“何らかの問題が解決して完結…”にはならないものを作りたかった。映画『(Instrumental)』主演・秋田ようこ、宮坂一輝監督インタビュー

“何らかの問題が解決して完結…”にはならないものを作りたかった。映画『(Instrumental)』主演・秋田ようこ、宮坂一輝監督インタビュー

6月25日(土)から池袋シネマ・ロサにて、映画『(Instrumental)』が公開される。
今回、主演の秋田ようこさんと宮坂一輝監督にお時間をいただき、本作およびご自身について、たっぷりとお話をうかがいました。その内容をお届けします。

(Instrumental)

■映画『(Instrumental)』主演・秋田ようこ、宮坂一輝監督インタビュー

▼本作制作のきっかけ・経緯

-監督への質問です。本作制作のきっかけから撮影に至るまでの経緯について教えてください。本作の元になったのは監督が高校生の時に書いた脚本とうかがっております。

宮坂一輝監督
はい、僕が高校時代に書いた脚本です。これは元々、大学受験の息抜きで受験勉強をしながら書いていました。

-大学受験の息抜きですか!?

宮坂一輝監督
社会の縮図としての大学という新たな環境に入って行く上で感じていた不安などが凝縮されています。ちょうど20歳で、大人になっていく過程に考えたことが入っている脚本です。

-それ以前に脚本は書かれていたのでしょうか?

宮坂一輝監督
映画製作自体は高校生の時からやっていて、その時に撮った作品もあるんです。それは短編で長編はこれが初めてです。

-高校時代に撮影した短編の出演者は当時のご友人たちですよね。

宮坂一輝監督
そうですね。友人たちが出演しています。

▼キャスティングについて

-今回の長編作品の出演者の決定、キャスティングはどのように決めたのでしょうか?

宮坂一輝監督
シネマプランナーズで募集をかけさせていただいて、オーディションで決めました。
大学でも自分の友達に出てもらう人が多いんですけど、僕は「どうせ撮るならば、実際に役者をされている方にやっていただいた方がいい」と思いました。もちろんそれで大変なこともありましたが結果的には良かったなと思っています。

-秋田さんはシネマプランナーズをご覧になって、応募されたのでしょうか?応募するにあたって、ビビッとくるものはありましたか?

秋田ようこ
はい、ビビッときました。その時期は、自主映画に少しずつ参加できるようになってきて、私自身「何かを変えなければいけない」と思っていました。”主演”の作品を作らなければいけない時期だと考えていました。

それに取り組めるぐらいの根性や覚悟がないとやっていけないだろうなと思っていたんです。ですが、主演となるような役が年齢的にもそんなに多くはありませんでした。そんな中探していた時に、宮坂さんの募集内容がバチッと合い、早稲田大学は映画制作が盛んだったので「これは受けないと絶対に後悔する」と思って応募しました。

▼秋田ようこさんを抜擢した理由

-キャスト募集の後のオーディションで秋田さんを主役に選んだポイントは?

宮坂一輝監督
僕が決める基準があって、一つは僕と話が通じるっていうことです(笑)
僕は堅い場で、場を和ませるために冗談を言うタイプなのですが、それに笑ってくれたり、何らかのリアクションをしてもらわないと、僕もやっていけないところがありまして…(苦笑)

秋田ようこ
そういう基準があったんですね。

宮坂一輝監督
それはもう本人の能力とは関係ないので、この基準は残酷かもしれませんけれども。でも長い時間ご一緒するわけなので、僕と話が通じるっていうのが大きなものの一つとしてありました。

もうひとつの理由として、この映画が元々“主人公っぽくない主人公を作りたい”というコンセプトがあったのが理由です。主人公が何かしら特別な能力を持っていたり、すごい努力をして何かを成し遂げる話がたくさんあると思います。

本作ではそうではなくて、もはや、何の取り柄もないぐらいの感じで描きたいと思っていたんです。その時に、いい意味で秋田さんが普通に見えたんです。自然体でそこにいらっしゃったので、そこがすごく良かったんです。

一番印象的だったかというと、それとは別なんです。その人の存在感が強すぎても、この映画はなかなか難しいなと考えていました。秋田さんはやっぱり、画面の中にいて存在感はあるんだけれども、特別な人間としての感じがしないんです。

-主張をしないならでは良さといったものでしょうか。

宮坂一輝監督
僕は、内に秘めているものがある方が、表に出ているよりもいいなと思っているんですよね。情熱があるとしても、内に秘めていて外から見えない方がいい。秋田さんにはそういう雰囲気があったんです。

秋田ようこ
「一番普通でよかった」というニュアンスの言葉を言われたことがありました。その時は正直「私で大丈夫かな…」と思いましたね。でもそういうところを見てくださっていたんですね。

▼撮影時の感想

-大学時代に撮影された作品ということで、監督・スタッフが大学生だったと思うのですが、いわゆる学生映画への参加は初めてでしたか?出演しての感想はいかがでしたか?

秋田ようこ
同時期に違う大学の作品の撮影がありました。その現場を比べると宮坂さんの現場の方がスタッフさんの人数が少なかったです。思っていたよりも人がいなかったので、少し不安に思いました。そのことを監督に伝えましたね(笑)

ですけど、一緒にやりたいなというか、一緒に作っていきたいなっていうふうに思わされてしまいました。

私も必死でしたし、学生さんみんなも必死だったし、同じ方向を向いているので、そこが楽しかった。ぶつかり合って喧嘩して、この作品をつくりました。

-どんなぶつかり合いがあったのでしょうか?

秋田ようこ
1回撮ったシーンを「もう1回撮りたいです」と私から言ったことがありました。

コインランドリーのシーンなんですけど、とても重要なシーンがあった中で、時間に追われて撮りきって…というのがあって、でも私は「どうせならもっとしっかり監督の撮りたいものを撮りましょう。後々のスケジュールで組めるならもう1回やった方がいいんじゃないですか?」って言ってしまったんです。

宮坂一輝監督
それは実際に僕も思っていました。

秋田ようこ
それを監督がちゃんと受け止めてくれて、もう1回撮影して、とてもいいシーンになったんじゃないかなと思います。

-ぶつかったというものの方向性としてはうまくいった流れですよね。

宮坂一輝監督
そうですね。この作品は撮影自体が長く、間が空いていて、秋田さんにはずっと付き合っていただいていました。
僕の夏休みと春休みに合わせて撮っているので、秋田さんはほぼ一年、一緒に作品を作っていました。秋田さんも作品に対するこだわりがあって、そこと僕の考え方のすり合わせもありました。
僕も度々秋田さんから「もうちょっとこうした方がいいよ」って言われたりしていて、僕も撮影を繰り返すに従って監督として、人間として成長していた気がします。

▼夏休みと春休みをつかった撮影

-映画を撮り始めたのは、夏休みと春休みのどちらからでしょうか?

秋田ようこ
夏休みからでしたね。

宮坂一輝監督
夏休みが最初で、最初の撮影がコインランドリーのシーンでした。それでうまくいかなくて、そのまま夏休みが終わってしまったんです。
「じゃあ、どうする?」ってなった時に、いろいろあって、春休みまで撮れない状況でした。
最初と最後の撮影がコインランドリーなんです。
その間が半年以上空いていて、最後終わった時には、「やっとこの映画が終わったな…」という思いがありました。コインランドリーに始まり、コインランドリーで終わったので、それがとても印象的でした。

-撮影期間は長かったわけですけど、撮影日数的にはそんなに多くないのでしょうか?

秋田ようこ
私は現在パートと過去パートと合わせたら結構あると思います。

-撮影期間が長くなると、秋田さんは髪形を維持するのが大変だったのではないですか?

秋田ようこ
そうなんです。そのことについて監督と話をしました。
私もいろいろとあって、切らなくてはいけないかもしれないということがありました。

-他の作品への出演もありますものね。

秋田ようこ
そういう話も、すごいしましたよね?監督(笑)

宮坂一輝監督
現在パート、つまり秋田さんが主人公のシーンを先にとって、後で過去パートといって主人公・以有真知子が小学生・中学生の時代を撮っているんですけど、後の方が僕の手際も良かったんで、撮影もサクサク進みました。
秋田さんの撮影の期間はいろいろと苦労をかけてしまったと思います。ロケ地も多かったですし。

秋田ようこ
最後の方は監督の背中が頼もしかったです。

-監督にとって、ご自身が成長する映画でもあったわけですね。

(Instrumental)

▼主人公の名前の由来

-主人公が変わった苗字をしているなと思ったのですが、名前の由来にはどういった背景があるのでしょうか。

宮坂一輝監督
“以有”という苗字は多分ないですよね。
字面で作品の意味とリンクしている部分があるのと、“以有”という音にもちゃんとした意味・理由があります。

▼演じるにあたって取り組んだこと

-“以有”を演じるにあたって、秋田さんが取り組んだことや心がけたことはありますか?

秋田ようこ
新聞記者という役なので、新聞社に監督と他のキャストの方と見学に行きました。

思っていたイメージよりも見学した場所が静かで、殺伐とした感じはなく、イメージだけでいると駄目だなということを痛感しました。

記者さんたちが出払っているというのもあって、社内にいる時間よりも、外にいる時間の方が長いんだろうなという想像に繋がりました。あとは、普段読み慣れない新聞を買って読みました。最初は読むのに1時間ぐらいかかって、こうやって読むんじゃないんだろうなって思いながら、買い進めるうちに読むのが早くなりました。

(Instrumental)

-テレビドラマで見る新聞記者の職場って騒がしいイメージがありますよね。

秋田ようこ
はい、いつも電話が鳴っているようなイメージがありますが、見学してみて、今はもう電話じゃないんだと思いました。

-今の会社って電話はほとんど鳴らないですからね。メールでやりとりしているし、オンライン会議だとヘッドセットで独り言のように呼び出したり、受け答えしていますし。どんどん映画の風景でも変わっていくんでしょうね。

▼共演者とのエピソード

-共演者とのエピソードがありましたらお願いします。

秋田ようこ
岡孝汰役の黒澤凜士くんとはペースが合うというか、歩幅が合って、違和感がなかったのが印象的です。

だからコインランドリーのシーンも、映画初出演といことで黒澤君は緊張していたらしいんですけど、そういう感じを見せず、すごく自然体でした。コインランドリーという空間がそうさせたのかもしれないんですけど、とっても居心地が良かったですね。

▼監督を目指したきっかけ

-監督に質問です。監督を目指したきっかけは?

宮坂一輝監督
明確なきっかけというよりは、僕自身はいろんなカルチャー、例えば小説とか音楽とか、他にも絵を観るのも好きですし、アート系全般が好きなんですけど。
自分でそれをやるとなるとあまり才能がないと思っているんです。小説を書いたり、音楽の作曲もやったことはあるんですけど、あまりぱっとしなくて。
中学生の頃に「才能が欲しい!」みたいな思いがあるじゃないですか。その時に「自分には何ができるだろうか」と思ったんです。どうしても芸術とか分野で、何か一つ自分ができることみたいなものが欲しかったんです。
映画を観るのももちろん好きだったんですけど、「じゃぁ、映画を撮ってみるか」と考えたんです。
映画って音楽も入っているし、文学的な要素も入れられるし、エンタメ的な要素も入っているし、総合芸術と言われるぐらいなので。
「ちょっと映画を作ってみたい…」という気持ちになって家にある運動会とかの撮影で使うハンディカムがあったのでそれを親に借りて、友達と一緒に映画を撮るっていうのが、始まりだと思います。
この作品の内容ともリンクしている部分もあるので、小説とか音楽とか才能に関する部分も全部この作品に投影されているパーソナルな作品なんです。

(Instrumental)

-ハンディカムを手にして映画を撮ろうと思った時期は、いつ頃のことですか?

宮坂一輝監督
高校一年生くらいだったと思います。今考えると、画質とかどうしようもないんですけどね。

▼役者を目指したきっかけ

秋田ようこ
私は元々大学を卒業して就職をしたんです。そして、就職をゴールみたいに認識してしまっていたことに気づいたんです。就職してみたら「あれ…?私の人生、これでいいのかな」とふと立ち止まりました。

その時に、俳優に挑戦したいと、思ったんです。物語が好きでしたし、映画も好きでした。

全校生徒が50人ぐらいしかいなくて、いまはもう廃校になってしまった小学校だったんですけれども、そこで演劇をやらせてもらったり、合唱をみんなでやったり、何かを作るということに触れ合ってきた、その時が一番楽しかったんです。

また、美容学校を卒業しているんですが、その時に学生だけでファッションショーを作り上げたんです。それも音楽を使って演出したりモデルさんを作ったり。そういった皆で何かを作り上げるものが好きなんだと気づきました。

それが映画という現場と繋がっていると考えています。もちろん「自分ができるかな」という不安が半々でした。

それが当時24歳で、とりあえずやってみて駄目だったらしょうがないと思って飛び込みました。

結構負けず嫌いなところもあって、わからないものをずっと追い続けるところが私には合っていると思うんです。

なので、そうやって今、自分の人生の中で一番続いているのがお芝居です。

(Instrumental)

-学生時代は特に芸能活動とか演技の勉強はされていなかったのでしょうか?

秋田ようこ
まったくしていないですね。

-小学校時代の演劇の思い出はありますか?

秋田ようこ
はい。その時学芸会で主役をやったことを覚えています。
そのときの感覚がずっと残ってるんだと思います。

▼最近の休日の過ごし方や趣味

-趣味や休日の過ごし方などを聞かせてください。

秋田ようこ
私、滝が好きなんですよ。車があるわけじゃないので近場に行ったりするんですけど。最近、一つ夢が叶いまして、10代の頃から行きたかった屋久島の縄文杉に会いに行ってきました。

宮坂一輝監督
どれくらいかかるんですか?

秋田ようこ
片道5時間、往復10時間歩いて、縄文杉に会ってきました。

森や樹が好きで、屋久島の滝を見て、自然の大きさと豊かさを肌で感じました。特別な思い出です。

-監督は、趣味や休日の過ごし方はいかがですか?

宮坂一輝監督
一応、理論物理学の大学院生なので、休日や空いた時間があると論文とか教科書を読む時間に充てています。

秋田ようこ
東大の大学院だそうです。

宮坂一輝監督
そろそろ研究を始めないといけないんです。

▼最近、ハマっていることについて

-秋田さんは年明けから、SNSに力を入れるといったツイートをされていましたが、きっかけとか想いはなにかありますか?

秋田ようこ
コロナウイルスの影響で、未だ動けない状態だなと思いました。監督ともいろいろと話をしていて、「これはSNSをやらないとみんなに観てもらえないね」っていうことになりました。SNSについても勉強中です。

(Instrumental)

-SNSもコミュニケーションの中で線引きが必要で難しい部分がありますよね。きちんと情報を発信しないといけませんし。
発信だけじゃなく、レスポンスをどこまで返すかなど悩むところがありますよね。

▼タイトルについて

-タイトルの“Instrumental”に、“( )” がついていますが、そういったことも含めてタイトルに込められた想いを聞かせていただけますか?

宮坂一輝監督
カッコがついているのは、“何かのインストゥルメンタル”という意味があります。
あるいは例えば、シングル曲だと、歌入りの曲のあとに、同じタイトルで、(Instrumental)って書いてあって、同じ曲だけど、歌が抜かれたものが収録されていたりするんですけれども。
僕は言葉がないところ・言葉がないからこそ伝わるものがあるというところにすごく面白味を感じました。インストゥルメンタルって、普通だったらカラオケ用に使うことが多いと思うんですけど、僕はそれをちゃんと音楽として聴くのが面白いと思ったんです。そこに感動した経験があるので、そういう意味で括弧を付けています。
また、曲の中でも、楽器のソロが入ってきて、歌が無くなるところがあるじゃないですか。僕はその歌が無いところが好きなんです。
間奏も、場合によってはインストゥルメンタルと呼ぶことがあると思うのですが、実は歌を歌っていることよりも、言葉がないところの方が、解釈が広がるし、非言語だからこその良さがあると思っています。
そういう意味でテーマというか、一つのこの作品を包括するイメージとして付けています。

▼脚本を初めて読んだ時の感想。完成した作品を観た時の感想。

-脚本をもらったときの感想と、完成した作品を観た時の感想をお願いします。

秋田ようこ
脚本は、書き方が独特でとても読みにくかったです…というのはウソで(笑)

オーディションの時には脚本を読んでいたんですけど、最初の印象は監督には独自のマイルールがあって、すごいこだわりの強い人なのかもしれないと思いました。

台詞はそんなに多いわけじゃなくて、さらっと読めてしまうような感じなんですけど、最後の方に大きな出来事があって…そこにハッとしました。「あれ、私何かを見落としてないかな?」と思わされて、もう一度読みたくなりました。

読み終わった後に、これは何を思って終わったんだろう…と考えさせられるものでした。

なので、真知子役に決まった後、監督に聞いたんですよね。

「終わり方について、どのようなことを想像して書かれたんですか?」といったことを聞きました。

-その質問に対する回答は?

宮坂一輝監督
作品を観ていただくとわかるとは思うんですけれども。決してその物語として、バシッと終わっているわけでは必ずしもなくて。もちろん終わりとして一つの区切りではありますけれども、その先にさらにまた別の物語じゃないですけど…
映画には終わりがありますけど、人生には終わりがないじゃないですか。
「結局、生きていかなきゃいけないんだよな」というのが、自分の感覚としてあって、“何か問題があってそれがきれいに解決しておしまい”ではないものを作りたかったんです。

(Instrumental)

▼挿入される曲について

-撮影のときにはどんな曲が入ってくるかわからなかったと思うのですが、完成してみると、ここに音楽が入ってくるのかといった気づきがあったと思いますが、感想はいかがでしたか?

秋田ようこ
ジャズの音楽と重なることで、映画全体が軽やかさみたいなものに包まれていると思いました。なぜ監督が音楽にジャズを選んだのだろうと想像しました。

ジャズによって「肩の力を抜いて、踊ろう」じゃないですけど、そういうふうに生きていこうみたいなものを少し感じたんです。

それによって、見ている人を傷つけるようなことはないし、過去にそういう失ったものがあった主人公でも、それでも生きて行こうっていうように守ってくれているような感じがあって。それは撮り方もだんだんそんな風に見えてきて、監督の意図があるのかなと思ったりしました。

過去にあったことをフィーチャーするのではなくて、以有真知子という主人公の物語であるんだよっていうことをすごく感じられて、そこに、監督の優しさというか、温かい視点があるのかなと思いました。

(Instrumental)

▼選曲のポイント

-劇中に流れる楽曲を選んだ理由は?ポイントは?

宮坂一輝監督
主題歌となる曲はまずスウィングジャズを使いたいというのがあって、秋田さんの捉え方もあると思います。僕はジャズ、特にスウィングジャズというとスウィングしているぐらいなので、元々ダンスのために作られた曲という考え方があります。
ジャズというのはそもそも、その歴史の中に黒人の歴史、特に元々“負”の部分を持っている音楽だと思うんです。
この作品は負の部分を抱えながら、それでもこの先も人生は続いていくし…というところにテーマがあるので、映画全体の雰囲気とマッチしていたなと考えています。
脚本の段階でジャズを使うというのはもう決まっていましたね。

■お客様へのメッセージ

▼作品の見どころ、好きなシーン、お客様へのメッセージ

-好きなシーン、ここを見てほしいなど、お客さまへのメッセージをお願いします。

秋田ようこ
ラストシーンは観る方によっても解釈が変わってくるので、その先の物語を観ている皆さんに作ってほしいなと思います。

宮坂一輝監督
先ほど話があった通り、この映画は僕のパーソナルな部分が強く投影された作品になっています。
全てが観客の方々に理解されるかは分からないですが、役者の皆さんの演技が本当に素晴らしいので、パーソナルなものが普遍的な物語に昇華されているところが伝わるといいなと思っています。
一人でも多くの方に、台詞でもシーンでもいいんですけど、残せるものがあるといいなと思っています。

秋田ようこ
ぜひ映画館、池袋シネマ・ロサさんに観て来て欲しいです。素敵な映画館です。映画館で映画を観るということを、ぜひ体感してもらいたいですし、そのきっかけの作品になればいいなと思います。

宮坂一輝監督
よろしくお願いします。

(Instrumental)

■ 映画『(Instrumental)』

【イントロダクション】
現在と過去を複雑に行き来しながら、一人の新米新聞記者の青春と喪失を描き出す本作。基になったのは監督の宮坂が高校生の時に書いた脚本で、大学進学後に映画サークルのメンバーを集め制作に踏み切った。
主人公の以有真知子役には『サイキッカーZ』(22/木場明義監督)や『消せない記憶』(22公開予定/園田新監督)など近年ますます活躍の場を広げている秋田ようこ。真知子が出会う男子中学生の岡孝汰役には本作が映画初出演となる黒澤凜士。真知子の幼少期には、子役時代から注目を集め最近では連続ドラマ小説「ひよっこ」や『アイネクライネナハトムジーク』(19/今泉力哉監督)などにも出演する八木優希。真知子が幼い頃の親友、敦尾佳子役には、アイドルグループ・さくら学院の元メンバーで『麻希のいる世界』(22/塩田明彦監督)では主演を務め、最近では『やがて海へと届く』(22/中川龍太郎監督)にも出演する新谷ゆづみ。
制作当時19歳の若さで監督・脚本・撮影・編集を務めた宮坂一輝は本作が初の長編作品で、現在は東京大学大学院で理論物理学を専攻しながら映画制作を続けている。

【チケット情報】
一般:1,500円 大学生:1,300円 高校生以下:1,000円 シニア(60歳以上):1,100円
前売券:1,300円

・『(Instrumental)』×『ここ以外のどこかへ』ポストカード付き前売券セット 劇場窓口にて発売
・“ワセダ割” 一般当日券は『ここ以外のどこかへ』と同時購入で1,500円→1,400円

【リンク】
公式サイト: https://instrumental625.wixsite.com/movie
Twitter: https://twitter.com/Instrumental_33
Instagram: https://www.instagram.com/instrumental_movie/

【クレジット】
秋田ようこ 黒澤凜士 八木優希 新谷ゆづみ
川島祐樹 二瀬萌 篠原寛作 冨田智 中川兼一 岩崎哲也 田村宗慈  
紫藤楽歩 いとうたかし 坂本憲子 天白奏音
小倉蒼 平本龍星 安清将晃 齊藤胡珀 佐藤琉愛 丹春乃
岡元慶太 小張友紀子 佐川勝由 坂口悠貴 柴崎泰知
ドラム指導=内田佳奈子
音声=伊藤朱良 田口慧震 本多健人 山西陽介
美術=石塚智恵 佐久間柚月
記録=秋山直輝 安剛賢 押場渚 蒲大輝 菅野文哉
撮影補助=田代智紀 冨岡利彩 野口友莉香 吉澤咲紀
車輌=甲斐亮吾 米澤和宏
スチール撮影=丸木大貴
フライヤーデザイン=飯田夕佳理
ヘアメイク=金山貴成 いたつ
クラウドファンディング協力(敬称略)=真合健介 中部一夫 伊丹ローズ 川中謙二郎
足立祐一 田村伶子 黒川和則
ロケ地協力=井上世蓮 緑川榮 緑川光江 緑川博久
明神湯 PHP研究所 Honey Trip サロンガイヤール 早稲田大学 株式会社いしでん 国立市フィルムコミッション
たちかわ創造舎 羽村市図書館 羽村市シティプロモーション推進課 たまロケーションサービス 南豊ヶ丘フィールド
制作協力=株式会社アミューズ
制作=早稲田大学映画研究会
音楽=岡本卓磨
監督・脚本・撮影・編集=宮坂一輝

2020年|日本|64分|カラー|16:9|DCP|ステレオ

2022年6/25(土) – 7/1(金) 池袋シネマ・ロサにて1週間限定ロードショー

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