映画『HANNORA』初日舞台挨拶。ようやく公開にたどりついた喜び語る。

映画『HANNORA』初日舞台挨拶。ようやく公開にたどりついた喜び語る。

7月2日(土)、池袋シネマ・ロサにて、音楽映画『HANNORA』の初日舞台挨拶が行われた。登壇者は、田中理来(遠藤尚人役)、幡乃美帆(三井真希役)、明石和之監督の3名。本作は、青春×音楽×暴力をテーマにした独り立ちが出来ない少年(半ノラ)の物語。独り立ちが出来ない「半ノラ」の少年が自由を求め、魂の叫びと共に「ROCK」音楽そのものを映画というエンターテイメントを通して表現する。自身もロックバンドでの活動経験がある明石監督の思いに動かされ気鋭のキャスト・スタッフが集結した。

HANNORA
左から)明石和之監督、田中理来、幡乃美帆

■ 映画『HANNORA』初日舞台挨拶

▼ごあいさつ

-ヒロイン三井真希役の幡乃美帆さんです。

幡乃美帆(三井真希役)
皆さんこんにちは、三井真希役を務めさせていただきました幡乃美帆と申します。本日はよろしくお願いいたします。

HANNORA

-続いて主人公・遠藤尚人役の田中理来さんです。

田中理来(遠藤尚人役)
遠藤尚人役の田中理来です。映画をご覧いただき有難うございました。

HANNORA

-そして、本作の監督を務められた明石和之監督です。

明石和之監督
監督をさせていただいております、明石です。今日は暑い中、足をお運びいただいて本当にありがとうございます。

HANNORA

-以上の3名で、本日の初日舞台挨拶を行わせていただきます。

▼初日を迎えての感想は?

明石和之監督
まず、めちゃくちゃ嬉しいです。
コロナに入る前、2019年暮れぐらいから、この『HANNORA』の映画を思いつきました。
僕もロックバンドのドラマーだったんですけど、早くロックの映画を作らないと、どんどん歳を取っちゃうという、個人的な焦りもあり、構想を始めたら、やっと脚本が上がってきたっていうところで今度は、コロナが押し寄せてきました。
これはやばいなって思っていて、そうこうしているうちに、「いや、でも、やらないと」と思って頑張って走り続けたんです。でもやっぱりコロナもすごくてヤバかったなっていう。
いろんな出来事があって、撮影も大変でしたし、編集中も、「いつ完成させればいいんだろう…」、「完成させたとしても上映できるのかな…」といったこともあり、本当に長かったです。
コロナもまだ解決していないんですけども、ようやくこうして上映出来て、本当に嬉しいというひとことにつきます。
ありがとうございます。

田中理来
初日を迎えて、今日すごく、僕はドキドキしていました。
やっともう発表というか、撮ってから1年半ぐらい経って、いつ完成するのかなっていうのを待っていました。
「いつ公開するんですかね?」っていう話も、明石監督とずっと話していて、今日という日をやっと迎えられて、嬉しい気持ちと、本当にドキドキしてました。
だから今日は本当に初日に来てくださった皆様本当にありがとうございます。

HANNORA

幡乃美帆
私も、ここまで来るのに本当にやっとこられたっていう気持ちが一番大きくて、本当に皆さんに見ていただけたのが、感極まっていて、今すごく嬉しいです。
来てくださってありがとうございます。

HANNORA

▼一番、大変だったことは?

-田中さんにお伺いします。本作はバンド演奏やアクションシーンがたくさん盛り込まれていましたが、主人公尚人を演じるうえで一番大変だったことは?

田中理来
やっぱりバンドの映画ということもあって、今回10曲以上のオリジナル楽曲が映画内、作品の中で使われたので、その演奏シーンや、演奏の練習、歌から楽器からっていうのは、やっぱりすごく一番難しかったというか、力を入れた部分なんじゃないかなと思っています。
あとは、撮影していたのが寒い時期だったので、僕はすごく薄着だったんですけど、もう凍えるぐらいの寒さで、コンクリートとかで寝転がっているシーンとかあるじゃないですか。ほんっとに死ぬかと思いました。それが一番大変だったかもしれないですね。

明石和之監督
脚本がね。夏のイメージでいたんで、それがどんどんずれていって、バンドの夜の演奏シーンとか、シースルーだもんね。

田中理来
そうなんですよ、中に何も着ていなくて、本当にスカスカですから。
もう本当に危なかったっていうのがありましたね。

明石和之監督
どうもすいませんでした。

田中理来
いえいえ、とんでもないです。

HANNORA

▼演じるにあたって、大切にしていたこと。

-幡乃さんはヒロインの真希を演じられましたが、真希を演じるうえで大切にしていたことは?

幡乃美帆
オーディションのときにですね、私が真希に思い入れがすごくあって、「中学時代に勉強していたなぁ…」と自分も思う部分があったので、そういう、育ってきた環境みたいなところはすごく大切にしてやろうって思いました。
やっぱり智子との…私にも親友がいるんですけれども…その子のことを思い出したりしながら、そういうところを大切にやっていきました。

▼監督からみたキャスト二人の印象

-明石監督にお伺いします。撮影期間を通して田中さん幡乃さんの印象はいかがでしたか?

明石和之監督
印象は…最初のオーディションのときから、2人はそんなにあんまり僕の中で変わっていなくて。
それはいい意味で、田中君は最初から尚人っぽかったです。
正直そうに見つめてきて、「僕がやらなきゃ…」、「僕でしかないんじゃないですか」みたいな。
真正面からバシッときていて、バンドの演奏や練習もずっとみんなでやってきたので。
バンドの3人の中心なんですよね。話していても。そういうところも尚人っぽかったし。

実際の撮影でも、いろいろ過酷なこととかあったと思うんですけど、楽しむというか、勇敢に立ち向かっていたというか、そういう姿勢・正義感の塊みたいな、尚人のイメージにぴったりでそのままの姿でいてくれた感じでした。

HANNORA

田中理来
なんか照れますね。

明石和之監督
幡乃さんと真希も、生い立ちも似ているということで、最初はすごいおとなしい感じでしたけど、撮影もやっぱりおとなしい感じだったんだけど、ジャンキーの格闘のシーンとか、あそこは実はもう、1日通して撮影してるんですが、あそこも彼女はずっと出ずっぱりでした。
ちょうど撮影の真ん中の日で、みんな体力的に疲れていたんだけども、そのときに真希が一番体力的にも辛かったとおもいます。
あそこはすごい必死に食らいついて、真面目に頑張っていたのがすごい印象的で、真希だなという感じで、イメージ通りだなと僕は思っていました。

幡乃美帆
嬉しいです。

▼キャスト二人からみた監督の印象は?

-田中さんと幡乃さんは監督の印象はいかがですか。

田中理来
第一印象は、「怖そうやな…」って思っていて、でも稽古に入ったり、バンドの練習をしていたりすると、明石さんと話すことが増えていって、いろいろディスカッションしていく中で「優しいな」って思いましたね。でもやっぱ本当に音楽…
もちろん映画もそうなんですけど、音楽映画ということで、本当に音楽に精通している監督さんだなって第一印象で思いました。

HANNORA

幡乃美帆
私は、ずっと言ってるんですけど、謎なんですよね、今でも。
優しいなっていうのがやっぱり印象として伝わるんですけど、それ以上につかめないんです。
「明石監督ってつかめないな…」と思いながら、撮影終わってからもずっとつかめないなって思っています。
でも、すごいこだわりの強い方で、音楽映画というのも今回あると思うんですけど、思い入れ強くやってくださってるのがすごく印象的でした。

▼本作の多くの登場人物の中で印象的な人は?

-田中さんと幡乃さんにお伺いしたいんですけども本作はすごい数の登場人物がいらっしゃいますが、その中で個人的に印象的な人物がいらっしゃいましたら教えてください。

田中理来
ジャンキーの最後はナイフを持って、バンドメンバーになったラッパーの子に、ちらつかせたシーンがあったじゃないですか。
あの坊主の彼の名前が“田中陸”さんなんですよ。
名前が 僕と一緒で、びっくりして最初、2人いるのかなと思いました。
本当に同じ“たなかりく ”という名前で、初めてお会いしたんですけど、陸さんは深かったです。
盆栽をやっていたり、モデルをやっていたり、話していてすごく面白いなと思いました。
初めて同じ名前で同じ苗字の人に会ったんでびっくりしましたね。

あとは…僕と戦っていた髪の毛が長い男の人がいるじゃないですか。
彼は元々友達で、顔を合わせのときに、「っていうか、なんでいんの?」、「こっちこそ、須賀ちゃん(須賀裕紀)、なんでいんの?」ってぐらい、本当に仲いい友達で、今回一緒に同じ作品にでられて本当に嬉しいなって思っていました。

高倉翔役・・・須賀裕紀

幡乃美帆
みやたにさんが印象に残っています。
私、別の作品でもご一緒したことがあって、今回もご一緒させていただいて、彼がアートをご自身もやられていて、私も絵を書いたりするので、そういう部分ですごい個人的に、「今度2人で展示しない?」みたいな話をしていたんです。
それは未定なんですけど、何かすごく楽しいおじさんだなっていう印象です。

田中理来
多分、みやたにさんがわからない方もいると思うんですが、僕が好きなシーンでめちゃめちゃ好きなんですけど、公園で僕のお父さんと派遣の会社のひとたちでみんなで盃を交わしているじゃないですか。
その中にいた、ひげが生えている長い髪の毛のここら辺になにかポテチがついていた、いちばんリアルな方がみやたにさんです。
お父さんからお金を借りていた人ですね。

写真左)みやたにさん

明石和之監督
勝手にリーダーに祭り上げてね。

▼お客様へのメッセージ

田中理来
改めまして、遠藤尚人役を務めさせていただきました田中理来です。今日はお暑い中、この劇場に足を運んでくださり、誠にありがとうございます。
今回初日ということで、これだけたくさんの方にお集まりいただいて本当に嬉しく思ってます。
映画『HANNORA』、7月2日から7月8日までやっているんですけれども、もっといろんな人に、1人でも多くの人に見てもらいたいなって思ってます。もしよかったらあのハッシュタグ『#HANNORA』をつけてツイートなり、インスタのストーリーなり、拡散していただければ嬉しいなと思っています。改めまして本日はありがとうございました。

HANNORA

■ 映画『HANNORA』 作品概要

HANNORA

-INTRODUCTION-
青春×音楽×暴力をテーマにした独り立ちが出来ない少年(半ノラ)の物語
独り立ちが出来ない「半ノラ」の少年が自由を求め、魂の叫びと共に「ROCK」音楽そのものを映画というエンターテイメントを通して表現する。

「ROCK」を具現化した青春ロック映画の誕生!!

新感覚の音楽映画を誕生させたい、自身もロックバンドでの活動経験がある明石監督の思いに動かされ気鋭のキャスト・スタッフが集結した映画「HANNORA」。本映画はバンド演奏から弾き語りまで沢山の演奏シーンの盛り込みや『ROCK』を具現化した暴力的な青春ストーリーが融合し、新感覚の青春ロック映画が誕生。主演は映画「渋谷シャドウ」、AbemaTV「私の年下王子様」など様々な分野で活躍中の俳優、田中理来。ヒロインは「劇場版ほんとうにあった怖い話2020-呪われた家-」に出演中の幡乃美帆が務める。池田和樹、大西一希、勝俣栄作、須賀裕紀、加藤理子、大石菊華、古川順、田丸大輔、近藤奈保希、有賀さやか等、これからの活躍が期待される若手俳優からベテラン俳優まで幅広い注目俳優が集結。

-STORY-
友人の光司、裕也とロックバンドを組み、楽器が置いてある不思議な中華屋でアルバイトをしている高校生の尚人。ある日、尚人の前に突然現れた女子高生の真希は携帯画面を見せて「この子知らない?」と尚人に問いかける。真希は突如失踪した友人「智子」を探す事に協力するが、そこには裏社会、バンドメンバー、ラッパー、喧嘩、ドラッグ、など様々な人間ドラマが2人を困惑させる。2人は真希の友人「智子」を探す事は出来るのか?!そして誰も知らなかった真希が抱えていた問題とは、、、、、

田中理来/幡乃美帆
池田和樹/大西一希/勝俣栄作/須賀裕紀
加藤理子/大石菊華/古川順/田丸大輔/近藤奈保希/有賀さやか
飛磨/龍輝/田中陸/ユウジロウ/みやたに/林原翔/伊藤広大/クレゴン太 /生野和人/塩谷昴大/小山柚月
松浦康太/鈴木大地/鈴木将/小島未帆/加藤碧/金子悠人/鈴木琢也 他

監督:明石和之/脚本:西島ユタカ、明石和之/撮影:寺澤恭平/録音:松沢梢、堀井佳伸
メイク:板東由季/助監督:玉木慧/制作:佐藤亮輔/フライヤーデザイン/高橋桃李/プロデューサー :槇原啓右
配給:合同会社TeamDylan/製作:「HANNORA」製作委員会
2022年/日本/100分/カラー/5.1ch/DCP

公式サイト https://hannora.cc/
公式Twitter https://twitter.com/HANNORA1024

2022年7月2日(土)〜池袋シネマ・ロサにて劇場公開

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