ghost/夜の果て

『ghost/夜の果て』TIFFでジャパンプレミア!堀田真由と羊文学が登壇、声の表現や楽曲への想いを語る舞台挨拶をルポ

第39回東京国際映画祭のアニメーション部門公式出品作品である映画『ghost/夜の果て』のジャパンプレミアが11月1日、TOHOシネマズ日比谷にて開催された。本編上映前に行われた舞台挨拶には、主人公・ニケ役の声優を務めた堀田真由と、主題歌・挿入歌を担当した羊文学の塩塚モエカ、河西ゆりかが登壇し、藤津亮太がMCを務めた。2027年2月11日の劇場公開に先立ち、独自の世界観や感情を削ぎ落としたアフレコの苦労、劇中を彩る全6曲の音楽への想いが語られた舞台挨拶の模様をお届けする。

ghost/夜の果て

独自の世界観と人間ドラマへの深い共感

脚本を初めて読んだ際の印象について、堀田真由は非常に想像力豊かな独特の世界観であると同時に、力強い脚本に負けない演技をしなければならないと感じたと振り返った。現実に存在しない世界線を描きながらも、登場人物たちの生き様は普遍的で人間らしく、多くのことを考えさせられたと述べた。

堀田真由

一方、羊文学の塩塚モエカと河西ゆりかも、読後に強い余韻が残ったと語り、カフェで何時間も台詞の意味やキャラクターの心境について議論を重ねたエピソードを明かした。

「感情を抜く」アフレコへの新たな挑戦

アフレコにおける夏目真悟監督からの演出指導について問われた堀田は、自身が演じたニケが孤独を抱える少女であることから、感情を極力乗せずに演じるよう求められたと明かした。

場面写真:ニケ @ghost production committee

普段の映像作品とは異なり「棒読みで読んでほしい」という指示を受け、感情を排除するアフレコに悩みつつも楽しく挑戦したと語った。現場では繰り返し「よりクールに、ダークに」という指導を受けたほか、自身が関西出身であるため「星空」などの言葉のイントネーション補正にも細かな指導があったという。

堀田真由

堀田の演技に対し、羊文学の2人は「感情を抑えているからこそ、言葉の表面だけではないニケの複雑な内心や存在感が強く伝わってきた」と称賛を贈った。

映像と共鳴する全6曲の書き下ろし楽曲

本作ではオルタナティブ・ロックバンドの羊文学が、主題歌と挿入歌を含めて全6曲を書き下ろしている。制作にあたっては、未完成の映像イメージを膨らませながら楽しんで楽曲を作り上げたという。また、塩塚が自身の10代の頃の経験とニケの気持ちを重ね合わせて監督に語った時間も反映されていると明かされた。

塩塚モエカ(羊文学)

以前から羊文学のファンであったという堀田は、アニメーションの表情や声だけでは表現しきれない余白の部分を音楽が底上げしていると絶賛し、特に主題歌のエンドロール最後に流れるフレーズの格好良さをアピールした。

細部へのこだわりと観客へ向けたメッセージ

登壇者から観客へ向けた見どころとして、堀田は繊細で美しい映像表現に加え、アニメ作品としては珍しくスタイリストやメイクが入ってこだわり抜かれたファッション要素を挙げた。大人になるにつれて世の中と折り合いをつけながら大切な感情を譲ってしまう寂しさに触れつつ、ニケの本物を求める姿を通して観客の心にある大切な気持ちに触れてほしいと呼びかけた。塩塚と河西も、劇場版で参加している音楽家・君島大空の楽曲や、あえて音や台詞を削ぎ落とした静寂の瞬間も含め、作品全体が素晴らしい表現になっていると語り、最後まで目を離さずに楽しんでほしいと締めくくった。

河西ゆりか(羊文学)
ghost/夜の果て

なお、本作品は2027年2月11日(木・祝)に全国公開される。


▼舞台挨拶映像

舞台挨拶の映像は後ほど公開



映画『ghost/夜の果て』

【STORY】
労働の必要がなくなった近未来。優れた人だけが働き、世界を回す時代。18歳になると、世界に必要な人間かそうでない人間かに、誰もが”選別”される。成熟した社会だが不条理な世界を生きるニケは、15歳で既に”選別”された特権を持つ優秀な少女。世の中に苛立ちを抱えながらも、自分にぴったりの場所があるに違いない、と自分の居場所を探している。目の前にある、絶望、葛藤…。そして深い喪失を抱えるマスとの出会い。最後にニケが下す、誰にも想像できない、ある”決断”とは…


公開日: 2027年2月11日(木・祝)
配給: バンダイナムコフィルムワークス
@ghost production committee

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Hajime Minamoto

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