映画『在りのままで咲け』、『在りのままで進め』の初日舞台挨拶。、“私のこだわりについて”

映画『在りのままで咲け』、『在りのままで進め』の初日舞台挨拶。、“私のこだわりについて”

1月27日(土)、池袋シネマ・ロサにて、映画『在りのままで咲け』、『在りのままで進め』の初日舞台挨拶が行われ、水村美咲、八木橋聡美、鄭玲美、飛香まい、今谷フトシ、原早織(ヘアメイク)、倉橋うみが登壇し、こだわったことについてそれぞれ語った。

■ 映画『在りのままで咲け』、『在りのままで進め』初日舞台挨拶

▼自己紹介

私が原案企画プロデュースと和泉京華を演じました水村美咲です。よろしくお願いします。

私が中村マコ役の八木橋聡美です今日は遅い時間にたくさんの方にご来場いただきまして本当にありがとうございます。お付き合いよろしくお願いします。

浅井美奈役を務めました、鄭玲美です本日はよろしくお願いします。

百瀬エリ役を演じました飛香まいですよろしくお願いします。

京華のマネージャー役ですかね。渋谷をやりました、今谷といいます。本日、本当に貴重なお時間ありがとうございます。

マコの友達の高橋さん演じました倉橋うみです。今日は寒い中皆様ありがとうございます。

呼んでいただいてありがとうございます。ヘアメイクを担当しました原早織と申します。よろしくおねがいします。

水村美咲
原さんには『在りのままで進め』の方にヘアメイクで入っていただいています。今日はよろしくお願いします。

まずこの作品のお話からさせていただきたいのですが、その前に…舞台挨拶中は写真撮影 OK ですので、ぜひぜひ記念に撮っていただけたらと思います。

この作品はですね、まず、短編の『在りのままで咲け』の方から企画がスタートしまして、企画がスタートしたときはまさか長編を撮るとは夢にも思っていなくて、短編のみの企画で始まりました。

撮っている最中に、これで終わるのはダメな気がしてきて…。ちょっと綺麗事になっているような、子育てをしながらお仕事をしている女性っていうのは、子どもに応援してもらって、家族にいてもらって続けられるっていうのは一つの形だと思うし、そういうふうに成立している家庭もあると思うけど、ただやっぱりいろんな人に謝りながらも、なんだかんだ節約しながら一生懸命やっているので、何かこれで終わるんじゃなくて、長編の方で、もしちょっと女性を1人1人しっかり描くっていうのと、女性だけじゃなくてその周りにいる男性も一緒に成長していく物語にしないと、短編だけで終わると、なんか自分のエゴになってしまうような気もした。

なので途中から企画を変更して、『在りのままで進め』の方が後付けの作品ではあるのですが、気づいてくださった方いらっしゃるかなって思うんですけど、長編でこの3人が出会って映画を撮りましょうってなって、私はお母さんのことをやりたいんですよね、企画があるんですよねって言って撮った作品が『在りのままで咲け』になっているんです。

だから『在りのままで咲け』は浅井美奈作品みたいなところでもあるんですけど、そういう仕掛けと、ロケ地も同じところを使って、リンクさせたりして面白い完成になったんじゃないかなと私は思っております。

作品のことは以上になりまして、みんなにもねせっかくの機会なので…

今谷フトシ
時系列が逆ってことですよね。

水村美咲

そうですね。『在りのままで進め』が先で、撮った作品が『~咲け』という時系列が逆なんですけど逆に見ていただくことでお楽しみいただけるかなっていうことであえて上映は逆にしています。

▼“私のこだわりについて”

水村美咲

はい。今からトークコーナーに入らせていただきますが、私達の舞台挨拶は毎回トークテーマを決めてます。一つのテーマでみんなで喋っているんですけれども、今日はズバリ、“私のこだわりについて”。

役のことでもシーンのことでもいいので、私のこだわりについて教えてもらいたいなと思います。まずこちらから順番に行きたいと思います。

八木橋聡美
はい。そうですね。私は中村マコの役でこだわったのは、一見気の強い女性だったと思うんですけど、台本読んだときもやっぱり気が強い方だなとか強い方だなってすごい思って。でもなんかアプローチとして、気の強い人をやりたくはなかったんですよ。
根底に何があるんだろうって何度も何度も台本を読んだら、すごくモーターが大きくて、そのモーターがめちゃくちゃ回転してる人なんだなっていうふうに感じました。

なので私もなんかこの作品に自分がやる上で、なんでこの作品に携わらせてもらえてるんだっけとか何が伝えたいんだっけって、ものすごく突き詰めて考えたりしたときに、やっぱり水村美咲ちゃんの思いとして、頑張ってる人を応援したい。

でもその頑張ってるっていうのも、誰かから見て頑張ってるじゃなくて、何か人柄とか何かからとか測れるものじゃないところで頑張ってる人っていっぱいいると思うので、そういう人たちに響く作品にしたいなっていうのはすごくあったので、とにかくそこを常に自分の心を燃やし続けることと、あとは行動の部分でも、絶対に朝起きてから寝るまでこれをするみたいなルーティンをかなり細かく決めて、妥協しないような生活を続けてみたんです。役と関係ないところで。
そうしたらやっぱり妥協したくなくなってくるモーターができてきて、結果的にあのオーディションシーン冒頭にあったと思うんですけど、あれ実は最終日に撮っていて、撮影のときに中村マコがまだ一分残ってるのに、「私はもう大丈夫です」って。

私は自分だったら全部時間使うなって思うんで、あのセリフも自然と出てきちゃうような妥協しない人なんだなっていうのを、役作りで感じていたので、人って客観的な部分と、根底にあるのって、ちょっとギャップがあったりするのかなとか、役作りの中ですごく感じました。そこかな。こだわったのは。

水村美咲
中村マコモーターが見えてましたよ、私は。

八木橋聡美
見えました?本当ですか。ありがとうございます。

水村美咲
ありがとうございましたです。次、鄭玲美さんお願いします。

鄭玲美
こだわったといいますか、私はこのお話をいただいたときに、水村さんと松本監督と、あの2人にお時間を作っていただいておりました。

26歳か27歳ぐらいの映画監督志望の助監督の役ですって、もう最初に決まっていて、そう言われたときに、私、そのとき結構舞台が多いんですけど、高校生とか小学生、子ども役とかすごい人数でやっていた時期で、私、今、30歳で、撮影したときが二十八、九ぐらいだったんですけど、実年齢ぐらいの役なのに、もうずっとそういう役ばっかりやってたから「できるかな…」って、素直にポロって「できますかね…」って口に出してしまって。

そうしたら松本監督が「そのままでいいから」って言ってくださって、それで私はその言葉を胸にというかお守りにしながら、いい意味ですごくフラットに現場にいることができました。

役の解釈とかその場のシーンの状況とかだけ把握して、あとは日頃感じている葛藤だったりとか思ってることだったりとか大事にしたいこととかをそのまま、自分とその役に乗せて言葉を出すみたいな状態で現場にいることができたので、全然撮影で緊張もしなかったですし、すごいありがたいというかいい状態でいさせてもらえたなっていう思い入れがありました。

なのでそのときの…多分私のありのままだったんだろうなっていうのを振り返ってみてまた時間が経って改めて思うので、こだわりって言われたときに、そこなのかなって思いました。

水村美咲
ありがとうございます。飛香まいさんお願いします。

飛香まい
百瀬エリちゃんはそうですね。まず見た目のことで言うと、髪型を原さんと一緒に考えて、百瀬エリちゃんは、どのシーンにもリボンをつけてたかなと思うんですけど、21歳の役柄でインフルエンサーで、ちょっと今をときめいているみたいな、ちょっとキラキラしたかわいいって言うもの、まずは髪型を一緒に考えさせていただいて、そうですね、役作りとしてはあざとさっていうものを持っているけれどもそのあざとさっていうものが、その作られたものなのか、彼女自身がそういう女の子なのかっていうところをちょっと曖昧にしたいなと思っていました。
私、この役はオーディションで受けさせていただいて、そのときに選んでいただいたんですけど、そのときに台本はあって、台本にかいてあることだけじゃなくて、「誹謗中傷をされてる女の子が自分の家でそれを見たときの反応をしてみてほしい」っていうようなものをやったんです。

水村美咲
エチュードですよね。

飛香まい
エチュード、自由演技をやったときに、そのときに「百瀬エリだったら…」っていうふうに感じてたものを大事にしてたいなって思ったのは、やっぱり世の批判だったりとかも、彼女自身は彼女自身なりのやり方でちゃんと戦ってる。その女性の、いろんな女性を描きたいとおっしゃってたんですけれども百瀬エリも百瀬恵理として、世と戦ってる、自分がやっぱり有名になりたいとか、夢、そういう思いを具現化するために戦っているそういう、そういう、強さみたいなのは私は大事にしたい。そのエネルギーは大事にしたいなと思って演じていました。それがこだわりかなと思います。ありがとうございます。

水村美咲
今谷フトシさんお願いします。

今谷フトシ
はい、こだわりとしては、僕もオーディションで選んでいただいたんですけど、オーディションのときの台本がちょっと嫌なやつだったんですよね。
一応、京華さんのマネージャーで、そして僕もその嫌な役から本チャンがあがってきたときに、何か エッジを効かしたいなと思って、もっと悪くは本当はしたかったんですよね。
邪魔するんじゃないかみたいな、今後。でもやっぱりありのままの僕の良さが出ちゃったみたいな…。こういう締め方でいいですかね。

水村美咲
そこは突っ込んだ方がいいところですかね?

今谷フトシ
僕は大阪でも滑ったんですけど、今日も滑ったみたいなとこで終わります。

水村美咲
ありがとうございます。倉橋うみさんお願いします。

倉橋うみ
そうですね。最初に台本をいただいたときに感じたのが、マコの立場が、いつもの私だなって思っていて、なんかプライベートでお友達とお話するときに、ああいうときって嬉しいのに複雑というかちょっと上手に言語化できないんですけど…。
と思っていて、そういうリアルなシーンって、あまり私は今まで演じたことがなくて、里紗のセリフで、「マコは絶対やめないよ」とか、「いつも映画の話しかしないよね」っていうのがあるんですけど私も全く同じことを言われていて、近しい経験を持ってきたっていうのと、あとは地元のお友達も本当に応援してくれているので、里紗や美奈、亜由美のように、とっても応援してくれてるので、そういう気持ちを持って、マコに接っすることができたらいいなっていうのがこだわりポイントです。ありがとうございます。

水村美咲
ありがとうございます。ヘアメイクの原さん。やはりキャストとはまた違う目線でどういうふうに入っていただいたか教えてください。

原早織
そうですね。今回は女性に着目した作品で、そういうのは初めて担当させていただくお話でした。

私も女性でもあるので、かつ、ヘアメイクでやってきて、大人というかいろんな葛藤がある中で私も働いてキャリアを積んでいく中で、同じ立場な感じの作品に出会えたなと思って頑張ろうと思いました。

1人ずつのキャラクター性を台本で読ませてもらって、京華は普段から主婦をしながら女優さんをやられているという方もいっぱいいると思うので、そういう方たちを見てこういうイメージかなっていうのを親近感が湧きやすいように作らせてもらいました。

マコは女優1本ということで、キャリアウーマンじゃないんですけど、ちょっとキラキラした感じでおしゃれな感じに仕上げようと思い作らせてもらいました。

美奈さんはよくそうですね、助監督とか、スタッフさんで見ているおしゃれな感じの方にしたいなという、全ておしゃれな感じで。


鄭玲美

衣装によってゴムの色が違うんです。衣装によって、全パターンの三つゴム使って、くくっているんですけど、毎回色が違って何かすごいかわいいって。

水村美咲
あれって衣装合わせのときに美奈の衣装を見て合わせていったんでしたっけ?

原早織
そうですね基本はやっぱヘアメイクはトータルだと思っているので、まずは衣装を見て、合う部屋飾りとかメイクを考えるようにいつもしてます。ちょっとこだわりはそうですね、毎回変えようっていうように美奈は。そう思ってつくりました。

水村美咲
ありがとうございます。

原早織
エリはそうですね、先ほど言ったようにあざとかわいいで。やっぱ現代劇なので、トレンドを生かして、とにかく可愛く作ろうっていう形でやりました。

今谷フトシ
本当にインフルエンサーを連れてきたかと思った。

水村美咲
それだけやりきってくださっていたので、はい。

原早織
アイスクリームを食べるあのシーンとかも、結構頑張って。

飛香まい
そうですね。本当に5キロの業務用のアイスクリームを用意していただいて、あの日本当に「SDGsだ!」って言って全員で「食べ切るまで帰らんぞ」っていうので、みんなで本当に食べ切ったんですよ。

あの5キロを小一時間の間に。「残すんじゃないよ」みたいなことを言って、私はマネージャーさんと一緒だったんですけど、マネージャーさんよく食べる人なんですね。
食べるだろうと思って何個も何個も持って、「食べませんか?」ってみんなで食べたんですけど、一番食べたと思います。私のマネージャーさんが。

原早織
でもマネージャーさんの役はちょっと意地悪役な感じだった…台本では最初そうだったんですけど、その中にも厳しい愛みたいな役だったと思うので、ちょっと意地悪くもしながら、ちょっとかっこいい感じ、優しさはあるような感じにも仕上げました。

今谷フトシ
僕、ちょっと言っていいですか。
はい最近、宣材をあのときに撮ってもらったスナップを使ってます。それぐらいちょっと気に入ってるんで。

原早織
はい、ありがとうございます。

今谷フトシ
いいえ、ありがとうございます。

原早織
友達役はやっぱり30代の結婚とかそういった中で、なんかよくある女子会のやつをちょっと表現したいなと思って、より自然な感じとあともう演技を邪魔しないように作って、いい感じのあのシーンになっていて、ああそうだなっていう風に思いました。そういったことにこだわりました。

水村美咲
はい、ありがとうございます。最後に私のこだわりもいいですかね。ちょっとだけ時間あるかな。

私のこだわりはもうまさに『在りのままで咲け』『在りのままで進め』っていうこのタイトルが全てなんですけど、ここに全部自分の思いを込めてるんですけど、この『在りのままで進め』っていうメッセージをどう映画で表現しようかなって考えたときに、ちょっと『在りのままで進め』の一番冒頭に思い出して戻っていただきたいんですけど、最初、颯ちゃんが似たり寄ったりの石三つを並べているシーンから始まってたと思うんですけど、もう特にこれといった個性もないような石を三つ並べてるんですね。
でもシーンが進むにつれて、ボコボコのでかい石だったりちっちゃい石だったり細い石だったりいろんな石を集めてこういう丸い石から、いろんな個性を見つけるふうに進んでて、一番ラストシーンの石がバーって並んでコレクションでバーッて並んでるカットでは、1人1人のキャストに合わせた石を私が見つけてきたんです。
家の近所とかこうやって怪しく石を探しながら歩いてその石を今日展示コーナーにも置いてるのでぜひ見ていただきたいんですけど、いかにこのキャストのイメージの石を見つけるかっていうのを私はこだわりました。
この石を、人間もそうだと思うんですけど、いろんな人生があっていろんな悩みとか苦しみがあって、それにぶつかるたびにひびが入っちゃったりとか、欠けてしまったりちっちゃくなってなくなりそうになったりとか自分に自信がなくなったり隣の石を見てゴツゴツかっこいいなって思って、羨ましく思っちゃったりとか、あると思うんですけど、でも颯ちゃんにとっては、どんな石でも平等に宝物で、それを見つけてきて、お風呂でゴシゴシって言いながら磨いてコレクションにしてるっていうのをありのままの、もう自分の姿のままで自分の人生を突き進んでいってほしいなっていうのを、このタイトルを石に石で表現できたら面白いんじゃないかなと思って、最高のこだわりポイントです、そこが。
自分の演じた役のことじゃなくて申し訳ないんですけど、そこがポイントになっております。さっきも言ったように石の展示もあるのでぜひぜひ見て、撫でていってもらいたいなと思います。よろしくお願いします。

トークコーナーはこれで以上になります。今からフォトセッションを行いたいと思います。写真を撮っていただいて『在りのままで咲け』、『在りのままで進め』のタイトルが長いので、ハッシュタグ #在りすす #在り咲け で感想をぜひお写真とともにツイート、ポストしていただけたら、私達追っかけて見させていただきますので、どうぞ応援よろしくお願いします。

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