池袋シネマ・ロサ、大阪シアターセブンで大好評だった映画『ムーンライト・ダイナー』。本作の神威杏次監督と神威組看板女優で”カムイガール”と呼ばれる中川ミコさんにお時間をいただき、お二人の出会いや女優を目指したきっかけ、将来の夢についてお話をうかがいました。
■ 中川ミコ、神威杏次監督インタビュー
▼女優になりたい
-高校の卒業後、語学留学を経て、「女優になりたい」という気持ちを思い出して、現在に至るまでのきっかけ、経緯などを聴かせてください。
中川ミコ
きっかけは生まれたときからですね(笑)
生まれ育った環境といえばいいでしょうか、小さい頃から周りの大人の方や友達のお母さんに、「ミコちゃんは大きくなったら女優さんになるんだよね」とか、「テレビとかのお仕事をするんだよね」といったことを言われて育ったんです。
なので、自然と「大きくなったら私は女優やテレビの仕事をするんだ」って思っていたんです。
神威杏次監督
そんな人の人生を左右することを言う無責任な大人が多かったんだね(笑)
中川ミコ
ちょっと体格のいい男の子がいたら、「将来はお相撲さんかな?」みたいなのってありますよね。
神威杏次監督
社交辞令ということもあるんだろうけど、言われる側は真に受けてしまうよね。もちろん、それを言われるだけの魅力だったり、かわいい子どもだったということなんだろうけど。
中川ミコ
演技が上手かったのかもしれないです。泣き真似とか(笑)
-子役などはされていたんですか?
中川ミコ
いえ、全然。親はどちらかというと芸能はやらせたくない方針でした。今はもうそんなことないですけれども。
芸能界って怖いイメージが強かったので、そんなところに入れるわけがないっていう感覚で育てられていました。
▼父親の存在
-ブログで「父親から多くの体験を得させてもらった」という話をされていましたね。冬山登山とか。
中川ミコ
お休みになると、子供の頃から毎年、冬と春はスキーで、夏は山登りでした。
-かなり体育会系な感じですね。
中川ミコ
槍(槍ヶ岳)に登ったのが思い出に残っています。今でも怖いんですけど、最後のハシゴのところが、もう衝撃的に怖かったです。
あの小さな踊り場みたいなところで後ろから登山者が来ているのに怖すぎて「登りたくない!」って大泣きしたんです。
でもお父さんから「俺が下にいるから絶対大丈夫だ」って言われて、泣きながら最後まで登りましたね。「ここまで来て、上まで登らないのはあり得ない」って。
最後は90度のハシゴを登るんですけどね。
神威杏次監督
僕は高所恐怖症で何が楽しいかわからないです。高いところはダメですね(笑)
▼学生時代の芸能活動は?
-話を戻しまして、高校時代は芸能活動はされていましたか?
中川ミコ
ほとんどしていなかったんですけど、その時はずっとダンスにはまっていました。私は3歳からクラシックバレエを10年やっていて、受験で1回お休みをするんですけど、その後はクラシックバレエに戻らず、高校から20歳ぐらいまではヒップホップダンスをやっていました。
-表現することは好きだし得意だったということですね。
中川ミコ
ダンスをやりながら、たまたま高校生の夏休みに、BoAのPVに出演する話が先輩のダンサーさんからきて、それに出たことがあって映っています。
神威杏次監督
すごいね。初めて聞いた気がするよ。そんな過去があったんだね。
中川ミコ
最近、PVをたまたま見る機会があって、ちょうど思い出していたところでした。
でもそれぐらいで、学生時代は芸能活動はほとんど何もやってなくて、ダンスばっかりやっていた感じです。私が主宰する遅咲会のメンバーにも、「お前がダンスなんて絶対やってないだろ」って言われます。
その後の話をすると、結構ダンスは関係あるんです。学生時代はずっと何もやってなかったんですけど、留学して戻ってきて、やっぱりずっと昔からやりたかったから「女優をやってみよう」と思って事務所に2年間入るんです。始めたのが遅かったので2年経った時にもう25歳になっていたんですよね。
25歳って周りも結婚していくし、どうしようかなって思っていたときに、お父さんが定年退職して、花を持って帰ってきたんですよ。
私もクラシックバレエを小さい頃にやっていた時に舞台で踊ると、必ず最後に花束をもらっていたんです。何かそれとリンクするものを感じて、私も仕事をして、賞賛されるようになりたいと思ったんです。
それで事務所も辞めてフリーになって、この道でやっていこうという思いを持ったきっかけになりました。
▼これまでの活動
-ライターだったり、いろいろ活動をされていますね。
神威杏次監督
ミコはやっぱり才能があるし、興味とか、好奇心が強いのと、やろうと思ったら多分やらなきゃ気がすまないとか、やらなくて後悔するよりもやってから失敗したいタイプだから始めちゃうんだよね。結果的にやっていると形になるわけです。何でもできるようになっていくところがすごいなと思っています。
中川ミコ
モチベーションがないとやりたくないんですよね。アルバイトとかももちろんずっと今までもしてきたけれど、でもやっぱり好きなことじゃないと続かないし、やってみたいというモチベーションがないとやりたくないですよね。
ライターに関しても書くのが好きだったから、「やってみたい!」だったと思うんです。
神威杏次監督
彼女自身にも才能があるし、周りに助けてもらう才能もあるんです。
頑張っているミコを見て、周りが助けたくなるという、そうさせる才能というか、愛玩動物みたいな(笑)
周りを巻き込んでいくパワーというか、バイタリティがあると思います。
▼ミコさんと神威監督の出会い
-おふたりの出会いは?
神威杏次監督
街でナンパしました(笑)
というのはまったく嘘ですけどね。
中川ミコ
絶対についていかないです(笑)
神威杏次監督
実際は、先日、菅井玲ちゃんのインタビューで話したのと同じで、僕が一般人のときに後輩に脚本を使わせてくれと言われて、何本か提供した脚本の舞台の時にミコがキャスティングされていて、そこで知り合ったんです。
中川ミコ
そうですね。キャスティングされた舞台が、たまたま脚本で神威監督が入っていたんです。
神威杏次監督
脚本家って若干の疎外感があるんです。舞台にも稽古場に来ることもあまりないので、飲み会でも盛り上がっている役者の舞台の人と違ってスタッフと一緒に端っこにいたりするんです。
その時にミコからきてくれたんです。「脚本家さんですか?」って言われて、「ぁ、この子いい子だな」と思って、そこから気になる存在になりました。
中川ミコ
この神威監督のフォルム。こんなにでっかくて、怖い顔した人がめっちゃ端っこでお酒飲んでいたんです。みんなが一ヶ月、ニヶ月を一緒に過ごしているから仲良くってワイワイやっている中で。
でも、神威監督はほとんど現場に来ないので、最後の打ち上げの時だったと思います。私も初めてあって飲んだんです。
監督がすみっこで飲んでいたんですけど、私はそういうのを放っておくのがダメで、誰かが一人になっていると目に入っちゃうタイプなんです。
そこで、話しかけてみようと思って、話しかけたらまんまと釣られてくれて。
神威杏次監督
「この子、主役だ!」って。まぁ、半ば冗談ですけど、当たらずとも遠からずです(笑)
-幼い頃は周りにもてはやされて。大きくなってからは隅っこにいる方に声がけして手を差し伸べる。そこから、逆に手を差し伸べられるといった繋がりがいいですね。
中川ミコ
手のひらの上で転がしているのかもしれませんけどね(笑)
神威杏次監督
全ては不思議な縁ですね。
▼初代カムイガールの名付け親
-「初代カムイガール」は監督が名付けたのでしょうか?
神威杏次監督
はい。ずっと冗談風に言っていたら、いつの間にか周りの人たちが乗っかってくれて、「これで行こう!キャッチフレーズとして」みたいなのがありました。
皆さんからよく言ってもらうのは「神威組の映画の皆さんって女の子が綺麗だね」っていうことで、パロディー要素も入れて、「ボンドガールに対して、うちは、カムイガール。負けてないよ。」みたいな感じで、一作目に出演してもらったミコが、初代カムイガールだねってずっと言っています。
-名付けられてみていかがですか?
中川ミコ
肩書きって重荷になることもあると思うんです。でも、神威監督の場合は愛称を付けてくれたことによって、居場所を作ってもらえたと思います。
神威杏次監督
嬉しいことを言ってくれるね。
中川ミコ
神威組の中でちゃんと私の居場所を作ってくれて、すごく居心地の良い空間だし、せっかく呼んでもらっているので、これからも初代カムイガールとして、監督に貢献できるような女優でいたいと思います。
神威杏次監督
“初代カムイガール”と呼んでいますが、意味としてはもう“永遠のカムイガール”の感じです。発想に関しても、ミコがいないと始まらないんですよ。
-脚本を考える上での重要な要素なんですね。ミコさんから発するアイディアはどういったものがあるのでしょうか?
神威杏次監督
全体の話の中でどういう役割しようかという風に決めているので、ミコを軸に話を作ろうというのはないのですが、全体的にみて、ミコが欠かせない存在というのは、神威組が普通の映画のキャスティングと違って、チームで動く劇団形式でやっているからなんです。
何回かやっていて、船が動いていく中で絶対必要なエンジンになってくれているんです。そういったエンジンがなくなったら困るという意味ですね。
総合的にミコは役だけじゃなくて、映画を作り出して上映して海外の映画祭に行くまでの中で、「絶対にこれだけのことをやってくれるんだ」とか、「これはミコを信頼して任せても大丈夫だろう」とか、軸が組めるんです。
▼脚本を読んだときの感想と完成した映画を観ての感想
-『ムーンライト・ダイナー』の脚本を読んだときの感想と完成した映画を観ての感想の2つを聴かせてください。
中川ミコ
脚本を読んだときの感想は…。マジで意味がわかりませんでした(笑)
神威杏次監督
毎回そう言われるんだよね。
中川ミコ
各パーツはわかるんだけど、脚本の文字の情報しかなくて、時代が交差している話となると、全然意味がわからなかったです。
神威杏次監督
それはもうしょうがなくて、僕がそんなに説明的に書かないというのがあります。あとで説明すればいいと思っているんです。自分が撮るわけなので。
脚本家として渡すんなら監督が分かるように書くんですけど、自分が撮ると思って書いているので。
でも役者が分かるように書かなければいけないから、最低限書かなければいけないと思って書いています。「ここは現場で説明しよう」という部分が多々あります。設計図みたいなものですね。
中川ミコ
監督から「ミコ、台本読んだ?」って言われて、「ちょっとわかんないから途中で諦めた」っていうと、「ミコは絶対に台本をは読まない」って言われるんですけど、「違うよ、読みたいんだけど、わからないんだよ。」っていうやり取りをしています。
-神威組ならではのやり取りなのかもしれませんね。
神威杏次監督
会話の中で作り出されるというか、お互いが信頼しているから、「多分大丈夫だろう神威さんなら…」といってクランクインしていると思います。
-完成した映画を観ての感想はいかがですか?
中川ミコ
脚本が良く分からなかった分、完成した作品を観た時はなおさら面白いです。
自分の頭の中では具現化できていなかったものが、映像になると初めて見た感覚になりますね。
特に、オムニバスとは違うんですけど、自分が出ていないところで物語が進んでいるシーンがめちゃめちゃ多くて、そこには撮影にも参加していないし、台本を読んでもよくわかっていないし、それを映像で観ると、「なるほど」ってなりました。
神威杏次監督
オムニバス形式が神威組にはたまたま多いんですけど、自分たちのチーム以外の映像を初めて、かつ、自分がいない映像を客観的に観るわけで、お互いに感想を聞くのが客観的な意見として、編集の際の参考になりますね。
中川ミコ
「このシーンの撮影はどうだった?」と聞くのも面白いです。
-監督は、台本は全員に全体を渡すんですか?それとも各出演者の出演パートだけですか?
神威杏次監督
全体を渡します。
秘密保持のために一部しか渡さない場合もあるようですね。そういったやり方も面白いかもしれませんね。
▼将来やりたいことや目標は現時点ではどんなものがありますか?
中川ミコ
限時点だと、スナックを開店してみたいです。
神威杏次監督
急に、映画とは関係ない目標が出てくるところが、中川ミコなんですよね。
ジャンルを飛び越えて、これが良いと思ったらやってしまう子なんです。
そこで誰かを巻き込んでいくんだろうなって想像できますしね。
中川ミコ
大丈夫かな?
神威杏次監督
どこからともなく、スポンサーとか精神的にも協力者が出てきたりするんじゃないかな。
中川ミコ
もし、そうなら不安はないですね。
-女優だけじゃなくて、将来的にはプロデュースする立場になったりとか。
中川ミコ
そうですね、プロデュース…。
私の中で、“スナック最強説”というのがあるんです。スナックって最高のエンタメだと思うんですよね。
キャバクラとかはただ女の子目当てで行くとかがあるけど、スナックってその空間を楽しむためにあるというか、そこにいるお客さんたちと共有したいというものがあると思うんです。
最終的に笑って楽しくって、「ああよかった、また来よう」って言って帰っていくルーティーンが最強だなって思うんですよ。
なおかつ、人と人がどんどん繋がっていくコミュニティの場なので、なおさらエンタメとして最強だと私は思ってます。
神威杏次監督
わかる気がします。そこで生まれるドラマってあるわけじゃないですか。スナックを開店していると、そこにやってくるお客さんやお客さん同士のエピソードがあって、ある種のドラマですよね。いろんなことが起こりやすい環境で、不特定多数の人がお酒を飲む場だし。そこをエンタメと捉えるって面白いし、なるほどなと思いますね。
中川ミコ
私の中ではお客さんが笑ってくれたら、全てはエンタメなんです。
働く側の女の子たちも何人かは必要だと思うんですけど、女優さんとか特に演劇ってすごく世界が狭くて、演劇人って演劇人としか交流しなかったりするんです。それをスナックに飲みに来る“社会”と繋げたいっていうのもあります。
-演じるにはいろんな世界を知らなきゃいけないし、狭いところで生活していると演技の幅を狭めてしまうおそれもありますよね。そういう場があれば、いろんな社会の話をすることができそうですね。
中川ミコ
一般の人って、知り合いがいないと小劇場って多分観に来ないと思うんですよ。
だから、演劇をやってる人って、その小劇場界隈の中だけで回ってる小劇場好きなファンの人たちをぐるぐる回してるだけなので広がらないと思うんです。
それをスナックとかで知り合うことによって知り合いができるから、今まで小劇場を観たことがなかった人が、足を運んで観に来てくれるようになると思うんですね。そうやって分母をどんどん広げていかないといけないと思っていて、小劇場に少しでも貢献したいです。
神威杏次監督
コロナ禍で、不要不急なものは自粛なんて言われてる中で、考えれば考えるほど絶望的になってしまう世界で、演劇にしても映画もそうかも知れないですけど、そこをどうしようかって考えなきゃいけないと思いますよね。
構造として何か変えていかなければ、結果として変わらないのかなとか。
中川ミコ
根本的に大きくガラッと変えるのはすごく難しいし、時間もかかることだから、そこまでは思ってないんですけど、せめて自分の周りの人ぐらい楽しく、もうちょっと生きやすくなればいいなと思っています。
▼神威監督からみたミコさんの魅力
-監督からみたミコさんの好きな部分はどこですか・
神威杏次監督
意外に難しい質問だな。なんだろう、これ本当に答えが出てこないな。
ミコはミコなんで考えたことがなくて、理由がない。
好きになった女の子を好きになった理由を忘れてしまうようなもので、真面目に出てこない難しい質問ですね本当に。
中川ミコ
監督の好感度、だだ下がりですね(苦笑)
-カムイガールとして、呼んでいたりだとか、魅力を引き出そうとした撮影・演出をされていると思いますが、いかがでしょうか?
神威杏次監督
単純に言えば、演技の上手さやオーラ的なものを全部含めたチャーミングな部分の
女優さんとして魅力的ですね。
加えて、先程話した船のエンジンの話の例え話になりますけど、本当に右腕のように動いてくれたり、神威組の自分たち、一人称になってくれるんです。いろんな神威組な動きの中で、そこに出演している女優さんという立場だけじゃなく、一緒に自分たちでずっと考えてやっている点ですね。
完全に同化している瞬間があって、好きなところと言うとその信頼感ですね。
自分のことのように神威組のことを考えてくれたり、そこにグッとくる瞬間があるんです。
-お話をうかがっていると、ミコさんは受身じゃなくて、能動的に自ら動くところがある方なんだなと感じますね。
中川ミコ
私も多分監督の好きなところってそこで、同じだと思うんです。
映画って、ロケハンだったりとか、撮影から広告宣伝とか海外に提出することとか、通常だったら何十人、何百人という人達がやる仕事を1人でやっていて、そういう努力ができる人だし、バイタリティがある人だし、だから私も何かしたいって思うんです。
そこが私は監督の好きなところだなって思うから一緒ですよね。同士ですね。
だから、どこが好きかって言われると、逆に困ると思うんですよね。
▼ 映画『ムーンライト・ダイナー』を観る方々へのメッセージ
-映画を観る方々へのメッセージをお願いします。
中川ミコ
これは、インタビュー前に監督とも話したんですけど、私が演じる亜衣は、どんなイメージかみたいな話があったんです。
神威杏次監督
僕はまず言葉で説明しないで、いろんな女優さんの写真を送ったりして、「どの役のこの感じ」と言ったりすることが多いです。
中川ミコ
イメージをバーッと聞いている中で、「じゃぁ、こんな感じ?」って言って、私から監督に「こんな感じ?」って聞き返して、それを集計した結果にたどりついたのが、『魔女の宅急便』に出てくる(画家の少女)“ウルスラ”っていう女の子だったんです。
-ぁ、まさに、イメージ通りですね!
神威杏次監督
僕も「これこれ!」って言いました。まずはビジュアル的な話ですけども、「こんな感じこんな感じ!」みたいな。
幼いけれども、エッチじゃない、肌の露出が多めですけど。
ここからこの衣装でコンセプトにしていこうって感じだったんです。
写真のやり取りでイメージを共有していきました。あんまり理屈じゃないんですよ。
中川ミコ
今までにない役だったんですよね。今までだと悪女とか、セクシーな警察官兼殺し屋とかが多かったんですよ。
神威杏次監督
神威組では、どんどんミコは若返っているんですね。一番大人っぽいのが短編で大人っぽくて、どんどん幼くなっていて、それも心配していたよね。「今度は何歳の設定?」って。
中川ミコ
天真爛漫なイメージで、普段ない役だったので楽しかったですよ。
-好きなシーンとか、見どころはいかがですか?
中川ミコ
池袋シネマ・ロサでの上映初日に一緒に観ていたんですけど、オープニングの音楽が入る前に笑いが起きていたので、すごい嬉しかったんです。
神威杏次監督
みんなが保安官の遺体をかついで隠そうとしているところにミコが入ってくるシーンですね。
中川ミコ
ありがちなコテコテのシーンではあるのですが、やっぱりそこが面白くて好きですね。
ちょっと間抜けな大人たちが滑稽にみえる、ああいうシーンがすごくいいなって思います。
今回の『ムーンライト・ダイナー』は、神威監督の三つ目の長編作品なんですけど、最初の作品と見比べると、クオリティもどんどん上がっていると思うし、固定キャストが増えたことによって、監督も割と当て書きみたいなところが多くなってきました。なので、その人にあったキャラクターを演じていてすごく生き生きしていると思います。今回の作品はみんな輝いていると私は思っているので、そこを楽しんで過去の作品とリンクさせながら観てくれたら嬉しいです。
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◆作品情報
『ムーンライト・ダイナー』英題:MOONLIGHT DINER
【脚本・監督・撮影・編集】神威杏次
【出演】菅井玲 中川ミコ 坂本三成 平塚千瑛 萩田博之 加賀谷崇文 平野尚美 磯崎美穂 蜂谷英昭 小林一三 野々のん / 筒井巧 萩原佐代子 牧野美千子 伴大介 / 永井一誠 水希友香 工藤俊作 神威杏次
【スタッフ】助監督:萩田博之 スチール:蜂谷英昭 MA:(株)こだまプロダクション(炭鎌悠 家崎大 金谷実里 安宅潤一郎) CG:林潔
SpecialThanks:小﨑潤(男Ǎ)岸田尚(ウサギお顔ブローチ)萩原くるめ(写真出演) 協力:三枝プランニング 遅咲会 劇団昴 超次元電視いと、まほろば リミックス zeus.llc 伊井たこすけ 貴志ふゆ ロケ地協力:ぎゅうや ei 萩原達也 協賛:株式会社進成(代表取締役 土堂進)もみや鍼灸整骨院 遠藤文具店 癒し酒場・旧道 株式会社坂本建材 富士城鷹雄 築地諏訪商店 (株)KSCふくろう薬局 byCAMPFIREクラウドファンディング 文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業 製作・配給:TEAM KAMUI
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