2026年3月22日、群馬県高崎市の高崎芸術劇場で第39回高崎映画祭の授賞式が開催され、最優秀主演俳優賞に映画『中山教頭の人生テスト』の渋川清彦が輝いた。過去4年連続で同映画祭の司会を務めていた彼が、本年度は念願の受賞者としてステージに立ち、大きな歓声に包まれた。プレゼンターを務めた憧れのベーシストからの表彰に感激し、映画界への思いと高崎映画祭への深い愛をユーモアたっぷりに語った。会場を笑いと感動の渦に巻き込んだ、渋川清彦の魅力あふれる受賞シーンとスピーチの詳細をお届けする。

大きな拍手で迎えられた渋川清彦は、プレゼンターを務めた元BOØWYのベーシストである松井常松氏から賞状を受け取ると、喜びと興奮を隠しきれない様子でマイクの前に立った。渋川は「中3の時にBOØWYのコピーバンドをやっていたんです。その松井さんにこうやってもらうなんて、すげえな俺やってきたかな」と感慨深げに語り、音楽の街・高崎ならではの奇跡的な瞬間に会場は大いに沸き立った。

『中山教頭の人生テスト』で人間味あふれる教頭を演じきった渋川は、佐向大監督をはじめとする関係者へ深い感謝の意を表した。これまで4年連続で同映画祭の司会を務めていた彼は、司会をしながら「最優秀主演俳優賞は渋川清彦さんです」と自身を呼ぶ妄想をしていたという。しかし、実際に受賞が決まると「身内びいきと思われるのも嫌なので、今回は受賞者に徹します」と、本年度は司会を外れた理由を明かし、観客の笑いを誘った。さらに「癒着してませんから。お金も払ってないし(笑)。ちゃんと評価して選んでくれるのが独立系映画祭のいいところ。だって『国宝』が1個も入ってないですよ」と、大ヒット映画を引き合いに出した痛快なスピーチで会場の心を鷲掴みにした。

スピーチの終盤、渋川の口から語られたのは映画界の先輩への熱い思いだった。自身が23歳の時に初めて映画の現場を経験した『ポルノスター』の豊田利晃監督(本年度最優秀監督賞を受賞)が同じ舞台にいる喜びを語り、「どうすか先輩?」と呼びかける感動的な一幕もあった。これからも高崎映画祭と映画界に関わり続けると力強く宣言し、「高崎映画祭に乾杯!」と高らかに締めくくった。

その後、お祝いのスペシャルゲストとして『中山教頭の人生テスト』の佐向大監督が花束を持って登壇した。佐向監督は、映画完成時に「高崎で主演俳優賞を取れたらいいですね」と話していた夢が現実になった喜びを分かち合った。さらに「初めて渋谷の喫茶店で会った時は反応が薄くて心配したが、自然体で映画を牽引してくれた」と渋川への深い感謝を伝え、固い信頼関係を感じさせる心温まる授賞式となった。




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