小川貴之短編集「3つのとりこ」劇場公開決定。何かに囚われ、心奪われる人々を描いた3つの短編作品。

小川貴之短編集「3つのとりこ」劇場公開決定。何かに囚われ、心奪われる人々を描いた3つの短編作品。

4月23日(土)より池袋シネマ・ロサにて、小川貴之短編集「3つのとりこ」が1週間限定のレイトショー上映が決定。本作は、独特の世界観で映画制作を続ける小川貴之監督の劇場初公開となる『それは、ただの終わり』、『ASTRO AGE』、『つれない男』の3編で構成された短編集。
いずれの作品も、何かに心奪われて運命の岐路に立つ人々を描き、短編ながら先の読めないスリリングなストーリーが展開される。公開に伴い、場面写真、タイトルロゴ、ポスタービジュアル、予告編が解禁された。

池袋シネマ・ロサでは、2月24日より前売券の販売を開始。上映期間中は舞台挨拶などのイベントを開催するほか、今回上映する3短編のシナリオ/キャストコメント/監督が過去に執筆した短編小説などを収載した特製パンフレットの販売も予定している。

3つのとりこ

■小川貴之短編集『3つのとりこ』作品情報 ~短編3作品~

3つのとりこ
2021年|約55分|英題:Just The End 

▼あらすじ
有害物質を放っているとされる正体不明のバルーンが浮遊する東京で、ある日忽然と姿を消した大学生の臣(おみ)。手がかりを求めて上京した臣の母・衣舞(えま)は、息子の恋人・みどりとともにその消息を探る。話がすれ違う2人だったが、やがて臣は生死に関わる危険にさらされているのではないかという疑念が浮かび上がる。


3つのとりこ
2019年|24分|英題:ASTRO AGE 

▼あらすじ
若手サイエンスライターのみさきは、有人小惑星探査ミッションを成功させて地球に帰還した宇宙飛行士へのインタビューを任される。夢のようなオファーに張り切っていると、叔母からインタビューの練習を勧められ、半ば無理やり身近にいた宇宙ファンの話を聞くことに。い
まいち乗り気になれないみさきだったが、やがて思いもよらない宇宙観に遭遇する。


3つのとりこ
2017年|12分|英題:Heartless Angler 

▼あらすじ
男は毎朝スーツに身を包み、妻に見送られて家を出る。しかし向かうのは会社ではなく、いつもの川。素人の釣り人をあざ笑い、ただひたすら釣るのだったが――その夜、帰宅した男は自分のしくじりに呆然とする。


■作品詳細

●監督
小川貴之
1978年生まれ、栃木県出身。近年は短編映画を主軸に作品を発表。前作『ASTRO AGE』は、ショートショートフィルムフェスティバル2020に入選し、同映画祭内で「日本の地方の魅力・日本の今後」を感じさせるという観点でセレクションされた「LEXUS OPEN FILM」に選出。このほか、米国アカデミー賞公認映画祭であるセントルイス映画祭など、国内外多数の映画祭で入選上映を果たした。今回、最新作の『それは、ただの終わり』が公開となる。

▼『それは、ただの終わり』

今回初公開となる『それは、ただの終わり』は、上空に正体不明のバルーンが出現した東京を舞台に、失踪した大学生の息子 臣(おみ)を探す母と臣の恋人のやりとりをサスペンスフルに描いた小川貴之監督最新作。

母 衣舞(えま)を演じるのは『六月の蛇』『冷たい熱帯魚』『楽園』などエキセントリックな役柄から人間味ある役まで幅広く演じる黒沢あすか。
臣の恋人みどり役には『樹海村』『軍艦少年』『真夜中乙女戦争』など出演作の公開が続く山口まゆ。
臣のサークル仲間には映像や舞台など幅広く活躍し、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にスコーピウス・マルフォイ役での出演も決定している門田宗大、臣の妹には今回がスクリーンデビューとなる大熊花名実が出演している。
コロナ禍における様々な分断のニュースから着想を得た本作は、会話の中から徐々にあらわになってゆく疑惑と真実に揺れ動かされる2人の姿を丹念に追いかけていく。失踪の真相に辿り着つけるのか、目の離せないストーリーが展開する。

キャスト
黒沢あすか 山口まゆ 門田宗大 大熊花名実

スタッフ
監督/脚本/編集:小川貴之 プロデューサー:仙田麻子、田中佐知彦 撮影:平野礼 照明:本間光平 録音:三村一馬 美術:内田真由、澁谷千紗 衣装:牧野優志 ヘアメイク:桑本勝彦 音楽:中橋孝晃 合成/ CG:細沼孝之 助監督:内田知樹 監督助手:松本大翔 撮影助手:丸山桂 照明助手:山崎允 衣装助手:神木可奈絵 スチール:助川祐樹 題字:吉田剛人 写真協力:小林常人 エキストラ担当:飛岡秀行 制作主任:遠山浩司 制作進行:山口真凜 アシスタントプロデューサー:鈴木里実 協力:Ippo、Persimmon House

▼『ASTRO AGE』

2019年製作の『ASTRO AGE』は、宇宙飛行士へのインタビューを控えた若手のサイエンスライターが思いもよらない宇宙観に遭遇する、宇宙が登場しない宇宙映画。本作はオールつくばロケの作品で、昨今、宇宙飛行士候補者の募集で話題のJAXAでも撮影が行われた。
主人公のサイエンスライターみさき役は『初恋』で鮮烈なカンヌデビューを飾り、その後も『佐々木、イン、マイマイン』『猿楽町で会いましょう』など、映画やTVドラマでの活躍が目覚ましい小西桜子。
みさきの叔母役に『あなたにふさわしい』の島侑子、取引先の出版会社編集長役に安住啓太郎、地球に帰還したばかりの宇宙飛行士役に奥村アキラ、模擬インタビューの相手役として椎名泰三、石井凛太朗、信江勇が出演。個性豊かな実力派俳優が脇を固めている。
本作はショートショートフィルムフェスティバル2020に入選し、同映画祭内で「日本の地方の魅力・日本の今後」を感じさせるという観点でセレクションされた「LEXUS OPEN FILM」に選出。このほか、米国アカデミー賞公認映画祭であるセントルイス映画祭など、国内外多数の映画祭で入選上映を果たした。

キャスト
小西桜子 奥村アキラ 椎名泰三 島侑子 石井凛太朗 安住啓太郎 信江勇 DJ 博士(DENSHI JISION) 宮里光憲

スタッフ
監督/脚本/編集:小川貴之 プロデューサー:仙田麻子 撮影:平野礼 照明:稲葉俊充 録音・整音:織笠想真 助監督:三吉優也
ヘア・メイク:桑本勝彦 衣装・美術:石原穂乃香 スチール:助川祐樹 カラリスト:河原夏子 撮影助手:上野陸生 照明助手:杉村航 制作進行:望月龍太 制作応援:西谷明莉 題字・ミッションロゴ制作:吉田剛人 英語字幕翻訳:ベン・アップルヤード(VICENTE) 音楽:DENSHI JISION 助成:いばらきコンテンツ産業創造プロジェクト

▼『つれない男』 

2017年製作の『つれない男』は、妻に内緒でひたすら釣りに興じる男があるしくじりを犯してしまい、調子が狂っていく様を描いたシリアスコメディ。主演は南河内万歳一座の劇団員として多くの舞台に出演するほか、映画やTV でも独特の印象を残す荒谷清水。
妻役には再現ドラマや舞台で幅広く活躍する串山麻衣。川で出会う男役は映像・舞台などさまざまなフィールドで活動する尾倉ケントが演じている。
本作は第5回つくばショートムービーコンペティションでグランプリを受賞し、仏・グルノーブル屋外短編映画祭で招待上映されたほか、第4回立川名画座通り映画祭では観客賞を受賞。国内外30以上の映画祭で入選上映された。
「釣り」や「宇宙」など、何かに心奪われ虜(とりこ)になる人々を描いてきた小川貴之監督。最新作『それは、ただの終わり』では、突如出現した未確認物体「バルーン」に囚われる母を描き、現実と地続きの世界の中で新しい幻想譚を紡ぎ出した。
また、今回上映される3作すべての撮影を担当した平野礼による映像美、物語を彩る都市とノスタルジックな風景の対比など魅力的なロケーションも見どころの一つとなっている。

キャスト
荒谷清水 串山麻衣 尾倉ケント

スタッフ
監督・脚本・編集:小川貴之 プロデューサー:仙田麻子 撮影:平野礼 照明:稲葉俊充 録音・MA:内田雅巳 音楽(導入曲・終幕曲):川高ゆきお 音楽(挿入曲):池涼平 撮影助手:村松良 照明助手:松永太郎邦継 スチール:助川祐樹 助監督:秦聖姫 制作助手:西谷明莉 諏訪翔平 題字:吉田剛人 車両協力:間曽久代 写真協力:船生望 フィッシングアドバイザー:鈴木あつし、小林常人

■チケット情報
前売券:1,300 円(池袋シネマ・ロサ 劇場窓口にて販売)
当日一般: 1,500 円
リピーター割引:1,000 円(『3つのとりこ』半券提示)

■小川貴之短編集『3つのとりこ』作品関連リンク
公式サイト:https://www.roppon-project.com/3toriko 
Twitter:https://www.twitter.com/3torikoFilm
Instagram:https://www.instagram.com/3torikoFilm

2022年4月23日(土)~4月29日(金・祝) 池袋シネマ・ロサにて一週間限定上映 !

3つのとりこ
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