サイキックコメディ映画『サイキッカーZ』。短編版から長編化へ超変化。監督・主演俳優インタビュー。

サイキックコメディ映画『サイキッカーZ』。短編版から長編化へ超変化。監督・主演俳優インタビュー。

1月15日から池袋シネマ・ロサにて映画『サイキッカーZ』が4週間に渡って上映される。
今回、本作の木場明義監督と主人公アキラ役の中山雄介さんにインタビューの機会をいただき、それぞれの映画監督、役者を目指すきっかけや本作についてのエピソードをお聴きしました。

サイキッカーZ
左)中山雄介(主人公・アキラ 役) 右)木場明義監督

■映画『サイキッカーZ』主人公アキラ役・中山雄介インタビュー

▼役者を目指すきっかけ

-役者を目指すきっかけ、経緯を教えて下さい。

中山雄介
僕が役者を目指すきっかけは、高校3年生の時になります。当時、うちの兄貴がインディーズやアンダーグラウンドな物が好きだったんです。兄貴は小劇場をよく観に行っていたんです。
それで兄貴から「お前も来年大学になるから、メジャーなものばかり聞いたり見たりするんじゃなくて、インディーズにも触れておいた方がいいんじゃないか」って言われたんです。そうして小劇場の舞台のチケットをプレゼントしてくれたんです。「そこまで言うんだったら観てみよう」と思って行ったのが、人生初の舞台を観に行った感激の日でした。
それでそのまま感激してしまったんです。役者さんが目の前で動いて話していて、物語が目の前に進んでいくということに。
今までは、映画やテレビというのは、映像を見ているから、どこかやはり現実味がないというか、でもそれが舞台になった途端、目の前で起きていることにとても感動しました。
それで面白いなと思って「やってみたいなって思ったのがきっかけです」とよく言っています。
でも、そもそものことを思い出したんです。僕が小学校の時のことなのですが国語の教科書で、「スイミー」(https://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/s_kokugo/material/2nen.html)というレオ・レオニ作、谷川俊太郎訳の作品が教科書に載っているのですが、それを僕は全部暗記しちゃったんですよ。
もう今は忘れてしまって言えないんですけど、何ページもあるものを丸々暗記しちゃったんです。それを母親に言って教科書を見せて、「一字一句間違えてないか確認してくれ」って言ったんです。
それでうちの母親に教科書を見てもらいながら暗記したものを話したら、一字一句間違えていなかったんです。母親から、「これはあんたすごい!映画『レインマン』みたいな天才なんじゃないか!?」と言われました。小学校2年とか3年くらいだったと思います。
そこで親父も聞かせてみろって言って聞かせてみたら、「お前、すごいな」って、めちゃくちゃ褒めてくれたんです。そんな風に覚えて発表して褒められて、すごく満たされたんです。
僕は次男だったので、やっぱり兄貴が可愛がられるわけです。次男ってどちらかというとないがしろにされるので、そういった褒められたことで自己顕示欲みたいなものが満たされたと思っています。
役者を目指したきっかけは、そこなんじゃないのかなとあらためて思いました。

サイキッカーZ

▼観る側から観せる側に

-観る側から、観せる側になるわけですが、そのきっかけにはどういった経緯があったのでしょうか?

中山雄介
観せる側になるきっかけなのですが、僕はモデルをやっていたんです。
今は廃刊になってしまったんですけど、某雑誌で男の子モデルをやっていました。それは女性のファッション誌でした。
僕が女性の格好をしたファッションをモデルするわけじゃなくて、例えばクリスマス、七夕、バレンタイン、ホワイトデーとかに、“彼氏と一緒にデートをしている~”みたいなシチュエーションで男の子モデルをやっていました。モデルは18,19歳くらいからです。
そういうモデルをやっていたんですが、その時に入った事務所は演技レッスンもやっている事務所でした。モデルだけじゃなくて、俳優・役者さんもいた事務所でした。
大学を卒業して、これからどうすんだっていうのも踏まえて、「演劇・お芝居の方も勉強してみたらどうだ」っていわれたんです。「CMのオーディションでもお芝居が求められることが多いから、お芝居を勉強してみたらどうだ」っていう勧めがあり、演技レッスンを受けるようになりました。
そこで講師の先生から、まずは舞台をやろうって言われました。初主演を務めたのは、25歳だったので16年前のことになります。

▼趣味・特技

-趣味・特技についてお話を聴かせてください。

中山雄介
趣味というと最近ではないんですけど、不思議な話とか、怪談収集が趣味ですね。
これにはちょっと訳がありまして、僕の父方のおじいちゃんが、お正月とお盆に僕の家に遊びに来たときに、孫たちを集めて、いつも怖い話や不思議な話をしてくれていたんです。それを聞くのが毎年楽しみでした。
そういった話に興味があって、気がついたら、もう稲川淳二先生に、ハマっていました。
それで好きになっていって、いまだにいろんな人に不思議な話や怖い話を教えてもらって収集するようになりました。ある程度になったら、私の自分のYouTubeチャンネル「中山式」でみんなを集めて話をしています。

-「怪談ばなし収集」といった趣味なのでしょうか。

中山雄介
よく言われるのが、「怪談蒐集」(怪談・奇談のコレクション)ですね。
怪談とか怪異談といって、怪談だけじゃなくて不思議な異界の話を含むジャンルになるそうです。

-特技はいかがですか?

中山雄介
特技になると、よく驚かれるのですが、柔道ですね。小学生のときから、中学卒業するまでずっと通わされていて、柔道は1級ですね。初段の1個前まで行きました。
ただそれってサイキッカーZにも何にも活きていないんですよね。
でも僕、藤沢市で、中2の時に3位だったんです。
ただ、学校にはもっと怖いお兄さんたちがいっぱいいる世代ですから、喧嘩が強い人達はいっぱいいたと思います。

▼脚本を読んでの感想

-中山さんは、今回は長編版の脚本をいただいて特にメインの役じゃないですか。うん。そのもらって読んでの感想っていかがですか。

中山雄介
脚本をもらって読んだ最初の感想は今でも鮮明に覚えています。「これは相当俺に寄せて書いていただいているな、もうほぼほぼ俺じゃないか」と思いました。
そっくりそのまま俺なわけではないんですけど、あて書きであることはとってもわかりました。もちろん出演するみんなのために書いたというのもある中で、木場監督が僕のイメージに合わせてこんなに書いてくれたんだと思いました。

▼完成した『サイキッカーZ』を観ての感想

-完成した作品を見ての感想は?

中山雄介
それが全く逆で、僕に当てて書いているなと台本をもらった時に思ったんですけど、実際に完成したものを見ると、これは僕じゃなくて、木場監督自身じゃんみたいな。
僕がアキラという役をやってるけど、アキラというのは僕じゃなくて、木場監督自身のことなんじゃないのかなあと思いました。だからなんか見ていて木場さんが僕に見えます。
もちろん僕に見えるところもあるし、木場さんに見えるところもあるしって感じです。設定とかそういうのは違うけれども、これって木場さんの話なんじゃないのかなあって。
木場監督自身のことを映画に置き換えてやると今のそういう状況とかが結構あっているんじゃないかと。それは僕自身にも言えることなんですけど、何かそういうふうに思いました。
不思議なもので、僕なんだけど木場さんに見えてしまうんです。

■映画『サイキッカーZ』木場明義監督インタビュー

▼監督を目指したきっかけ

-木場監督が監督を目指したきっかけは?

木場明義監督
監督を目指したきっかけは中学生ぐらいの時にいろんな夢を見るじゃないですか。当時はミュージシャンやバンドブームでした。僕もバンドにハマっていた時期があって、俺もやりたいなあなと思ってて、ギターの練習をしていたんです。ミュージシャンになりたいとか、子供の頃は漫画家なりたいとか、お笑い芸人になりたいってこともありました。
僕は高校の時に友達がいなくて、一人で映画を観るようになっていたんです。子どもの頃から映画を観ていましたが、あらためてハリウッド映画に触れるんです。
それで改めて観て、メジャー作品だけでなく、マイナーな作品など、いろんな映画を観るようになりました。当時は映画を2本立てでやっていたので、あちこちでいろいろと観ていました。
そこで「映画って面白いな」って思ったんです。90年代当時は日本映画が斜陽のどん底でした。日本映画が駄目だ駄目だと言っている時期・時代でした。そんな時に「映画っておもしれーじゃん」って気持ちになっていたんです。映画を観た帰り道に大宮の路上で、「俺も映画監督になりたいな」って思ったんです。
音楽はもう才能ある人たちで埋め尽くされている。でも日本映画が駄目という時代だってことは、日本の中で映画には何かしらの可能性があるんじゃないかなって思ったんです。そこから映画監督になりたいっていうふうに考え出しましたね。
もちろんいろんな作品に影響されて、映画を作るのがどれだけ大変かっていうことを学んでいくんですけど、その時はまだ若かったので、「俺がやってやろうじゃないか」ぐらいな感じでした。

サイキッカーZ

▼映画製作の勉強について

-映画製作の勉強はどのようにされたのでしょうか?

木場明義監督
勉強はまず普通であれば映画学校に通えば良かったんですけど。映画を学ぶ学校に通うのにはどうしたらいいんだろうって調べたら、文学部のある大学に入るという意味合いのことが本に書いてあって、そうなんだと思って大学に入ってサークルで学びました。
その後、普通に助監督として働くのが筋というのを思い描いていたんですけど、僕の世代ってその頃はちょうど就職氷河期の真っ只中なんです。ただでさえ斜陽の制作会社が募集なんかしているわけがなくて、行きたいところに行けませんでした。
そこでどうすりゃいいんだと思って、大学4年の時にいろんな映画学校に忍び込んでは、就職情報とか探しに行ったりしたんです。でもやっぱりわからなくて、そんな無謀なことをしても行けるわけはなくて、しょうがないから、続けてたバイトをそのまま続けていたんです。郵便局の深夜のバイトなんですけど。それを続けて金を貯めて、その翌年に、映像塾っていう今はなくなってしまった映画学校に入りました。
映画の基礎はそういうやっていく中で、結局は自分で映画を作ることを勉強したって感じですね。

-サークルで学んで独学とは言わないものの仲間内で映画をつくって学んでいったんですね。

木場明義監督
そうですね、先輩方が言わば師匠みたいな感じですね。

▼『サイキッカーZ』短編版から長編版へ

-短編のイメージが強い『サイキッカーZ』を長編化するにあたっての考え、制作・長編版をやろうと思ったきっかけ・経緯を教えて下さい。

木場明義監督
これが最初はもう本当にやる気がなかったです。まず、池袋シネマ・ロサさんで最初に拾ってもらったのが短編版の『サイキッカーZ』です。それがまずあって、長編版とか作ったらまた流してあげるよと言ってもらったのも一つのきっかけです。
手前味噌ながら『サイキッカーZ』が面白いと思うのが、勝手にスピンオフができてくるんです。もちろん僕がやっているわけですけど、いろんなキャラクターが多くてそういったことを考えるのが楽しいんです。
以前、映画を作ろうという話を持ちかけられたことがあった際に、自分で作った世界観を壊されてしまうと思ってその話を降りたことがあるんです。、これも10年ぐらい前なんですけど、その時に僕は『サイキッカーZ』の元になるようなストーリーを考える一方で、別の長編映画を企画していることがありました。それは長編版『サイキッカーZ』のベースになる話なんです。
超能力は持っているけど、何もしなかったり、普段飲んだくれているだけの何の役にも立たないような人たちが、自分たちを活かそうとするストーリーの長編の脚本だけ書いたことがありました。それはとある理由があって、頓挫していたんです。でもそういったベースのアイデアもあったので、ちゃんと作ったら面白しくなるかもなというのが一つの理由です。

▼映画製作とジレンマ

木場明義監督
僕が映画を作っていてすごくジレンマを感じるのは、観てもらうってすごく大変なんです。自主上映会を毎年やっていたんですけど、知り合い以外に見てもらうのは難しいんです。
観てもらうための一番の手段は映画祭なんですね。
映画祭にかければ知らない人たちにも観てもらえるっていうのがあるんです。何がジレンマかっていうとやっぱり作品を作るときに映画祭を意識して作らなきゃいけないというのがあります。
それをしないで作れるチャンスもあったことが嬉しかったです。それが先ほどのシネマ・ロサさんで流してもらうってことでした。シンプルにお客さんが楽しんでもらえる、そして自分のやりたい表現ができるっていうことのみに打ち込めるのが嬉しかったです。
自分の中でワクワクしています。『サイキッカーZ』は短編ものを頑張ってきて、いいシーンの感想も皆さんに伝えてもらえるし、「やってやろうじゃないか!」という感じです。

中山雄介
『サイキッカーZ』の短編を最初にシネマ・ロサで上映してもらったじゃないですか。それが結構な反響をいただいて。それで、木場さんと帰りにラーメンを食っているときに、「長編とかないんですか?」って言ったら、「そうだなあ、長編を実は考えてるんだよ」と言っていたのを覚えています。

木場明義監督
そういったことを中山くんが言ってくれたのもあったね。「長編やりましょう!」って何度も言ってくれたのがその気になるきっかけだったかもしれないね。これを長編にするのって勇気がいるもの。

中山雄介
ただ、みんなが想像していた長編ではなかったっていうのも良かったですね。僕はいまだに言われるんです。「何百人でるの?」みたいな(笑)

木場明義監督
でねぇよ!(笑)
でも、コロナの割にはたくさん呼びましたね。総勢76人も。

▼長編化にあたってのこだわり、心がけたもの

-長編化にあたってのこだわり、心がけたものは?

木場明義監督
長編化で心がけたことは、僕が長編作品を数本かしか撮っていない中で、とにかく飽きさせない工夫について注意しています。今回それが成功しているのかはわからないですけど、僕なりにうまくやっていると思います。
長編化というと、飽きさせないこととストーリーが破綻しないようにしていますね。脚本も長編化に当たって勉強しながら書いていたんですけども、13回ぐらいは書き直しました。
推敲してキャラクターのバランスとかね。
結局はアキラのストーリーではあるんですけれども、群像劇としてバランスよくみんなが活躍するように気をつけました。飽きさせず、笑顔になれるように、ふざけられるシーンもありますが、そこで世界観が破綻しないようにしています。

▼『サイキッカーZ』発想の秘訣

-サイキッカーの名前とか能力を考える過程、発想の秘訣は?

木場明義監督
本当に思いつきなんです。名前はその時にぱっと思いついたものです。
『サイキッカーZ』は前回、前々回とがあって、そこまでにもう50人出てるんで、かぶらなきゃいいやぐらいの感覚です。
主人公アキラの名前だって最初の段階ではアキラではなかったですからね。
確か、エースという名前でした。

中山雄介
最初のサイキッカーZの台本はエースでしたね。

木場明義監督
でもなんでアキラにしたのかは覚えてないんですよね。

中山雄介
次にもらった台本ではアキラになっていて、どういった理由かは僕も聞いていなかったです。

木場明義監督
漫画的だっていう意味で主人公っぽい名前にしたかっただけだと思う。

中山雄介
不動明とか?(永井豪の漫画「デビルマン」の主人公)

▼キャスティングについて

-これだけの数の出演者がいますが、キャスティングは、オーディションですか?オファーですか?

木場明義監督
両方ですね。映画祭でこの子いいなという人も含めていろいろですね。もう池袋シネマ・ロサでのご縁もあります。とにかく出会いはあるんですが、ご縁は大事にしたいと思っています。ただ、映画なんてしょっちゅう作るものじゃないので、年に10本ぐらいつくれるんだったら別ですけど、年に一、二本で二本撮ったら多いぐらいなので。
『サイキッカーZ』は、何がすごいかって言ったら、出演するキャラが多いっていうのはその人たちのご縁を繋げることもできるんですね。出演シーンが少ししか出てもらえない方もいっぱい出てしまうんですけど。
出てもらいたいなと思っても作品によってはオファーできないことがあって、ご縁が切れてしまうことも多々あります。大事なご縁は大事にしたいです。もちろん、過去に出ていた人たちもそうだし、新しい人でも同じなので、それを大事にしたいです。
最初に短編を池袋シネマ・ロサで上映する時に、イベントに呼んでもらって、他の監督たちと一緒にイベントやったんですね。その時は音楽イベントだったのですが、サイキッカーZチームは寸劇でもやろうとなって、出演してくれる人をグループのメッセンジャーで呼びかけたんです。すると手を挙げてくれた人がいて、その人たちをまず中心に据えようという考えがありました。その人たちはほとんど声をかけました。そういう心意気の人たちの気持ちが嬉しくて、大事にしなければと思いました。

■木場監督と中山雄介さんの出会いと『サイキッカーZ』

▼木場監督と中山さんの出会い

-お2人の出会いは?

木場明義監督
映画祭ですね。『カメラを止めるな!』の上田監督の作品に中山くんが出演していたんです。その時に中山くんから話しかけてくれて嬉しかったし、僕の作品を見て面白かったって言ってくれたんです。

中山雄介
映画祭なので他の作品の出演者って、いわばライバルじゃないですか。僕は上田慎一郎監督の作品に出ていて、木場さんは木場さんの作品を出していて。
ライバルではあるのに、僕は面白いと思ったんです。『HATTORI!!!!』を観たあとに「さよならファンタジー」を観ました。
木場監督のことを「この人は面白い!」と思っていたんですよ。でも、木場さんと出会ってから半年間くらい音沙汰がなかったんです。半年ぐらい経ったときに、木場さんから「短編を撮るけど出ない?」とお誘いがあったんです。
2022年なればもう8年ですよ。そりゃ我々も歳をとりますよ。

サイキッカーZ

木場明義監督
そうなんだよね去年ぐらいに感じるよ。その頃、俺が全部を捨てて映画に専念するって思って、40歳になって貯金も無いのに仕事を辞めた頃です。

-お声掛けは監督から中山さんですね。

中山雄介
そうですね。『スリッパと真夏の月』という作品が最初ですね。

▼好きなシーン、観て欲しいシーン

-中山さんが好きなシーンとか観てほしいシーンは?

中山雄介
僕が好きなシーンは、クライマックスのシーンですね。
サイキッカー同士の超能力バトルが続いていった先にある盛り上がりを楽しみにしてください。これ以上は言えないので(笑)

▼お客様へのメッセージ

-映画を観にいらっしゃるお客様へのメッセージをお願いします。

中山雄介
最初に短編版の『サイキッカーZ』を撮ったのは5、6年前のことになります。そのサイキッカーZが、5,6年の時を経て、こんな長編映画になりました。そんな『サイキッカーZ』が映画館で流せてもらえるなんてことは全く予想していませんでした。
今回、僕らは映画館で上映するチャンスをもらって頑張ってやってきました。その作品を楽しんで観ていただければ幸いです。
今回のサイキッカーZという作品のキャッチコピーは、“脱力系超能力アクションコメディ”という映画になっていると思います。いろんな超能力者がいっぱい出てきて、それはそれで面白いと思うんですけれども、実は根底にあるのはそういうことではないんです。
僕は30代40代の中年の青春映画というか、青春をまだ忘れていない30代40代の人たちにもぜひ観てもらいたいという思いがあります。
中山雄介、最後の作品になるかもしれません。それぐらいの覚悟で臨んでいます。

木場明義監督
僕はとにかく楽しんでもらいたいです。笑い声が聞こえれば、僕も嬉しいし笑って欲しいなって思います。中山くんも言った通り、自分を活かしたいとか活躍できる場が欲しくて、もがいている人たちに対するエールを作品に込めているので、そういう意味でも楽しんでいただければなと思います。観終わった時にシンプルに笑顔になってほしいです。
『サイキッカーZ』、1月15日からよろしくお願いします。

サイキッカーZ
吉見茉莉奈さん(左)、吉田蒼さん(右)の2ショットインタビュー記事も後日掲載予定

中山雄介 プロフィール
神奈川県出身。高校三年の時、雑誌のモデルオーディションの人気投票で一位になりSONYマガジンズ「PEEWEE」第1回男の子専属モデルとなる。大学卒業後ふらふらした時期を経て25歳より演劇を志し、勉強させて頂きながら現在役者として活動中。近年、舞台や自主制作映像などでも脚本を書き始めている。

中山式動画辞書 ふしぎ談議 あたまの体操 お香講座主宰。長編「サイキッカーZ」2022年1/15~劇場公開!J:COM湘南人図鑑第143回出演 CM「こくみん共済」TV「ナースのお仕事」岡崎慎之介役「鍵のかかった部屋」矢部役 映画「彼女の告白ランキング」主演 監督上田慎一郎「サイキッカーZ」シリーズ主演 監督木場明義 「御手洗薫の愛と死」佐藤信次郎役 その他多数

サイキッカーZ

木場明義監督 プロフィール
1973年9月1日生まれ。映画制作団体イナズマ社主宰。SFやファンタジーの要素を日常に注ぎ込んだようなコメディタッチの作品を得意とし、内外の映画祭で入選、受賞歴がある。
代表作『つむぎのラジオ』『ヌンチャクソウル』『地元ピース!幻想ドライビング』他

サイキッカーZ

■映画『サイキッカーZ』

【あらすじ】
 その昔TVで超能力ブームが起こり、それを見ていた中に特殊な能力を発動する子供たちが現れだした。その中には、後にサイキッカーZのリーダーとなるアキラの姿も…
 そして現代。超能力に目覚めた子供たちはその様々な能力を駆使して日本中で大活躍…などと言うことはほとんど無く、大半は些細な能力であり、活躍するような超能力者はほんの一握りであった。
 そんな中主人公のアキラは、同じ境遇の超能力者の仲間を集め、チーム「サイキッカーZ」を作り協力して世のため人のために活動すべく日々トレーニングをしたり、YouTube配信でチームをアピールするなどしていた。
 だがそんなある日、突如謎の超能力者達が現れ、アキラやその仲間達を次々と襲いだしたのであった…。

出演(全キャスト)
中山雄介 吉見茉莉奈 鈴木まゆ 嶋村太一 美南宏樹 小島彩乃 貴玖代
朝木ちひろ 千倉里菜 ほりかわひろき 与古田千晃 吉田蒼 タカ海馬 小林四十 海雲千帆
篠原トオル 安楽涼 米澤成美 木場光勇 小宮凜子 秋田ようこ 大丸慎太郎 ゼガ 稲葉凌一
もりきよ 牟田浩二 上埜すみれ 高瀬秀芳 太三 藤原未砂希 冴木茶々 佐藤幾馬 黒須杏樹
高橋篤 澤佳一郎 石尾恵達 松本純弥 若杉英樹 川原翔 末原拓馬 もりとみ舞 三遊亭楽八
ふじわらみほ 片山亨 クリスマッコームス 岡野優介 松村美生子 吉野めぐみ 及川莉乃
鷹西京子 木村祐介 木村文彦 磯貝優大 草野明輝人 鈴木恋 斎藤蒼空 清田美桜 高木美嘉
秋山紅葉 秋山雪華 平川亜音 石川小梅 堀鈴 堀琴 天白奏音 かしやますい SEI SOUHA
RUI YUZUKI AOI 名倉健郎 木場明義 おおむらなおふみ 金田一元 石橋秀一朗

スタッフ・クレジット
監督・脚本・編集:木場明義『つむぎのラジオ』『ヌンチャクソウル』『地元ピース!幻想ドライビング』
プロデューサー:タカ海馬 撮影:名倉健郎 助監督:木村文彦 茅嶋直大 もりとみ舞
録音:石橋秀一朗 八木健太 大坪勇太 ヘアメイク:角口肇 原早織 天羽由貴子 音楽:伴正人
スチール:金田一元 アシスタントプロデューサー:アライ ジン タイトルデザイン:土井翔史
特殊効果・カラーグレーディング:木場明義 車両:木場明義 中山雄介 宣伝美術:木場明義
製作・配給:イナズマ社 2022年/79分/ステレオ/カラー/DCP

公式ツイッター:https://twitter.com/psychicerZ

予告編url:https://youtu.be/_vG2qLSYVDY

サイキッカーZ

1月15日から池袋シネマ・ロサ。2月12日から大阪シアターセブンで上映。

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