという。撮影後には首や肩が痛くなり、最終的にお祓いをしてもらったと明かした。スタッフからも「光とか見えてましたよ」という話を聞いたそうで、「お化け的なものが本当のお化けのものがあると思いますので、ぜひどこに映ってるのかっていうものを確認しながら上映を楽しんでいただければ」と、映画本編にも期待を持たせた。

▼締めのあいさつ

最後に、小栗さんと船ヶ山さんが改めて挨拶。小栗さんは、本作が「ホラー的怖さ」「7月5日が迫ってくる怖さ」「人間の怖さ」と「いろんな怖さが詰まったすごく新感覚なホラー映画」だと紹介し、「大丈夫です。怖くないです。安心して見てください。楽しんでみてください」とメッセージを送った。船ヶ山さんは、ホラーと言っても「そういう驚しい怖さってものはない。サスペンスホラーになるね」と見やすい作品だと改めて述べ、先ほどの怖い体験談にも触れつつ、映画を楽しんでほしいと語り、舞台挨拶は盛況のうちに幕を閉じた。

小栗有以

映画『2025年7月5日 午前4時18分』

出演:小栗有以(AKB48) 船ヶ山哲 大熊杏優 大関れいか 赤羽流河 佐藤里穂 四ノ宮吏玖 宇良田まい

監督・脚本:古川大晃(「自殺するっていうなら、その前に僕に抱かれませんか?」)

主題歌:「破滅の鐘」船ヶ山哲

配給:S・D・P

企画・制作:STUDIO STROLE

©STUDIO STROLE

公式サイト: https://0705movie.com/

公式X: https://x.com/0705movie

公式instagram: https://www.instagram.com/0705movie

2025年6月27日(金)池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー

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