レンタル家族

全回満席を記録した映画『レンタル家族』が待望の全国公開へ。上坂龍之介監督が亡き祖父への思いを語り涙の初日舞台挨拶

第23回中之島映画祭でグランプリを受賞し、自主上映時に全回満席とサーバーダウンを記録した映画『レンタル家族』が、7月31日、新宿K’s cinemaにて本公開の初日を迎えた。上映後の舞台挨拶には、上坂龍之介監督と主演の荻野友里が登壇し、MCの東紗友美の進行のもとでトークが展開された。監督が映画初挑戦を決意した亡き祖父への後悔や、劇中に込められた切実な思いが涙ながらに明かされ、満員御礼となった会場は温かな感動と映画ファンからの祝福の空気に包まれた。

レンタル家族

■異例の反響と新たな飛躍への喜び
昨年12月に1週間限定で公開された際には、全回満席となりウェブ予約のアクセス集中でサーバーがダウンするほどの熱狂を生んだ本作。再び満員御礼となった会場を見渡し、荻野は「今回もどうかなと思っていたが、初日をこうして満席で迎えることができて本当に嬉しい」と驚きと喜びをあらわにした。また、本作の大きな反響を受けて上坂監督には新作ドラマなどの新たな監督オファーが続々と届いており、監督自身も「素直にありがたい。本当に光栄です」と感謝の心境を語った。

■映画制作の原動力となった亡き祖父への後悔
改めて映画制作のきっかけを問われた上坂監督は、数年前に亡くなった祖父への強い思いを明かした。映画監督を志して上京したものの、祖父に作品を見せられなかったという深い後悔から、対面した際に自分でも驚くほど涙が止まらなかったという。当時すでに家庭を持ち子どももいた監督だが、「何しに東京へ行ったんだ」という自問自答の末に一念発起し、大学生の頃から構想を温めていた本作の制作に踏み切った熱い経緯が語られた。

■和やかな現場と作品に込められた願い
撮影時の思い出について荻野は、わずか10日間の撮影ながらもスタッフや共演者と終始良い雰囲気で過ごせた豊かな時間であったと振り返り、作品そのものが大切な思い出になっていると語った。一方で上坂監督は、劇中終盤のバーベキューのシーンを挙げた。自身の祖父母をモデルにした登場人物が「ありがとう」と感謝を伝える場面について、現実には祖母に感謝を伝えきれずに亡くなった祖父の思いを「映画の中で言わせてあげたかった」と語り、思わず感極まって涙を流す一幕もあった。また、初日のファミレスのシーンでは、降ってほしかったタイミングで理想通りの雨が降るなど、奇跡的に天候に恵まれたエピソードも披露された。

最後に荻野は「年齢を問わず、様々な方に受け入れられる作品。もし良かったら近くの方に声をかけて、少しでも多くの方に届けてほしい」と客席に呼びかけた。上坂監督は、関わったすべてのスタッフやキャスト、配給会社や映画館、そして来場した観客への深い感謝を述べ、「観ていただく皆さんのおかげで僕らは成立している」と深く頭を下げ、温かい拍手の中で舞台挨拶を締めくくった。


映画『レンタル家族』

監督 上坂⿓之介
脚本 ⼟井涼介/上坂⿓之介
出演 荻野友⾥/駒塚由⾐/⿊岩徹/⿓輝/中本りな/松林慎司/中村芽⽣/⽥崎礼奈/⽥中壮太郎/鈴⽊浩⽂/⼩野孝弘/保⽥賢也/⽩⽊博⼦/⼩野翔平/荒岡 ⿓星
作品データ
2025年/89分/日本/16:9/カラー/5.1ch/DCP

配給
KOHSAKA Pro/©KOHSAKA Pro

2026年7月31日(金)新宿K’s cinema ほか全国順次公開

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Hajime Minamoto

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