生活保護の実話を元にした社会派映画『スノードロップ』、福祉の方々に支えられてロングラン決定

新宿武蔵野館にて絶賛公開中の吉田浩太監督作品映画『スノードロップ』が、鑑賞後の熱い感想と口コミの広まりを受け、再々延長となることが決定。当初10月10日~23日の2週間限定公開だった本作。二度の延長を経て公開から4週目に突入し、ロングラン上映となっている(再延長となる4週目は10月31日(金)~11月6日(木))本作は、生活保護制度を通じ、福祉の在り方も描いたヒューマン・ドラマ。2016年に起きた事件をモチーフに描かれている。

■ 映画『スノードロップ』を観た方からの声

本作の制作の背景もあり、福祉・介護(ケースワーカー、ケアマネージャー、生活保護認定者、福祉を学ぶ方々、など)の仕事に携わる観客の来場が非常に多く、当事者として映画に深く共鳴した声が日々積み重なっている。

共鳴している理由としては、福祉関係者たちが忙しく働く日常がきちんと描かれていることが大きい。

ケースワーカーの残念な事件の報道が相次ぐなか、悪い印象の映画やドラマがつくられることもあるなかで、本作は地道にまじめに働くケースワーカーの方々へ吉田監督が細部にわたり取材し脚本を作り上げている。

また、ケースワーカー役のキャスト(イトウハルヒ)も自宅訪問の様子などを演じるにあたり実際にどうなのかを聞き取りして演じており、自分たちの今を振り返るきっかけになったことが大きいようす。

また、生活保護の受給者たちにどんなに寄り添っていても、本作の元になったような事件が起きることもあり、ケースワーカーの方たちの心の在り方も描かれて、納得の共感を広く得ている。

この福祉従事者の支持が本作の現在の動員を大きく支えており、作品の広がりの中心になっている。

その他、実際に過去に生活保護を受給した経験のある方も訪れ、上映後にはキャストや監督に涙ながらに思いを伝えて帰られるかたもいらっしゃるという。

劇場ロビーには観客が感想を書ける「感想ポストイット」を設置。
そこには福祉の現場に携わる方の生の声も色濃く反映されている。

本作を求める声が絶えることなく寄せられ、“観客が上映を延ばして いる映画” “福祉に携わる人にとって観ておくべき映画”として話題になっている。

と同時に、主演の西原亜希さん、相対するケースワーカー役のイトウハルヒさんはじめ、キャストたちの演技力の素晴らしさが改めて評価されている。


<お客様の感想ポストイット>

「何が正解かは支援者には分からない。
 けれど、その人にとっての幸せを一緒に考え、それに寄り添うことはできる。
 そんな支援者でいたいと思いました。すべての福祉関係者に見てほしい映画です。」

「すばらしい映画でした。
 ひとりでも多くの人に見てもらいたいです。特に国会議員が見なくてはダメです。
 世の中のすべてのことに通じる問題です。この映画を作った人すべてに感謝します。」

「生活保護は国民の権利です」という言葉でも救われない命がある。
 それでもみじめに思えてしまう。
 介護で閉じ込められてと周りは思うが、それが自分の尊厳になっている人もいる。
 人の心の難しさを学びました。そこを忘れずに働こうと思います。 
 ―― ケアマネージャー」

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Hajime Minamoto

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